太宰治「列車」について

物語における出来事そのものは
単純だ。
友人を頼みに故郷から出奔してきた
少女を送り返す列車に、
主人公が見送りに行く、というものである。

そこに人間のエゴ、
戦争の陰がさりげなく描かれる。
太宰の人間観察の鋭さを
よく示した作品だ。
「太宰治の筆名で発表された
 最初の作」とのこと
(奥野健男「解説」太宰治『晩年』新潮文庫402ページ)。


【参考記事】
太宰治『人間失格』について

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太宰治「魚服記」について
太宰治「地球図」について
太宰治「猿ヶ島」について
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by imadegawatuusin | 2009-06-04 16:33 | 文芸