弁護士さんの「金バッジ」「銀バッジ」

弁護士さんがつけているバッジがある。
ひまわりの中に天秤がデザインされた、
テレビドラマなどでもお馴染みの「あれ」だ。
司法書士さんや行政書士さんにも
似たようなバッジがあるみたいだが、
弁護士バッジのかっこよさは格別だ。

少し観察してみると、
同じ弁護士さんでも、
金色のバッジをつけている人と
銀色のバッジをつけている人とが
いるのに気付く。
ベテランの大先生は銀バッジ。
なりたての新人先生は
金バッジというような傾向がある。

僕は最初、
金バッジで10年くらい弁護士を続けたら、
しぶい銀バッジに
換えてもらえるのだと思っていた。
銀から金に成り上がるのではなく、
金から銀になって
重みが増すというところが、
大人だなぁと思っていた。

ところがあるとき、
弁護士バッジは1種類しかないということを
聞かされた。
あれは、
銀の地に金メッキが施されていて、
そのメッキが
長年使っているとハゲてきて、
銀色になってしまうそうなのである。
それを聞いたとき、
少し興が削がれた思いがしたことを
覚えている。

世間では
「メッキがハゲる」という言葉は
あまり良い文脈では使われない。
けれど、
「メッキのハゲた」弁護士さんは
やっぱりひと味違うのだ。
同じ相談を聞いたときにも
「銀バッジ」の先生は、
それをいきなり
機械的に法律に当てはめて回答する前に、
まず自分の言葉で
お話をはじめられる人が多い。

「メッキが付いているうちはまだまだ。
 地の色で勝負できるようになって本物」。
そう言った弁護士さんがいた。
これは何も、
弁護士バッジだけに限らないと僕は思った。
(インターネット新聞JANJAN8月24日から
 加筆転載)


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by imadegawatuusin | 2009-08-24 19:07