『社会民主党宣言』を読む(第3章-8)

――両性平等社会の実現――

「性によって
 生き方の選択肢が狭められるようなことが
 あってはなりません」。
『社会民主党宣言』のこの言葉が、
ある意味では全てを
言い尽くしているのではないだろうか。

男だから、こうあらねばならない。
女だから、こうあらねばならない。
はっきり言って余計なお世話としか言いようがない。

私たちは、
「男だから」・「女だから」ということで
特定の生き方を押し付けられない、
選択肢の広い社会を目指したい。
だからこそ、
男女差別には強く反対し、
男女共同参画社会づくりを積極的に進めてゆかなければ
ならないのである。

昔と比べれば改善が見られるとはいえ、
いまなお職場の昇進などにおける
女性への差別は根強いものがある。
まずは「女性に対するあらゆる差別を禁止するなどの
環境整備に努め、
クオーター制度の導入・定着を図」ってゆくことが
必要であろう。

女性にだけ課せられている
離婚後の結婚禁止期間の廃止や
婚外子差別の撤廃、
夫婦別姓の選択が可能となるよう、
現民法の改正も実現したい。

さらに言えば、
「男だから男性とは結婚できない」、
「女だから女性とは結婚させない」といった
現在のあり方は、
国家が個人の「生き方の選択肢」を
狭めている典型例だとはいえないだろうか。

こうした考え方を徹底させたとき、
一般には男女平等の法源とされている
憲法第24条
「婚姻は、
 両性の合意のみに基づいて成立し……」という
条文そのものも、
再検討にさらされる可能性が生まれてくる。
「両性の合意のみに基づいて成立」するということは、
同性間の合意によっては成立しないと読めるからだ。
こうした差別的な取り扱いを、
社会のあらゆる領域で
少しずつ、少しずつ、粘り強くなくしてゆきたい。

これは性別や性的指向だけに限ったことではない。
出身地や肌の色などで
「生き方の選択肢が狭められるような」ことのない社会。
一人ひとりの個性と人間の多様性が
尊重される社会。
それが、
私たち社会民主主義者の目指す社会である。

そうした観点から、
「性同一性障害者」・半陰陽者(インターセックス)などの
性的少数者に対する差別・偏見と闘い、
理解を広げ、深めるためにも奮闘したい。


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【参考記事】
新しい社会主義像を求めて
小牧治『マルクス』について
レーニン「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」を読む

『唯物論哲学入門』(森信成)を読む

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by imadegawatuusin | 2011-06-14 11:58 | 政治