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朝日新聞声欄に「3代世襲の『解放の議席』疑問」

――失態を出生地や血のせいにする松本氏――

■解放運動の理念と相いれず

朝日新聞名古屋版7月10日の「声」欄に、
「3代世襲の『解放の議席』疑問」と題する
筆者の投書が掲載されました。

投書はまず、
被災地知事への放言問題などで
松本龍復興担当相が任命後わずか9日で
辞任に追い込まれたことを指摘。
「部落解放の父」とうたわれる祖父の松本治一郎氏以来、
国会で3代にわたる彼の議席が
「解放の議席」と呼ばれていることを紹介しています。

その上で、
政治家の親族を持つ者が
結果として政治家となることが
絶対に悪いとまでは言わないが、
松本氏にその適格性があったのか
疑問だとしています。

岩手県庁での「助けない」発言に始まり、
宮城県庁での「何もしない」発言。
復興担当相である自らを「お客さん」と言う勘違いに、
マスコミに対する
「書いたら、その社は終わりだから」という
言論弾圧発言も大問題です。
何より、
問題が指摘されると
「私は九州の人間」とか、
「私はB型で短絡的なところがあ」るなどと、
自らの失態の理由を出生地や血に求めた点は
絶対に納得できるものではありません。
松本氏自身、
祖父の治一郎氏が初代委員長を務めた
部落解放同盟の幹部だといいますが、
門地・血統による差別・偏見と闘ってきた
解放運動の理念と
松本氏の発言が相容れるとは思えません。

そもそも、
部落解放同盟はその綱領で、
「身分意識の強化につながる天皇制、
戸籍制度に反対する」と明言しています。
その一方で
「解放の議席」は松本家が世襲するというのでは
全く筋が通りません。
3代にわたり世襲される「解放の議席」というもの自体が
語義矛盾でしかないのではないでしょうか。


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