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第19回コミュニティ・ユニオン全国交流集会(奈良)

――全国70ユニオンから400人が結集!――

■名古屋ふれあいユニオンからは11人が参加
9月29日から30日、
奈良県においてコミュニティ・ユニオン全国交流集会が開かれた。
全国ネットワークに加盟する
約80のコミュニティーユニオン計1万4千人の組合員の中から、
70団体・400人が参加。
昨年は浅野委員長が1人で交流集会に参加したという
わが名古屋ふれあいユニオンも、
今年は総勢11人での参加である。

1日目の前半は、県の文化会館で、
全国ネットワークの総会。
日本最大の労働組合中央組織・連合から高橋均副事務局長が挨拶に立ち、
最低賃金の時給1000円への引き上げ、
連合としての「非正規労働センター」の立ち上げに
全力を挙げる決意を表明した。
その後、民主党社民党の代表などからも連帯の挨拶があり、
奈良市長・藤原昭氏からのメッセージも読み上げられた。

その後、
全国ネットの黒崎隆雄事務局長(神戸ワーカーズユニオン)から、
連合産別・全国ユニオンと連携し、
中小零細・非正規雇用労働者の労働条件の向上を目指す
運動方針が提案され、採択された。
また役員人事では、
2008年度の全国ネット運営委員の一人として
名古屋ふれあいユニオンの浅野委員長も推薦され、
満場の拍手をもって承認された。

その後は新屋英子さんの一人芝居
身世打鈴」(朝鮮語で「身の上話」という意味)を鑑賞。
在日コリアンの老婆が自己の半生(?)を語るというもの。
作品中で明言されたわけではないが、
舞台は明らかに大阪(環状線の真下)で、
地元出身の僕にとっては、
「いるいる、こういう婆さん!」と、
非常に懐かしい気持ちにさせてくれるものだった。
芝居のあと、
幕が下りたあとに、新屋さんは幕をめくって再度登場。
「自分もユニオンに加盟する!」という力強い宣言をして、
会場から大きな拍手を浴びた。

夜は県文化会館で交流会。
韓国民主労総の労働者たちが、
愛唱歌「鉄の労働者」〔注1〕を律動付きで披露し、
盛り上がった。
〔注1〕今までこの歌については、
単に
「民主労総の団結は鉄のように硬い」というだけの意味だと思っていたが、
実はそれだけではないそうだ。
民主労総の派遣団の一人は、
「鉄は
 打たれれば打たれるほど鍛えられて硬くなる。
 私たち民主労総も
 打たれれば打たれるほど鍛えられて(団結が)硬くなる。
 だから私たちは
 鉄の労働者と呼ばれているのです」と言い、
大いに喝采を浴びていた。


■分科会は「ビンボー・トークカフェ 」
2日目の分科会では、
僕はフリーター全般労組(東京)やユニオンぼちぼち(京都)が主催する
「ビ ン ボー・ト ー ク カ フ ェ 」に参加した。
全般的には野宿労働者との連帯活動に関する報告が大勢で、
わがユニオンはややその分野における活動は弱いかも。
ただ、代わりに僕が、
愛知県において最低賃金以下で働いている
外国人「研修生」の実態について語ると、
多くの参加者が興味を持って聞き入ってくれた。
いわゆる外国人「研修生」制度について
まったく知らない参加者も少なくなく、
「そんなの、労働基準監督署に言えばすぐに是正されるはず」と
発言する参加者もあったが、
全国ユニオン事務局長の安部誠さんが、
「ひどい話だが、
 外国人『研修生』は最低賃金以下で働かせても
 『合法』という制度になっている」と説明すると、
少なからぬ参加者がショックを受けていた。

最後に安部さんが、
派遣法の改正問題について触れ、
「今、参議院では野党が多数を占め、
 本当の意味での派遣法改正のチャンスとなっている。
 今まで派遣法というと、
 私たちは『改悪反対』の闘いしかしたことがなかった。
 けれど今 初めて、
 私たちの手で派遣法を改正できる情勢となっている。
 参議院では野党が多数。
 衆議院では与党が多数。
 あとは世論がどちらを支持するかで
 すべてが決まるといっても過言でない」と提起。
全国各地でユニオンの力で議論を喚起し、
真の派遣法改正を勝ち取ろうと呼びかけた。

その後、
12の分科会に分かれていた参加者は再び全体会に集まり、
来年は千葉県・幕張で再び会うことを確認して、
「団結ガンバロー」で全国交流集会を締めくくった。


【参考記事】
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in千葉
第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会
「コミュニティユニオン全国交流集会 霧島」に365人
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in阿蘇に320人


労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
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by imadegawatuusin | 2007-10-01 22:42 | 労働運動
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