『社会民主党宣言』を読む(第3章-2)

――生きがい、働きがいの持てる労働環境――

社会民主主義者は社会のあらゆる領域で
民主的運動の先頭に立って活動しなければならないが、
特にその中でも主軸となるのが
「社会の富の源泉」である
労働分野における取り組みである。

「働くことを望むすべての人々が完全雇用されること」を
『社会民主党宣言』は「社会の大きな目標」とする。
全ての経済政策は
この野心的な大目標に向けて立案され、
執行されなければならない。

職場においては働く人々の団結の先頭に立ち、
「労働条件の向上を実現」することも
社会民主主義者の大きな任務だ。
全国各地にある
個人加盟制の地域労組や産別労組などと連携しながら
全ての労働者に労働組合への参加を呼びかけ、
日本全国すべての職場に労働組合を打ち立てる。
そしてそうした労働組合を通じて
現場で働く労働者の要求を
経営者に突きつけて実現を図り、
働く者の信頼を勝ち取ることが大切である。

そうした地道な活動を通じて労働者は、
職場における力量を一歩一歩強めてゆき、
そうした中で、
労働者が職場の主導権を握ってゆく展望が開かれる。
職場闘争の究極の目的は企業の民主化、
つまり、
それまでは株主主権・事業主主権であった
株式会社などの企業体を、
代表者や役員を従業員による選挙で選び、
労働者自身が職場を民主的に運営する
労働者協同組合に転換し、
職場において労働者主権を完全に確立することにある。
しかしこうしたことは一足飛びに実現するものではない。
日々の地道な労働組合活動を通じて
職場において働く者の実力を強化し、
労働者が掌握する領域を徐々に拡大してゆくことなしに、
ある日突然 実現することは困難である。

また党自身も、
議会活動や政治活動を通じて
労働時間規制の強化や
労働者保護の立場に立った
労働者派遣法の抜本改正、
きちんと働けば生活できる
全国一律最低賃金制度の確立、
各地方議会における公契約条例の成立などを
強力に推し進めてゆかなければならない。
労働が「社会の富の源泉」である以上、
まっとうな雇用こそが
社会福祉の原点であり、
貧困のない安定した社会の基盤であることは
間違いない。


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【参考記事】
新しい社会主義像を求めて
小牧治『マルクス』について
レーニン「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」を読む

『唯物論哲学入門』(森信成)を読む

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by imadegawatuusin | 2011-06-05 20:09 | 政治