今こそ「国際連帯税」の導入を!

フランスのシラク大統領が26日、
スイスで開かれている世界経済フォーラム(ダボス会議)で演説し、
発展途上国などでのエイズ対策の財源を国際的な規模で確保するため、
「国際連帯税」の創設を提唱した(読売新聞1月28日)。

記事によると「国際連帯税」とは、
国際金融市場での取引などにあたって一定の課徴金を徴収し、
エイズワクチンの開発や発展途上国での治療薬購入に充てようというものだそうだ。
『読売新聞』は「斬新なアイデア」と評価しているけれども、
これはまさしく、
国家・財界中心の世界経済フォーラムに対抗して
世界のNGO団体などが主催している世界社会フォーラムが
従来からずっと提案してきた「トービン税」そのものである。

報道によるとシラク大統領は、
「1日3兆ドルとされる国際金融取引の一部に最大0.01%課税するだけで、
 年間で100億ドル集めることができる」
と述べたという。

最大でも0・01パーセントの課税なので、
まっとうな設備投資や貿易などを行なっている企業には影響が少なく、
かつ、
分刻み・秒刻みで右から左へ投機を繰り返して「利ざや」を稼ぐ投機的な金融取引からは
(取引のたびごとに0・01パーセント徴収されるので)
しっかりと税金を取り立てることができる。
この構想はもともと、
ノーベル経済学賞を受賞したアメリカの学者・ジェームズ=トービンが
投機目的の短期資金移動を抑止する目的で提唱したものだ。
そして、取り立てられた莫大なお金を、
世界の貧しい人々や環境対策のために使えば……。

この構想は特にここ数年間、
提唱者のトービンの名を冠して「トービン税」と呼ばれ、
世界の貧困や環境問題を解決する具体策として
脚光を浴びてきた。

僕はフランス・シラク大統領の「国際連帯税」構想を強く支持する。

シラク大統領は近く
国連や欧州連合(EU)などに「国際連帯税導入」を呼びかけるという。
ぜひ、実現させてほしい。
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by imadegawatuusin | 2005-01-28 18:30 | 国際