トヨタ系協同組合:「研修生」100人「打ち切り」

■「研修生」ら、莫大な借金残し強制帰国へ
ベトナム人「研修生」・「実習生」を最低賃金以下で働かせ、
労基署から「是正勧告を含む強い指導」を受けていた
豊田技術交流事業協同組合が、
5月25日、
約40人のベトナム人「研修生」・「実習生」らの「研修」・「実習」を打ち切った。
影響は、
合計100人ほどのベトナム人「研修生」・「実習生」に及ぶと見られている。

ベトナム人「研修生」・「実習生」らは、
「3年間日本で働けば必ず返せる」と言われ、
送り出し機関に百数十万円の保証金・紹介料を借金し、
日本に「研修」にやってきた。
それはベトナムの数年分の年収に相当する金額であるという。

1年目の研修期間は時給300円ほどである。
不払い残業もめずらしくない。
「逆らえば強制送還」との脅しの中で、
強制貯金やパスポート取り上げ・セクハラ・パワハラ・差別的言動など、
職場で横行するさまざまな人権侵害を
ひたすらガマンさせられてきた。
そのあげく、たった一年の「研修」だけで帰国させられたりしようものなら、
後には莫大な借金だけが残ってしまう。

■トヨタグループは責任を持って、「研修」・「実習」先の確保を!
不正を行なったのは「研修生」・「実習生」の側ではない。
トヨタの下請企業で作る事業協同組合や、
TMCをはじめとする傘下の加盟企業である。
僕たちは、多くの「研修生」「実習生」たちが「泣き寝入り」を強いられる中、
勇気を持ってこうした実態を告発したTMCのベトナム人「実習生」6人
支える活動を行なってきた。

「声を上げれば仲間もろとも切り捨てる」というような結果に
終わらせてはならない。
今こそトヨタグループは、
その総力を挙げ、取引先を奔走してでも、
彼らに約束してきた3年の研修・実習期間を
責任をもって保証しなければならないだろう。

■緊急アピールに賛同を
入管はすでに、
「研修生」・「実習生」らの強制帰国への準備へと着手した。
今月25日に「研修生」・「実習生」らに渡された「在留資格」は
「帰国準備のための活動」のもので、
「報酬を得る活動(「研修」・「実習」を含む)」ができないという。
9月10日までに事業協同組合が他の受け入れ先への変更手続きをしなければ
強制帰国が確定する。
いや、それどころか、
(「研修」・「実習」を含む)「報酬を得る活動」ができない以上、
生活費が尽きればその時点で「帰国」の道を選択せざるを得なくなる。

残された時間は長くない。
酒井徹は以下の緊急声明に賛同する。
一人でも多くの方々の、
本件への圧倒的な注目と、
支援・カンパの集中を要請する。


《ベトナム人研修生への支援を求める緊急アピール》
http://rodo110.cocolog-nifty.com/viet_nam/
今年5月、
愛知県で研修・実習生が突然、
研修・実習の打ち切りを通告されました。
受け入れ機関である
豊田技術交流事業協同組合(トヨタ系の下請け会社が加盟)が
不正行為を行ったためです。
その結果、
100人とも言われる研修・実習生が
ばく大な借金(保証料・紹介料)をかかえることになりかねません。

不正を起こした受け入れ機関・企業は受け入れ事業を停止されるだけで、
研修・実習生だけがばく大な借金に“泣き寝入り”を強いられるのは
「不正のヤリ得」です。
 「日本の国際協力・国際貢献の重要な一翼を担う」(JITCO)外国人研修・技能実習制度の趣旨に反し、
日本とベトナム国民の信頼と相互交流に大きな汚点となるものです。

この事件の背景には厳しい下請け単価を強いる一方で、
トップ企業だけがばく大な利益をあげる産業構造の問題が指摘されています。
業界全体としての責任も免れません。

私たちは豊田技術交流事業協同組合と加盟企業、
JITCOならびに関係業界が責任をもって以下の事項を実行し、
今後も日本とベトナムの信頼と相互交流がいっそう深まることを期待するものです。

●研修・実習生達に当初約束された期間の技能実習を受けられるように
新たな実習先を早急に確保すること


●研修・実習にあたっては人権と法令を遵守し、不正を一掃すること。

2007年5月28日             

呼びかけ人                
小中陽太郎(作家、日本ペンクラブ理事)  
宮尾 克(名古屋大学教授)        
田辺 凖也(アジアボランティアネット東海代表世話人)



このアピールに賛同します。

酒井徹(トヨタ車体刈谷工場勤務、TMCのベトナム人実習生6人の裁判闘争を支える会)    


送り先 愛知県労働組合総連合
     〒456-0006 名古屋市熱田区沢下町9-7 労働会館東館

TEL 052-871-5433  FAX 052-871-5618

Email kurematsu@airoren.gr.jp


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by imadegawatuusin | 2007-05-29 00:10 | 労働運動