遠藤農相の共済:「25年連続 補償額全国一」の怪

――遠藤氏の農済組合に更なる疑惑――

■不自然な「実績」と就任時期との謎の符合
自らが組合長を務める農済組合の
補助金不正受給が明らかになった遠藤農水大臣が
3日、ついに辞任に追い込まれた。
農水省所管の補助金を不正に受給し、
その事実を把握しながら3年間放置しているような人間が
当の農水省のトップにいるのは明らかに不適切な話である。
そして遠藤農相は、
その農済組合の組合長を25年間にわたって務め、
年間約240万円の報酬を得ていたという(しんぶん赤旗9月2日)。
これは結果として、
国から掠め取った金を自分の懐に入れていたことになりはしないか。

このような事態を容認すれば、
各種補助金をめぐって不正をはたらく者への示しがつかない。
当初辞任を否定していた遠藤農相の姿勢は明らかに無神経であり、
辞任はむしろ遅すぎたくらいだといえるだろう。

遠藤農相は自身のホームページで、
自らがトップを務める農済組合の一組合員当たり補償額が、
25年連続で全国一であることを誇示していた〔注1〕。

「エンタケのライフ・フィロソフィ3 信用・恩義・義理・筋」『エンタケネット』
http://www.entake.com/html/070416_life3.html

私は山形県農業共済組合連合会(NOSAI山形)会長・
置賜農業共済組合の組合長を務めている。
……NOSAIは農業災害補償法に基づく非営利団体であり、
災害などによる農作物の損害補填、
建物・農機具の火災・事故などの損害補填を行う
損害保険組合である。
……NOSAI山形は共済金額(補償総額)3兆円超、
NOSAI置賜は同6800億円超で、
一組合員当たり補償額では、
ともに全国第1位 の地位を
25年、23年連続で保持し続けている。


農済が、
「災害などによる農作物の損害補填、
 建物・農機具の火災・事故などの損害補填を行う
 損害保険組合である」ならば、
特定の農済が二十数年にわたって
「一組合員当たり補償額」の「全国第1位」を保持し続けるのは
いかにも不自然な話である。
(遠藤農相の組合の農家は、
 他の農家と比べて突出して、
 毎年頻繁に自然災害にあったり、
 火災や事故に遭難したりしていたのだろうか。
 そうであれば何の自慢にもならないはずだ)。

そしてこの25年という期間は、
遠藤農相が置賜共済組合の組合長に就任してからの期間と
ぴたりと一致するのである。

そもそも、
農業共済の組合長と、
それを所管する農水大臣との兼務自体、
不適切なものである。
なんら不正がなかったとしても、
「職権を利用して国のお金を引っ張っているのでは」
との疑問を招き、
厳正中立であるべき農業行政への信頼を
失墜させてしまうだろう。
ましてこのような不自然な事態が勃発している以上、
疑惑を抱くなという方がむしろ不自然というものだ。
税金の無駄使いをただすためにも、
まずは政治家がしっかりと公私の区別をつけるシステムを
構築することが必要だ。

野党には、
参議院で手に入れた国政調査権をフル活用し、
担当者の証人喚問や資料提出なども含め、
この疑惑を強く追求してもらいたい。
〔注1〕遠藤氏が、
自らが会長を務める農済の「25年連続 補償額全国一」を誇示した記事は、
現在削除されてしまった模様だが、
新潟日報の9月3日付の社説
次のようにはっきり報じられている。
「『NOSAI山形、NOSAI置賜ともに
  一組合員当たりの補償額では全国一位の地位を
  二十年以上保持し続けている』。
 農相は自らのホームページで誇らしげに述べている。
 全国一位を維持するために、
 水増しが行われていた可能性は否定できない」。


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by imadegawatuusin | 2007-09-03 14:25 | 政治