「震災切り」2件が労組の取り組みで勝利的に解決する

震災直後は「無給休業」の相談が多かった愛知県でも、
5月ごろから解雇・雇い止め事案が増えてきた。
愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオン
(「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟)は
「震災切り」にあった労働者の労働相談を広く受け付け、
組合加入・団体交渉という集団的労使関係を通じた
問題解決に取り組んでいる。

■安城地区労の協力も得て解雇撤回と復職とを勝ち取る

化学製品大手・イノアック八名工場内にある、
同社グループ企業の請負会社に
派遣されていた女性労働者は
4月6日付での解雇を通告された。

イノアックの本社や派遣会社が
愛知県安城市にあることから、
安城地区労の事務所で
派遣会社と団体交渉を開催した。

団体交渉には
イノアック労組出身の
前安城市議会議員・和田米吉さんや、
先の統一地方選挙で初当選した
25歳の後継議員・石川つばささん(ユニオン賛助会員)も
参加。
会社側は、
女性労働者が
派遣先での仕事の有無と雇用契約が直接連動せず、
期間の定めのない
「常用型」の派遣労働者であることを認めて
解雇を撤回。
今後、
女性労働者の労働条件を変更する際は
事前にユニオンとの協議を行なった上で
同意を得て決定するとの協定を締結した。

協定にはその他、
雇用保険の2年間の遡及加入や休業手当の支給、
生産回復後の現職復帰についてや
法令順守などが盛り込まれた
大勝利解決となった。

■「震災切り」も「妊娠切り」も労組の力で跳ね返す!

愛知県みよし市で自動車用プレス部品を製造している
福田工業において、
妊娠を理由とする雇い止めを阻止した
日系ブラジル人女性・ソウザ=ニルデさん(37歳)が、
今度は「震災による仕事の減少」を理由に
またもや雇い止めを通告された。
しかし名古屋ふれあいユニオンは
派遣会社と交渉を行ない、
再びこれを撤回させる勝利的合意を勝ち取った。

ニルデさんは2008年11月から
愛知県西尾市の派遣会社を通じて
福田工業に派遣されてきた。
しかし、
今年1月に妊娠が判明。
「妊娠切り」を恐れたニルデさんは
名古屋ふれあいユニオンに加入して
派遣先・派遣元と交渉したが、
2月28日、
派遣会社はユニオンに
「(3月末の)契約の更新はできない可能性が高い」と
通知してきた。

ユニオンはニルデさんとともに
愛知労働局雇用均等室などに指導を要請。
数日後、
派遣会社から
「次回(4~5月)の契約は更新する」との回答を
勝ち取り、
社会保険への加入も実現した。

ところがその直後、
東日本大震災が発生。
トヨタ自動車の生産がストップし、
福田工業での仕事も
休業を余儀なくされた。
そして、
派遣会社は再びニルデさんに
5月末での雇用の打ち切りを
通告してきたのである。

せっかくユニオンに加入し、
社会保険への加入も勝ち取ったというのに、
出産時に会社に在籍していなければ
出産手当金を受け取ることもできない。
名古屋ふれあいユニオンは早速交渉を申し入れ、
産休明けまでの雇用関係の継続や
在職中の休業手当の支給などの合意を勝ち取って
円満解決となった。

すべての くにの はたらたみは、
むすがろう! 

(JanJan Blog 6月8日から加筆転載)

労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟。
「コミュニティ・ユニオン東海ネットワーク」事務局団体。
日ごろから組合員の学習会や交流会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
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by imadegawatuusin | 2011-06-08 12:53 | 労働運動