私たちは「増税路線」だ

――法人税・所得税・相続税増税で格差是正を――
社会民主党筆者応援演説より要約)

■増税自体は必至である
新宗教団体・「幸福の科学」が
8月30日の衆院選に向けて設立した
「幸福実現党」の街宣活動が
盛んだ。
先日も、
「減税路線の幸福実現党~」と言いながら
走る街宣車とすれ違った。

今、特に自民党と民主党との間で、
「財源論争」が盛んである。
自民党は
民主党の打ち出す様々な政策に
財源の裏付けがないと批判する。
消費税増税を国民の前に打ち出せない民主党には
政権担当能力がないと
攻撃する戦略に出たようだ。

たしかに、
「まずは無駄をなくす」としか言わない
民主党の論理には
かなり無理があるのは事実である。
無駄をはぶくのは大前提として、
今の日本の借金はもはや無駄をはぶいて
何とかなるような状態を越えている。

私たち社会民主主義者は、
そもそも「高福祉、高負担」の社会を
目指している。
増税そのものには大いに賛成だ。

今、全国で、
仕事も住まいも失った
「住み込み派遣」の労働者たちが、
市役所に駆け込んでも「住所がない」とか何とか
わけの分からない理屈で追い返される事件が
報告されている。
「住所がない」のが問題なのなら、
ホームレス一時保護所を国や自治体の責任で
きちんと作ればいいだけなのに、
「財源がない」と言って作らない。

家のない人はどこの会社も雇ってくれない。
けれど、
仕事をしていない人に
大家さんは家を貸してくれない。
ここまで八方ふさがりな状態に陥っている人が
目の前にいるというのに、
お金がないから助けられないというくらいなら、
税金はもっと高くてもいいと思う。

幸福実現党の言葉を借りれば、
私たち社会民主主義者は
確信的な「増税路線」論者である。

ではなぜ、消費税増税に反対しているのか。
それは、
消費税というのが本質的に、
貧乏人ほど重い負担を強いられる
ひどい税金だからである。

消費税は誰からも「平等」に
5パーセント取るのだから、
公正な税金だという人がいる。
大間違いだ。

例えば、
年収200万円の私が、
牛乳を1パック買うとする。
そのとき、
例えば私の10倍稼いでいる
年収2000万円のAさんは
牛乳を10本買うだろうか。

いくら金持ちでも、
1日10パックも牛乳を飲んだら
腹をこわすに決まっている。
Aさんが私の10倍稼いでいるからといって、
私の10倍牛乳を買うことは
ありえないのである。
相対的にいって、
消費税は貧乏人に
重くのしかかるようにできている。

そもそも自民党政権は、
この間 法人税も所得税も、
相続税も大幅に最高税率を引き下げ、
大減税を行なってきた。
そのツケがこの莫大な赤字財政として
今のしかかっているのである。
消費税を上げる前に、
法人税・所得税・相続税を元に戻し、
場合によっては増税するのがスジである。
それがどうして、
「増税といえば消費税」みたいな話に
なっているのか。

真の争点は
「消費税を増税するのかしないのか」に
あるのではない。
財政状況を考えれば、
増税自体は必至である。
問題は、
「増税は、
 消費税で行なって格差をさらに拡大するのか、
 それとも、
 法人税・所得税・相続税で行なって
 格差是正を目指すのか」。
このことこそが、
今、問われるべきなのだ。
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by imadegawatuusin | 2009-08-13 12:04 | 政治