谷川流「ミステリックサイン」について

――テストがあってもSOS団は年中無休!――

ハルヒがこの世界で
(無自覚かつ能動的に)全能であるのと同様に、
長門もまた
(思慮深く受動的に)全能である。
なにを考えているのか分からないことは同じか…(笑)
 
二人のタイプの違う全能の女にはさまれて
キョンは幸せだが、
ストーリー的には、
全能の登場人物に対して
いかに制約条件を設定するかというのがひねり所。

ふたりの全能キャラの性格の違いは、
「危険物」と「安全装置」の機能も果たしていて、
物語をバランス良くドライブしている。(からから!『Amazon.co.jp:涼宮ハルヒの退屈 〔角川スニーカー文庫〕のレビュー』


■「行方不明の彼氏を探して」
「学園生活での生徒の悩み相談」を主な活動内容とする
(ことになっている)SOS団に(谷川流『涼宮ハルヒの退屈』148ページ)
初の「お客さん」がやってくる(前掲書146ページ)。
「ハルヒは今にも歌いだしそうな上機嫌」だ(前掲書149ページ)。

依頼者の名前は喜緑江美里(前掲書146ページ)。
行方不明になっている彼氏を
探してほしいというのだが……。

作品中では、
「幼稚園時代に昆虫博士として有名だった」など、
キョンの意外な一面が垣間見られる一幕も(前掲書164ページ)。

それにしてもコンピュータ研の部長氏よ、
どうしてよりにもよって「カマドウマ」だったのか。
古泉によると、
「このカマドウマは
 ……部長氏がイメージする畏怖の対象」
とのことなのであるが(前掲書166ページ)、
部長氏には、
カマドウマにまつわる嫌な思い出でもあるのだろうか。


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by imadegawatuusin | 2008-02-21 19:19 | 文芸