名探偵コナン『迷宮の十字路』について

――犯人追跡シーンのド迫力!――

『名探偵コナン』劇場版第7作・『迷宮の十字路』の見どころは、
何と言ってもバイクでの、
スピード感満点の犯人追跡シーンだろう。
コンピュータ・グラフィックスを使用した
ド迫力のアクション映像が印象に残る。

西の高校生探偵・服部平次の幼馴染・遠山和葉ちゃんの
可愛らしさも満開だ。
怒っていたかと思ったのに、
平次の話題になるとすぐに笑顔!
そしてまたすぐすねてみたり……と、
コロコロと変わる彼女の表情の明るさが魅力的だ。

それにしても、
服部平次役の声優・堀川りょうさんの大阪弁は、
ノリもイントネーションも、
いつの間にこんなに自然になったのだろう。
平次がアニメに初登場したころは、
「なんやねん、このケッタイな大阪弁は!」
といつも思って憤りすら覚えたものだが、
本作においてはほぼ完璧だ。
(だからこそ、
 和葉を助けに来た
 ニセ「平次」の話す「ケッタイな大阪弁」が
 強い違和感を残すことに成功している)。

■平次はやはり「サムライ」ではなく「探偵」 
今回の作品に関しては、
平次の「サムライ」っぷりを称揚する声が多い。
だが僕は、むしろこの作品を見て、
改めて平次の「探偵」っぷりへの思い入れを強くした。

ラストのチャンバラシーンの一番最後、
屋根から落ちそうになる犯人の足を
平次がグッと押さえて助けるシーンがある。
非常に些細なシーンだが、
このシーンを見て、
僕は非常に感動した。
平次はやはり、
敵を切り殺すことで使命を果たす「サムライ」ではなく、
犯人を生かしたまま確保し、
法の裁きに引き渡すことをその使命とする「探偵」なのだ。

そしてこれは、
『名探偵コナン』という作品を通じて製作者たちが堅持してきた
一貫した信念でもある。

《劇場版『名探偵コナン』お薦めベスト3》
第1位『天国へのカウントダウン』
第2位『14番目の標的』
第3位『瞳の中の暗殺者』

《お勧め参考サイト》
「名探偵コナン『時計じかけの摩天楼』について」
「名探偵コナン『14番目の標的』について」
「名探偵コナン『瞳の中の暗殺者』について」
「名探偵コナン『天国へのカウントダウン』について」
「名探偵コナン『銀翼の魔術師』について」
「名探偵コナン『水平線上の陰謀』について」
名探偵コナン『漆黒の追跡者』を見て

酒井徹「名探偵コナン『ベイカー街の亡霊』と『自己犠牲』」
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by imadegawatuusin | 2005-09-04 17:32 | 漫画・アニメ