反貧困愛知集会に500人

――5月30日、反貧困ネット愛知結成へ!――

■貧困は、生きるか死ぬかの大問題
「反貧困ネットワークあいち」の結成に向けて
2月28日に
「なくそう貧困、つながろう愛知集会」が開催され、
約500名が参加した。

集会では、
「貧困ビジネス」の被害を受けた当事者や運動団体などが
発言に立った。
岡崎市の人材派遣会社・杉浦工業の運営する
「無料低額宿泊所」に入所し、
生活保護費の大半を取り上げられて
自立を妨げられたと裁判を提起している
増田義男さんは、
「『最低限度の生活』を営むための生活保護費から、
 もらった金額の8割以上を取られた。
 朝食は古いコメとインスタントの味噌汁に卵が1個。
 昼食はなし。
 お腹が一杯になったことはなかった。
 入所者はみんな苦しいから、
 施設では物がなくなる。
 ものも食えないから、
 仲間内で助け合うこともできない」と、
杉浦工業の「貧困ビジネス」の実態を告発した。

■湯浅誠さん、「貧困は人権の問題」
昨年から内閣府参与として活躍してきた
反貧困ネットワーク事務局長の湯浅誠さんは、
「私たちは貧困の問題を、
 『そんな金がどこにある』・
 『そんなのはほっとけ』と言って、
 実際に放ってきた。
 だが、
 『寝る場所がある』・『食べるものがある』というのは
 人権の問題であって
 本質的にはお金の問題ではない」とした上で、
「反貧困ネットワークあいち」結成への期待を語った。

■「異質な団体の連携で『かけ算効果』を」
反貧困ネットワーク代表の宇都宮健児弁護士は、
「政権は変わったが、
 反貧困の取り組みは進んでいない。
 特に労働者派遣法
 当時の野党3党案から大幅に後退している。
 政権が交代したからと言って、
 政府にお任せしていては状勢は切り開けない」と
強調した。
「今の貧困は単なる経済問題ではない。
 貧困当事者は社会的に孤立している。
 それをつなぐネットワークを構築し、
 人間関係を回復してゆくことが大切。
 貧困当事者が安心して声を上げられるような
 ネットワークが必要だ」とした上で宇都宮弁護士は、
「同質の団体の集まりは足し算にしかならない。
 異質な団体が集まればかけ算になる。
 あらゆる貧困当事者とつながる反貧困ネットワークを
 つくろう!」と呼びかけた。

■「女性に、自分を養える賃金を」
労働組合からは、
女性ユニオン名古屋坂喜代子さんが発言。
職場のセクハラ問題を取り上げ、
「加害者の男性が職場に残り、
 被害者の女性が職場から追われてゆくのが
 くやしくてならない。
 被害を受けた女性が職場に行けなくなり、
 労災を申請したら、
 『(セクハラを受けた際に)
  同僚に助けを求めなかった』として
 却下された」と労働行政のあり方を弾劾した後、
「女性が経済的に自立できるようにすることは
 貧困をなくす。
 女であっても自分で自分を養える世の中にしなければ、
 貧困は無くならない」と訴えた。

■「つながりながら取り組もう!」
最後に名古屋大学教授の和田肇さんが、
「社会のあらゆる領域で貧困が生まれている。
 それぞれが分断されて取り組むのではなく
 つながりながら取り組もう!」と、
5月30日午後1時30分から
愛知県司法書士会館で結成される
「反貧困ネットワークあいち」結成総会への参加を
呼びかけた後、
参加者らはトヨタ・ミッドランドスクエアに向けて
デモ行進。
警備に当たる警察にも
「警察はヤミ金を取り締まれ!」と
シュプレヒコールするなどの多彩なパフォーマンスで
名古屋市内を練り歩いた。



【参考記事】
反貧困フェスタ、「反貧困集会inあいち」に変更し開催 2011/03/13
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by imadegawatuusin | 2010-03-01 17:51 | 労働運動