今日、初めて献血というものに挑戦した。
献血場に行ってみると看護士さんが、 「今日は雪が降っててみんな家から出ーへんせいか、 献血する人がむちゃくちゃ少ないんや。 おおきに」と ずいぶん喜んでくれた。 なんでも、血液の中の「血小板」とかいう成分は、 輸血したあと72時間しか もたないらしい。 輸血してもらった血液を検査するのに大体1日くらいかかるから、 その血液の血小板を保管しておけるのは 事実上2日間ぐらいしかないらしい。 だから、 雨が降ろうと雪が降ろうとコンスタントに輸血してくれる人がいないと、 その地域の病院はたちまち往生してしまうという。 へー。 何で突如として献血に行こうなんて思い立ったのかというと、 今週発売の『週刊女性』(2月15日号)に 『献血用の血液は200mlで5700円に相当する』ってなことが書いてあったからだ(48ページ)。 一体どういう算出基準でこんな数字が出てきたのかはよくわからないが、 献血するだけでそれだけの貢献を世間に対してできるのだと思えば なんだか気持ちがいいではないか。 僕は今日、400ml献血したから、 『週刊女性』の云いに従えば、 1万1200円分の貢献を世の中に対してしたことになる! ほんまかいな。 もっとも、ホームページで記事にするネタに困ったから、 慈善活動でもやって紙面(?)を埋めようという魂胆もあったのだが。 ところで、献血をしていて ちょっとひっかかったことがひとつある。 献血をする前に、 「下記に該当する方は献血をご遠慮いただいています」 という紙を渡されるのだ。 いろいろ書いてあるのだが、 その中の一節をちょっと紹介してみよう。 ●この1年間に次のいずれかに該当することがあった方 (1)不特定の異性と性的接触をもった (2)男性の方:男性と性的接触をもった (3)エイズ検査(HIV検査)で陽性と言われた (4)麻薬・覚せい剤を注射した (5)上記(1)~(4)の該当する者と性的接触をもった 注目すべきは(1)と(2)だ。 まず、男性と女性との間での性的接触の場合は、 この1年間に「不特定の」相手と「性的接触をもった」場合にのみ 献血を「ご遠慮いただ」くことになるらしい。 「特定の」相手といくら「性的接触をもった」としても、 特に問題はないことになる。 ところがこれが男性同士での性的接触の場合になると、 特定の相手であれ不特定の相手であれ、 つまりこの1年間に「性的接触をもった」相手が 愛する恋人たった1人だけであったとしても 献血を「ご遠慮いただ」くことになるというのだ。 うーん……。 例えば、だ。 仮にいま僕に彼氏がいたとして、 二人の関係がそこまで深まっていたとしたら、 僕は献血場で、 『あんたの血液はいりません』と言われることになるわけだ。 せっかく世のため人のために献血しようと思って出かけたときに そういう扱いをされたりしたら、 僕ならやっぱりあんまりいい気分はしないと思う。 もっとも、 女性同士での性的接触の場合を言えば、 特定の相手であれ不特定の相手であれ、 いくら「性的接触をも」とうとも献血を「ご遠慮いただ」くことにはならないらしいので、 一概に同性愛者差別だというわけでもないのだろうが……。 なんか いまひとつ、 納得のいかない気持ちが残るのも事実だ。
by imadegawatuusin
| 2005-02-09 23:38
| 暮らし家庭
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名前:酒井徹
生まれた日:昭和58(西暦1983)年8月22日 世わい:40歳 住みか:〒454-0013 日本国愛知県名古屋市中川区八熊一丁目12番6号 明治第4ビルディング205号 電話番号:070-4531-5528 電子郵件宛先:sakaitooru19830822@gmail.com ミニブログ(微網誌):https://twitter.com/SAKAI_Tooru カテゴリ
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