これからは人物より政策で

9月9日付朝日新聞「声」欄に
「納得できぬ比例棚ボタ当選」という投稿が
載っていた。
たしかに、
比例東海ブロックで本来議席を得られる得票を獲得した
「みんなの党」が議席を得られず、
民主新人が「棚ボタ」的に当選したのは
私もおかしなことだと思う。

けれど投稿者が、
この事実を
『人物で選べる選挙制度に』との結論に結び付けていることには
疑問を覚える。
問題は今の選挙制度が
民意を正確に反映しないことにこそあるのではないか。

地元への利益誘導が重視された従来は、
確かに「本人の……行動、何をしてくれたか」こそが
最大の判断基準だったかもしれない。
しかし国会議員本来の
「国民の代理人」としての役割を考えるならば、
これからは判断の基準を
「人物」から「政策」へと比重を移す必要がある。

今回の選挙では、
小選挙区では46.3パーセントの投票が
死票になったという。
二大政党のどちらかでないと
当選の難しい小選挙区制の下では
候補者も有権者もかなりの政策の違いに目をつぶり、
所属政党や投票先を決める傾向が生まれる。
政策が相当違う構成員が混在しあう
二つの党の候補者に
有権者の選択肢も事実上狭められれば、
国会の構成と民意との乖離は大きくなるばかりである。
これでは、
民主主義はその基盤と正当性とを
掘り崩しかねない。

選挙は、民意を正確に議員構成に写し取ることに
徹するべきだと考える。
「人物」ではなく「政策」を
きめ細かに国民が選択できる選挙制度を
望むものである。
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by imadegawatuusin | 2009-09-30 23:19 | 政治