「性変更者の子」問題、報道の力感じた

女性から男性に性別を変更して結婚した夫が、
第三者の精子で妻との間にもうけた子を、
法務省が「遺伝的な父子関係がない」として
夫との子と認めない見解を示していた問題で、
法務大臣が1月12日、
現行の取り扱いを
見直す方針を表明した(朝日新聞1月13日)。

法務省は通常、
「妻が婚姻中に懐胎した子は、
夫の子と推定する」との民法722条をもとに、
「遺伝的な父子関係がない」場合も
「夫の子」として扱っている。
前夫と離婚する前に別の男性との間で妊娠し
子供が生まれた場合さえ、
法務省は
「前夫との子」としてしか受け付けないとの態度で臨み、
これを拒否した女性の子が無戸籍児となって
社会問題化しているほどなのだ。
また人工授精の場合には、
夫以外の精子で生まれた子供も
夫の同意があれば
嫡出子(夫の子)として扱われているという。
なぜ性別を変更して男性になった人の場合だけ
違う扱いをしなければならないのか。

法律的にも男性と認められて結婚し、
子供も生まれて新しい人生のスタートを切ろうとした夫を、
まるで「二流男性」のように扱おうとした法務省の見解は
差別的なものだった。

朝日新聞などの報道の直後に法務省は態度を改めた。
「報道の力」を強く感じた。(3月14日掲載)


【関連記事】
性別変更後も区別はおかしい
[PR]
by imadegawatuusin | 2010-01-15 18:01 | 差別問題