ANA国内線【PR】
東京アカデミーに関する報道記事について
現在、
『酒井徹の日々改善』ブログにおいて、
東京アカデミーに関する報道記事が
閲覧できない状態になっております。
これは、
東京アカデミー側が
ブログ管理者への申入れを行ったことによるものです。
該当するブログ記事については、
名古屋ふれあいユニオンの承認のもとに、
同ユニオン運営委員酒井徹が掲載したもので、
正当な労働組合活動の一環であります。
そもそも東京アカデミー側が主張するような
名誉毀損にあたる内容のものではありません。
しかし現在、
名古屋地方裁判所にて、
東京アカデミーと
名古屋ふれあいユニオン組合員との間で
裁判係争中であり、
無用な紛争の拡大を避けるため、
同記事の再掲載を差し控えておりますので、
ご了承ください。

東京アカデミーによる不当な降格・パワハラに対する
当労組と組合員の闘いに対し、
今後もご支援を賜りますよう、お願いします。
なお、
今後の経緯については適宜報告をさせていただきます。

2012年4月 名古屋ふれあいユニオン


労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟。
「コミュニティ・ユニオン東海ネットワーク」事務局団体。
日ごろから組合員の学習会や交流会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
# by imadegawatuusin | 2012-04-21 16:40 | 労働運動 | Trackback
桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』を読む
――「血族の因縁」と対照的な「血縁のない居候」――

『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
『少女には向かない職業』
『少女七竈と七人の可愛そうな大人』……と
桜庭一樹の作品を続けて読んできた私が
次に手を伸ばしたのが本書・『赤朽葉家の伝説』である。

中国地方の日本海側で
製鉄業を生業としてきた「赤朽葉家」を舞台に、
祖母・母・娘と女系三代の物語がつづられてゆく。

この物語を読んでいて一番興味深く思われたのが、
こうした「血族の因縁」とは裏腹に
一家に次第に増殖してゆく居候たちである。
彼らはこの物語の舞台となる赤朽葉家とは
何ら血縁関係も婚姻関係も持たないにもかかわらず、
ふとしたきっかけからこの家に転がり込み、
そのまま居付いてしまう。
倒産したライバル会社の娘とか(なぜか祖母と仲が良い)、
漫画家であった亡くなった母親の元担当編集者とか、
母親と顔が似ているフィリピン人とかが
因襲漂うこの旧家に平気な顔で同居している。

そもそもこの家では、
祖母も母親も、
親戚の間でいつの間にか決められた相手と
結婚させられたのであり、
いわゆる「恋愛結婚」をしていない。
だから、
自分の夫であっても根本的には「他人」にすぎず、
友人・知人を同居させることと
あまり違いがなかったのかもしれない。
物語の語り手である三代目の「わたし」が、
小さいころからこうした血縁も何もない居候たちと
自然に仲良く暮らしている光景が、
逆に、
物語の主題である三代にわたる血族の因縁を
際立たせる効果を果たしているのではないだろうか。


桜庭一樹『赤朽葉家の伝説』(創元推理文庫)
(評価:4)


【参考記事】
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』について
桜庭一樹『少女には向かない職業』について
桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』について
# by imadegawatuusin | 2012-01-19 10:36 | 文芸 | Trackback
桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』について
――「たいへん遺憾ながら」美しく生まれた少女――

■「都会に出れば埋もれられる」との奇妙なスカウト

作中で、
「昭和の女と平成の女」というような話が
出てくるけれど、
この物語の主人公は
昭和どころか大正時代の戯曲のような話し方をする。
大正時代の戯曲を見たことはないが、
多分こんな感じだろうという偏見で断言したい。
いまどき「嗚呼!」とか
「あなた、○○なのですよ!」などと口走る女子高生が
どこにいるというのだろうか。

主人公の川村七竈(ななかまど)は
「たいへん遺憾ながら、
 美しく生まれてしまった」女子高生。
趣味は鉄道模型。
今風に言えば、
容姿端麗・成績優秀ながら
どこか「残念」な女生徒さんだ。
桜庭一樹の前作・『少女には向かない職業』
前々作・『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
主人公たちのように、
人殺しをしたり友人を殺されたりするわけではない。
母親がやや育児放棄気味であるものの、
親子の仲は決定的に悪いわけではない。
(この七竈の場合、
 出来が良過ぎて手がかからなかったという側面も
 あるのだろう)。

そんな美しい七竈のもとに都会から、
「本物のかんばせ」を持つ美少女を求めて
「スカウト」がやってくる
(「かんばせ」ですよ「かんばせ」! 
 「顔かたち」のことね)。

スカウトの「梅木」が言うには、
川村七竈の美貌は「ちょっとやそっと」ではないらしい。
梅木が言うには
「本物のかんばせ」には客観的な基準値があるらしく、
それは、
『その美しさにより
 十校を超える学校で名をはせていること』、
そして、
『世代の違うものたちにも知られている』ことだそうだ。
梅木はそうした美少女を探して三年間、
南から北上して来た。
「沖縄はもうだめだった。
 あらかた刈りつくされていた。
 四国も。
 九州は惜しかった。
 もうちょっとという子が数人いた。
 本州は不作だった。
 少しずつ北上して、
 ついにここにきた。
 旭川だ」と梅木は言う。
書き忘れていたが、
本作の舞台は北海道・旭川である。

七竈は芸能界になど興味はない。
興味があるのは鉄道だけ。
筋金入りの鉄道オタクだ。
けれどもスカウトの梅木はこうささやくのである。
「都会に出れば君の美貌も埋もれることができる」と。
「わかるとも。
 そのかんばせで、
 奇妙な出自を隠せぬそのかんばせで、
 こんな小さな町で生きていくことのこわさが」と。

奇妙なスカウトである。
「都会に出れば有名になれる」ではなく、
「都会に出れば埋もれることができる」というのだ。
「性質が異質で共同体に向かない生まれのものは、
 ぜんぶ、ぜんぶ、都会にまぎれてしまえばいい」と。

七竈は、
「都会に、
 ほんとうにまぎれますか」と問い返す。
梅木の答えはこうだ。
「あんがい、まぎれるものだよ。
 もちろんまぎれることのできぬほど美しい人は、
 ああやって、
 カラー印刷機やカレールーの箱の横に
 おさまるのだけれどね。
 それも一時的なことだ。
 やがてまぎれて消えることができる」。
「ひとはあんがい容赦なく、
 年を取るものだからね」。

あまりにも美しすぎて息苦しいなら、
いっそ芸能界に入ってしまえば楽になる。
いっとき有名になることはあっても、
すぐにまぎれてかき消されてしまうから……。
非常に逆説的なスカウトであるが、
どこか説得力がある。
狭くて古い共同体の中で、
その一挙手一投足をあぁだこうだと言われるくらいなら、
いっそ都会に出てしまえばいいと。

この作品は
2006年に角川書店から単行本として出たそうであるが、
いま角川文庫から出ているものには
「ゴージャス」という、
このスカウト・梅木の過去を扱った
短編小説が加筆されており、
これがこの小説に一層の奥行きを与えている。


桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』(角川文庫)
(評価:3)


【参考記事】
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』について
桜庭一樹『少女には向かない職業』について
# by imadegawatuusin | 2012-01-17 10:23 | 文芸 | Trackback
桜庭一樹『少女には向かない職業』について
――人を殺してでも、生きようとした少女たち――

■手をつなぐ ふたりの少女たち

桜庭一樹の前作・『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
「子供の無力感」を描いた作品であるならば、
この『少女には向かない職業』は、
「無力な子供たちが
 それでも自分たちの力で生き抜こうと奮闘する物語」
だろう。
主人公はその過程で、
人を殺す。
それも2人。

「それくらいのことをしなければ、
 子供には自分の運命を切り開くことはできない」という、
裏返された無力感と見ることもできる。
一方で、
「たとえ人を殺してでもやり抜くのだという覚悟があれば、
 自分の道を自分で切り開くことは子供にもできる」という、
前作には存在しなかった希望を見ることもできる。
少なくとも本作の主人公・大西葵と宮乃下静香は、
殺されることなく生き残ったのである。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の海野藻屑のように
殺されるくらいなら、
人を殺してでも生きようとした少女たちが
『少女には向かない職業』の主人公なのだ。

本書巻末の「解説」の中で杉江松恋氏は、
「迫り来る運命を知らない二人が
 無意識のうちに互いを同志と認め合う」場面として、
本書の次のような描写をあげている。

やがて少しずつ日が陰ってきた。
あたしはそろそろ帰ろう、と立ち上がった。
静香も立ち上がった。
どちらからともなく手をつないで、
一緒に、
狂ったように咲き誇る黄色い真夏のフリージア畑を
駆け下りていく。


手をつないだ中学二年生の少女たちは無敵だ。
本書にも、
「この世で一番強いのは中学生の女の子だ」
という言葉があった(本書18ページ)。
ただし、
ここでいう「中学生の女の子」というのは
その前後の文脈を見れば明らかなとおり、
英語で言えば単数形ではなくて複数形。
一人一人の「中学生の女の子」は無力で弱い。
それでも、
手をつなぎ合えばとてつもない力を発揮する(こともある)。

この本を読んでいて、
そんなテーマの作品がどこかにあったなぁと
思い出したのが、
『ふたりはプリキュア』というアニメ作品だ。
いわゆるお子様向けの
「闘う魔法少女もの」であるのだが、
くしくもこの作品も、
2人の主人公たちは中学二年生の少女たちだった。

なぜこのようなアニメ作品を思い出したのかというと、
「手をつなぐ」という表現が
これほどふたりの結びつきの強さを表現した作品を
私は他に知らないからだ。

セーラームーンにしても何にしても、
普通の「闘う魔法少女」たちは
一人で変身して一人で闘うことができる。
ところがなぜか
この『ふたりはプリキュア』シリーズだけは変わっていて、
主人公ふたりが手をつながないと
変身もできないし必殺技も出せない。
「だったらなんで敵は、
 主人公がそれぞれ一人のところを
 襲ってこないんだろう」という
作品の根幹にかかわる疑問は
口にしないのがマナーなのだろうが、
主人公ふたりの絶対的な信頼感や絆のようなものが
「手をつなぐ」という行為に表れていた。

ひるがえって本作・『少女には向かない職業』ではどうか。
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の海野藻屑が
ウソばかりついていたように、
『少女には向かない職業』の宮乃下静香も
相当のうそつきだ。
主人公の大西葵に対してうそばかりついている。

けれど、
ウソばかりついている少女の言うウソの中に、
ほんの少しだけ「本当」がある。
そして、
ふたりの少女が心を通い合わせるには、
本質的にはそれで充分なのである。
それも、
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の場合と同じである。

ただし、
まさに殺されようというとき、
『砂糖菓子……』の海野藻屑が
あっさりと殺されたようには、
本作の宮乃下静香はいかなかった。
宮乃下静香は叫ぶのである。

「こわく、ないよ」
「あんたなんかぜんぜんこわくない。
 だって、
 こっちには大西葵がいるもん。
 あんたのことも、
 葵が、殺してくれるもん」
「……誰も、誰も知らなかったけどね。
 あたしの友達は、
 大西葵は、
 特別な女の子なんだよ。
 誰も知らないけど、
 葵は、
 本物の殺人者なんだよ。
 すごいでしょ?」


「すごいね、と私は思う。
 何がすごいって、
 そうして同志の存在を絶対のものとして称賛できる、
 少女の気持ちだ。
 『大人』の手によって蹂躙され、
 すべてを失い、
 何者でもなくなりかけた少女は、
 最後の最後にかけがえのない同志を得て、
 全幅の信頼を与えるのである」とは
解説者の杉江松恋氏の謂いだ。

誰も知らないけど、
相方が特別なことをあたしは知っている。
相方が闘う少女であることを、
世界中の誰も知らなくても、
あたしだけは知っている。
それはもはや、
闘う魔法少女ものの世界ではないか。

「敵」を倒した2人の少女たちは、
おそらく警察に捕まってしまう。
「敵」を倒せば町中の人が喜んでくれ、
変身を解けばまた何食わぬ顔で日常に戻れる
魔法少女ものの世界と現実とは違う。
けれど、
手をつなぎ命を賭けて共に闘った少女たちの友情は、
今後 紆余曲折があったとしても、
ずっと壊れることはないだろう。
現実であれ、
魔法少女ものの世界であれ、
それはきっと変わりない。
そんなことを私は思った。


桜庭一樹『少女には向かない職業』(創元推理文庫)
(評価:4)


【参考記事】
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』について
桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』について
# by imadegawatuusin | 2012-01-16 09:56 | 文芸 | Trackback
桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』について
――見事に『現実』を描写したライトノベル――

■「子供の無力感」を描き切ったミステリー

直木賞作家・桜庭一樹が注目されるきっかけとなった
本書・『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』であるが、
当初この作品は
富士見ミステリー文庫という
ライトノベルの文庫シリーズから出版された。

しかし作者自身があとがき(角川文庫版)の中で、
「少年少女向けでも、
 娯楽小説でさえないかもしれない原稿」だったと
言っているように、
この作品は普通のライトノベルとは
『何か』が決定的に違っている。
一言で言えば、
この作品は徹頭徹尾
『現実のこの世界』を描写したものなのである。

子供の虐待などの
「現実の社会問題」を扱っているからというのではない。
現実の社会問題をモチーフにして書かれたライトノベルは
たくさんある。
また、
鳥取県境港市という実在の場所を舞台として
描かれているからそう言うのでもない。
たとえば、
ライトノベルの代表作とされる
『涼宮ハルヒ』シリーズが
兵庫県西宮市を舞台として描かれていることは
周知の事実であろう。
そういうことではなく、
作品の本筋から離れた
ちょっとした細部の描写に至るまで、
この作品は徹底して
「この現実」を描こうとする気迫に満ちている。

たとえば、
こんな描写である。

山のほうには、
あたしが生まれた頃にできた原発がある。
ていうか、
田舎に作ったほうがいいと都会の人が考える
すべてのものがこの町にある。
原発。
刑務所。
少年院。
精神病院。
それから自衛隊の駐屯地。
だからあたしたちは
あんまり山のほうには近づかない。


原発は「あたしが生まれた頃にできた」ものである。
そこに13歳の「あたし」の意思が介在する余地は
全くない。
刑務所も、
少年院も、
精神病院も自衛隊の駐屯地もそうである。
少女の意思とは無関係に、
ただ、
そうあったものとしてそこにある。
この作品で描かれるのは
そうした「子供の無力感」だ。
10代の少年少女が大は地球の命運をかけて、
小は友情や恋愛を実らせるために
大活躍をするライトノベルとは
そこが全く違っている。

現実は厳しい。
わずか13歳の主人公・山田なぎさや海野藻屑には
自分の力で生きる糧を稼ぐ手段がなく、
家庭や親も選べない。
社会を動かす力もなく、
自分の運命を切り開く力もやはりない。
そういう冷徹な現実が
これでもかこれでもかというほど徹底して
この作品では描かれているのだ。

だから読者は、
この作品の舞台が決して「作り物」でないことを
実感せずにはいられない。
主人公の担任の教師がつぶやいたこんな一言が
示唆的である。

「……俺は大人になって、
 教師になって、
 スーパーマンになったつもりだったから。
 山田のことでも、
 お前に嫌われてもいいから、
 高校行けるようになんとかしてやろうって
 張り切ってたし。
 海野の家だってなんとかするつもりだった。
 ヒーローは必ず危機に間に合う。
 そういうふうになってる。
 だけどちがった。
 生徒が死ぬなんて」


作り物の世界においては、
「ヒーローは必ず危機に間に合う」。
「そういうふうになってる」。
しかし、
『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』の世界は
そうではない。
担任教師は生徒の危機に間に合わず、
主人公はヒロインを救い出すことができない。

そんなこの作品が、
なぜこれほどまでに『面白い』のだろう。
それでもやはり、
これは確かに
少年少女向けの「ライトノベルだ」と思わせるのは
なぜなのだろう。
名探偵が活躍するわけでも
名推理を披露するわけでもないにもかかわらず、
極めて良質のミステリーとして
成立しているのはなぜだろう。
そんなことを考えさせる、
ライトノベル・ミステリーの傑作である。


桜庭一樹『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(角川文庫)
(評価:4+)


【参考記事】
桜庭一樹『少女には向かない職業』について
桜庭一樹『少女七竈と七人の可愛そうな大人』について
# by imadegawatuusin | 2012-01-15 09:32 | 文芸 | Trackback(10)
沢田工業労災事件:弁護士交渉決裂、提訴へ!
――団交拒否についても救済申立を予定――

■会社側、「半分以上労働者側の責任」

林テレンプの下請・沢田工業(豊田市)で
日系ペルー人派遣社員が労災事故にあい、
指に重い後遺症が残った問題で、
10月7日に双方の弁護士の間で
話し合いが行なわれました。

ペルー人労働者のアウトウロさんは、
沢田工業の正社員が
間違ってスイッチを押してしまったために
100tプレスで大けがを負いました。
労働基準監督署はアウトウロさんの後遺症について、
障害等級10級(労働能力喪失率27パーセント)と
認定しています。

これに基づいてアウトウロさんは、
労災保険から支払われた金額と、
一生この障害を背負い続けなければならないことへの
損害賠償・慰謝料との差額である
1800万円あまりを会社に請求しています。

ところが沢田工業側は、
事故はアウトウロさんの側に
8割か9割の過失があると主張。
支払いは70万から140万円であると言ってきたのです。

その後の交渉で
会社側は500万円の支払いを提示してきましたが、
事故の責任の半分以上が
アウトウロさんの側にあるとの立場を
変えようとしません。
アウトウロさんはギリギリの最終妥協案として、
「会社側の責任を6割として
 950万円をアウトウロさんに支払う」という提案を
行ないましたが、
会社側は12月1日、
これを拒絶してきました。

アウトウロさんの側に立って交渉を行なった
名古屋共同法律事務所の中谷雄二弁護士は、
「沢田工業側の姿勢は全く話にならず、
 非常識この上ない。
 他人が間違ってスイッチを押してゲガをしたのに、
 半分以上が本人の責任だというのはありえない」と
言います。
「本来プレス作業は、
 人間にはミスがあるということを前提に
 作業をさせなければならず、
 そうした通達がいくつもある。
 判例から考えても、
 自分でスイッチを押してケガをしても
 本人の過失は3割とか5割とかいうレベルなのに」。

アウトウロさん側はこれを受けて
弁護士間交渉での解決を断念。
裁判に訴え、
法廷で沢田工業の責任を問う方針を固めました。

沢田工業はこの間、
名古屋ふれあいユニオンの
6回にわたる団体交渉の申し入れを
一貫して拒否してきました。
ユニオンとしてはこのことについても、
労働組合法に反する違法行為として
愛知県労働委員会に不当労働行為救済申立を行ない、
沢田工業の責任を厳しく追及していくつもりです。
みなさんの圧倒的なご支援・ご注目を訴えます。


【参考記事】
派遣社員に労災問題の団交権はないのか 2011-03-21
沢田工業(豊田市)、またも団体交渉拒絶 2011-03-31
団交拒否の沢田工業、筆者にブログ削除を要求 2011-04-02
沢田工業、3度目の団交申入に だんまり 2011-04-10
4月26日(火)、団交拒絶の沢田工業に抗議行動 2011-04-22
団交拒否の沢田工業に労組、抗議行動 2011-05-10
団交拒絶の沢田工業に地域共闘で反撃! 2011-06-07
沢田工業労災事件、弁護士交渉開催へ! 2011-09-28


労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟。
「コミュニティ・ユニオン東海ネットワーク」事務局団体。
日ごろから組合員の学習会や交流会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
# by imadegawatuusin | 2011-12-09 17:01 | 労働運動 | Trackback
落語界の「桂さん」や「立川さん」
――三谷幸喜「どう呼べばいいか分からない」――

■目上の人を下の名で呼ぶのも……

12月2日の『朝日新聞』の夕刊で
脚本家の三谷幸喜さんが、
先日亡くなった落語家の立川談志さんを
どう呼んでいいか分からなかったと書いている。

(筆者注:立川談志さんと)お会いすると、
当然のように緊張する。
どうお呼びしたらよいかがまず分からない。
「師匠は……」と言うと、
なんだか飲み屋でサラリーマンが
「よっ社長!」と相手を持ち上げるようで、
気が引ける。
「家元は……」は言葉として馴染(なじ)みが薄い。
「談志さんは……」もどうか。
目上の人をファーストネームで呼ぶ違和感が。
……結局、
主語を用いない
日本語独特の曖昧(あいまい)語法で
乗り切ることになる。


普通に考えれば「立川さん」と呼べばいいのだろう。
だが、
落語業界には「桂さん」や「立川さん」が
そこらじゅうにいる。
「立川さん」では固有名詞として機能しないから、
さてどう呼べばいいのかという話になるのだろう。

落語家同士ではどう呼び合っているのだろうか。
# by imadegawatuusin | 2011-12-08 16:33 | 文化 | Trackback
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その7
意識と脳の関係

本書『唯物論哲学入門』の著者・森信成氏の言うように、
「脳の作用そのものをわれわれは意識することができず、
 この作用に対して
 どのような物質的なものも感じることができない」。
だから、
心は心臓にあるといった誤解が生まれるのである。

本書ではここで、
17世紀の哲学者・デカルトが引き合いに出されている。
唯物論と観念論との関係について論じるとき、
デカルトは不適切な文脈で引用されて
非難されることが多い。
有名な「我思う故に我有り」という彼の命題が、
「私が思っているから私がいる」という、
典型的な観念論と とらえられることが多いのである。

デカルトは別に、
意識は存在に先立つとか、
そのようなことを主張したわけではない。
デカルトは不確かなものを全部疑って、
「確かなもの」を見出そうとした。
たとえば目の前にコップがある。
けれど、
これは夢かもしれない。
本当はここにコップなんて存在しないのかもしれない。
幻覚かもしれない。

ただ一方で、
たとえ夢であろうと幻覚であろうと、
「コップがある」と思っている主体が
いま何らかの形で存在することだけは疑えない。
「私は(何かを)思っている。
 だから、
 『私』というものが今あることは『確実だ』」
というのが
デカルトの主張したことなのである。

もちろん、
私が存在しているからこそ
こうして私がものを考えることができるのだ。
だが、
『私がいる』ということは、
私がこうして何かを考えたり感じたりすることからしか
確認することができない。
事実の方向性としてではなく、
人間の認識の方向性として、
絶対にそうでしかありえない。

だから、
唯物論者である森氏もまた、
「人間は脳なしに思考したことは
 かつてなかったのですが、
 しかし、
 脳の作用を意識しえない」と
言わざるをえないのである。

人間が脳によって思考しているということは
「感じる」ことのできない事柄である。
決して『自明の事実』ではない。
脳を損傷したさまざまな人を観察するなどした
実験科学の発達の結果としてしか
確認することができない事柄なのだ。
だから昔は、
人の思考の中枢は心臓にあるなどと
世界中で思われてきた。

そしてデカルトに言わせれば、
実験のような経験に頼る手法は
究極的には夢や幻覚である可能性を
捨てきれないのであるから
『確かな根拠を欠く』ということになる。
だから、
デカルトの『方法序説』を読めば
デカルト自身も実際には、
物質と精神は脳の松果体において相互作用するなどとして
思考の中枢が脳であることを事実上認めている。
だがデカルトにとっては、
そのことは
「我思う故に我有り」のような「自明の真実」とは
次元の異なる事実であったのである。


【戻る】
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その1
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その2
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その3
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その4
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その5
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その6

『社会民主党宣言』を読む
新しい社会主義像を求めて
小牧治『マルクス』について
レーニン「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」を読む
# by imadegawatuusin | 2011-12-07 16:41 | 弁証法的唯物論 | Trackback
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その6
霊魂の座

本書『唯物論哲学入門』において著者の森信成氏は、
原始人のものの考え方のもう一つの特徴として、
「霊魂がわれわれの脳の中に存在するというようには
 考えられていない」ことを挙げている。
「原始人は、
 霊魂を空気や心臓とか血液のうちに存在すると
 考えた」というのである。

原始人でなく、
ある程度 文明が進んでからも、
霊魂(心)は脳ではなく心臓にあると考えていた社会は
少なくない。

心臓は、
人があせったりびっくりしたりすると
バクバクとその動きを早める。
逆にくつろいだ状態のときはゆっくりと鼓動する。
そうした意味で心臓は、
心=精神とのつながりが自分自身の体験として
実感しやすい臓器なのだろう。

だが脳はどうか。
本書も言うように
「脳の作用というものは
 意識することはでき」ないのである。
他の臓器は、
「今日は腹の状態が悪いとか、
 今日は心臓の調子が少しおかしいとかいうふうに
 わかるけれども、
 われわれが物事を考えている最中に、
 われわれの意識の背後にあって働いている
 脳の作用だけは
 どうしても意識することができ」ない。

精神の源が脳にあるということは、
ある程度科学、
特に実験科学が発達しなければ
わからないことがらだ。
だから当然、
原始人は霊魂が脳にあるとは
なかなか考えられなかったのである。


【戻る】
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その1
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その2
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その3
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その4
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その5

【進む】
『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その7

『社会民主党宣言』を読む
新しい社会主義像を求めて
小牧治『マルクス』について
レーニン「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」を読む
# by imadegawatuusin | 2011-12-01 18:12 | 弁証法的唯物論 | Trackback
板野博行『語句ェ門777』について(その6)
――「チェリー」にも複雑な文化的背景あり――

本書『語句ェ門777』38ページの「言語論3」で、
著者の板野博行氏は、
「アメリカ人が『チェリー』という単語を口にしても
 特別な思い入れはない。
 しかし、
 日本人が『桜』と言う時には、
 『合格』の象徴であったり、
 『同期の桜』を歌ったりと、
 特別な感情が存在する。
 これは
 英語と日本語の意味が異なっているのではなく、
 『チェリー』と『桜』の語における
 歴史や文化に根ざした意味が異なっているのだ」と
言っている。

日本語の「桜」という言葉に、
単なる植物としての「桜」を超えた
文化的なニュアンスが付随していることは
否定できない。
だが実は、
英語の「チェリー」の背後にも、
日本語の「桜」とはまた別の
独特の文化的ニュアンスが存在する。

『ジーニアス英和辞典』によると、
"cherry"は「陽気さ・純潔・豊産の象徴」であり、
"lose one's cherry"(「チェリー」を失う)で
「処女を失う」という意味を表すことすらあるという。
こうした「チェリー」の複雑怪奇なニュアンスは、
日本語の「桜」や「さくらんぼ」という言葉では
到底表現することはできない。
(そもそも英語の"cherry"は
 「桜(の木)」をあらわすと同時に
 「桜の実(さくらんぼ)」をも意味する)。

「アメリカ人が『チェリー』という単語を口にしても
 特別な思い入れはない」というのは、
日本語の「桜」の背景にある
文化的ニュアンスを強調するあまり、
英語の「チェリー」の背後にある
文化的ニュアンスを軽視する
勇み足だったのではないかと思うがどうだろう。


【戻る】
板野博行『語句ェ門777』について(その1)
板野博行『語句ェ門777』について(その2)
板野博行『語句ェ門777』について(その3)
板野博行『語句ェ門777』について(その4)
板野博行『語句ェ門777』について(その5)

板野博行『語句ナビ690』について(その1)
板野博行『語句ナビ690』について(その2)
板野博行『語句ナビ690』について(その3)
板野博行『語句ナビ690』について(その4)
板野博行『語句ナビ690』について(その5)
# by imadegawatuusin | 2011-11-30 18:07 | 日本語論 | Trackback | Comments(0)
< 前のページ 次のページ >
トップ
酒井徹の日記帳。社会のあらゆる領域における民主主義の拡充を目指す。
by imadegawatuusin
メモ帳
酒井徹:書店店員。
1983年8月22日生まれ。
現在28歳。
住所
〒460-0024
愛知県名古屋市中区正木四丁目5番6号 金山センタービル907号
電話番号
090-4901-9364
電子メール
sakaitooru1983@excite.co.jp
所属団体は、
名古屋ふれあいユニオン(コミュニティーユニオン東海ネットワーク・コミュニティーユニオン全国ネットワーク加盟)、
名古屋労災職業病研究会全国労働安全衛生センター連絡会議参加)、
トヨタ・デンソー過労うつ病裁判を支援する会、
フィリピントヨタ労組を支援する会
愛知県生活と健康を守る会連合会(「全生連」傘下、「愛知社保協」「中央社保協」安保破棄中央実行委員会 構成)、
コープあいち東海コープ事業連合「日本生協連」 傘下、日本協同組合連絡協議会・「全国消団連」「中央労福協」 構成)、
日本国民救援会 愛知県本部
社会民主党愛知県連合
みんなでいっしょに国会へ行く会(参議院愛知区:谷岡くにこ後援会)、
朝日新聞アスパラクラブなど。
検索
最新のコメント
--- схема п..
by схема прог at 09:15
--- Лазерна..
by резка фане at 23:55
Дорогие фору..
by Flaggitte at 15:51
--- семена ..
by заказать с at 02:36
--- микроав..
by микроавтоб at 08:06
--- бизнес ..
by тренинги п at 00:48
Facebook ..
by awainiazitogs at 01:12
--- Посмотр..
by Видеокурс at 08:37
--- Грузчик..
by Переезд оф at 03:03
<a href=http..
by Effoncymnwawn at 08:00
最新のトラックバック
女子バレーボール代表 江..
from 女子バレー江畑幸子の盗撮騒動..
【動画あり】元パイレーツ..
from だっちゅーので一世を風靡した..
【花音ゆりあ】AKB48..
from ☆元AKB花音ゆりあ 西園寺..
ローラ 疑惑のAV動画 ..
from ローラとくりぃむ有田に熱愛報道
西武ライオンズ涌井秀章 ..
from 涌井秀章と女性との関係が明ら..
【女子バレー選手】岩坂名..
from 岩坂名奈選手の盗撮されてしま..
若槻千夏似 女子バレー代..
from 女子バレーボール新鍋理沙 盗..
【動画あり】女子バレー ..
from 木村沙織のエロ動画 放送事故
田中みな実アナ 女子大生..
from 田中みな実の不祥事が発覚 と..
女子バレーボール栗原恵 ..
from 栗原恵の彼氏と一緒にベッド上..
ファン
XML | ATOM

skin by excite