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批判は事実に基づいて行なって

(2013年9月13日掲載)

8月8日の『朝日新聞』の投書欄で、
「麻生発言 報道批判に驚いた」を読んだ。
麻生副総理の「ナチス改憲」発言の報道や批判について
インターネット上で、
「全体の一部だけを抜き出したメディアの捏造だ」とか、
「事実をねじ曲げている」といった言説が
氾濫しているという。

確かに麻生氏は発言の冒頭で、
「当時欧州で最も進んだ」「ワイマール憲法」に
対比する形で
ナチス党首の「ヒトラー」を持ち出している。
ナチスそのものについては否定的なようだ。
しかし発言「全体」を見ていくと、
彼はナチスそのものには否定的でも、
その改憲の「手口」については
肯定的にとらえていたとしか思えない。
彼は
「狂騒のなか」・「喧噪のなかで」の憲法改正に対して、
「憲法はある日気づいたら……変わって」、
「誰も気づかないで変わった」ナチスの「手口」に
「学」ぶべきものがあると言ったのだ。
「本当にみんないい憲法と、
 みんな納得してあの憲法変わっているからね」と、
それが麻生氏が否定する
「狂騒のなか」・「喧噪のなかで」の憲法改正では
なかったことを強調したあと、
「ぼくは民主主義を否定するつもりは
 全くありませんが……」と、
自らの発言が「民主主義を否定する」ものと
映りかねないものであると認識していたらしいことまで
示唆する発言もある。

報道は捏造ではない。
批判は事実に基づいて行なわれるべきだ。

【参考記事】
「ナチス改憲」失言、麻生氏辞任を


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by imadegawatuusin | 2013-08-08 17:03 | 政治
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