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ムサシ鉄工事件、高裁で証人尋問実現へ

――労働者敗訴の1審判決見直しの可能性――
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■弁護士「『黙示の労働契約』成立に期待」
違法派遣で働かされていることを
労働局に申告し、
いったんは勤務先に
期間の定めのない正社員として
雇用された男性が、
その後
期間雇用の「契約社員」に切り替えられて
雇い止めされたのは不当として、
愛知県豊橋市に本社を置く
自動車部品メーカー・
ムサシ鉄工(代表取締役:松井繁裕)を
訴えている裁判で、
名古屋高裁は
元派遣会社の役員の
証人尋問を行なうことを
8月3日に決定した。

1審の名古屋地裁豊橋支部は、
労働者派遣法の定める派遣可能期間を
過ぎたあとも男性を就労させていた
ムサシ鉄工には、
男性を直接雇用する義務が生じていたと
認定し、
男性がいったんは正社員として
勤務先に雇い入れられていた事実を
認めたが、
男性がその翌月、
期間の定めのある雇用契約書に
記名したことで
労働契約が変更されたとして
男性の訴えを退けていた。

名古屋高裁が、
1審では行なわれなかった
派遣会社役員の証人尋問を
認める決定をしたことで、
「雇止め」を有効とした
1審判断の見直しが
行なわれる可能性がある。
ムサシ鉄工側は強く反発しており、
同日、
派遣会社役員の証人尋問を認めた決定に
異議を唱える「意見書」を
名古屋高裁に提出した。

●男性の代理人を務める中谷雄二弁護士の談話
「名古屋高裁は今回、
 松下PDP最高裁判決で
 『黙示の労働契約』の成立要素とされた、
 派遣先の採用行為への関与を
 立証するための
 派遣会社役員の証人尋問を認めた。
 派遣元が実質的に雇用主として
 機能していなかったこと、
 採用の権限を持たなかったことを
 立証すれば、
 『派遣』時代からの
 黙示の労働契約の成立に道が開かれ、
 1審判決が見直される可能性があるため、
 期待できる」
JanJan blog 8月5日より加筆転載)


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by imadegawatuusin | 2010-08-05 14:49 | 労働運動
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