入れ墨お断り規定自体の是非を

ニュージーランドの先住民族マオリの女性が
口元のタトゥーを理由に
北海道の温泉施設で入浴を断られた件について、
「マニュアル通りの画一的な応対は……
 『おもてなし』の対極にある」とする
「おもてなしの心は大丈夫か」(9月20日)と、
「例外は認められない……と説明した……施設の説明を
 是としたい」とする
「入れ墨認めない側にも一理」(10月17日)とを
朝日新聞の投書欄で相次いで読んだ。

マオリ民族のタトゥーはごく一般的な風習であり、
暴力的なものでは全くない。
他方、
入浴施設にある注意書きには大抵、
「入れ墨をされた方の入浴はお断りします」と
あるだけで、
暴力団員を連想させるかどうかは
判断基準になっていない。
英和辞書を引くと"tatoo"は「入れ墨」とある。
規定を素直に解釈する限り、
「入浴お断り」となってしまうのも無理はない。
今回の件を受けて問われるべきは
施設の「応対」の是非ではなく、
入れ墨をもって一律に入浴を断る規定自体の是非である。

近年では
若者がファッションでタトゥーを入れることもある。
国際化・多文化共生の進展にともない、
「入れ墨=暴力団」という
日本社会の狭い認識そのものを
変えていく必要があるのではないか。
入れ墨自体は善でも悪でもない単なる文化現象だ。
入れ墨をもって施設の利用を一律に断る規定そのものを
見直していくべきだろう。

【参考記事】
「入れ墨お断り」規定見直せ


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by imadegawatuusin | 2013-10-26 17:17 | 暮らし家庭