証拠と決議なき攻撃は侵略行為

シリアのアサド政権が
反体制勢力などに化学兵器を使用したとして、
アメリカやフランスがシリアに対して
軍事攻撃を行なおうとしている。
だが、
一国の主権を外部から武力によって侵害する軍事介入には
最大限の手続き的厳格さが求められるはずである。
特定の国の主観に基づいて
他国に軍事介入することが正当化されれば、
さまざまな国がさまざまな理由で
開戦の正当性を主張して
利害対立が簡単に戦争に転化する事態が
世界中で起きてしまうことだろう。

まずは国連の調査の結果を待ち、
アサド政権が化学兵器を使用して
市民を殺害した事実が断定された後、
軍事介入が必要であるとの国連決議が採択されることが
軍事介入の条件であると考える。
証拠も決議もない攻撃は侵略行為に他ならない。
国連の安全保障理事会に決議をかけても
特定の常任理事国が拒否権を行使するという事態も
考えられるが、
現在、
国際的な軍事介入に正当性を与える機構は
国連しかない。
それが良くないというのであれば、
拒否権のあり方をも含めて
国連総会で方向性を決めるのが筋である。

証拠を待っていては状況が悪化するとの声もある。
だが少なくとも現在、
アサド政権が再度の化学兵器使用を
予告するというような切迫した情勢ではない。
一国の主権を侵害する軍事介入という行動にあたり
厳格な手続き踏むことをなおざりにすると
将来に禍根を残すことになるだろう。

私は、
アメリカやフランスの一方的な判断による
シリアへの軍事介入に反対する。
日本政府も、
国連決議に基づかないこのような軍事攻撃を
断じて支持しないでほしい。

【関連記事】
決議なき攻撃こそレッドライン


..... Ads by Excite 広告 .....
[PR]
by imadegawatuusin | 2013-09-04 16:38 | 国際