カテゴリ:政治( 89 )

7月29日の朝日新聞の投書欄に、
「こなかった投票券 制度に疑問」との投書が載っていた。
引っ越して3ヵ月以上住んでいないと
新住所では投票できないと言われ、
では前の住所ではできるのかと聞くと、
そこでも無理だと言われて投票できなかったという。

私もこれを受け、
「3ヵ月以下の居住でも投票券を」という文章を
同欄に投稿し、
8月1日に載せてもらった。
だが、
字数の調整で重要な論点が割愛されてしまったので、
その論点について以下に書きたい。

愛知県の選管に問い合わせたところ、
一定の住所に3ヵ月以上 住民票を置かないと
その地の選挙人名簿には登録されないという。
では前の住所には登録が残っているかというと、
転出から4ヵ月経つと選挙人名簿から削除するという。
だから、
「2ヵ月程度で住所を転々としていると
 どこの選挙人名簿にも登録がない事態は
 生じうる」と言う。

例えば、
住所Aから住所Bに引っ越し、
2ヵ月ほどで別の住所Cに引っ越し、
それから2ヵ月半 経ったところで選挙があったと
考えよう。
今の住所Cの選挙人名簿には、
転入して3ヵ月経っていないので登録がない。
Bでも3ヵ月住まなかったので登録はなく、
Aの選挙人名簿からは
転出して4ヶ月以上経っているので
登録が削除されている。

「住み込み派遣」などで働いていると、
2ヶ月ごとに住所を転々としなければならないことは
ざらにある。
そうした最も弱い立場の人々が、
制度的に選挙に行けない仕組みになっているのは
おかしい。

参政権は憲法が定める固有の権利だ。
住所を転々とする国民にも選挙権があるべきだ。


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by imadegawatuusin | 2013-08-07 16:41 | 政治

――文脈上、「ナチス改憲」の肯定は明らか――

自民党の麻生太郎副総理が憲法改正をめぐり、
ナチス政権を引き合いに出して
その「手口に学んだらどうか」とした発言が
国内外の批判を呼んでいる。
麻生氏は8月1日に
「誤解を招く結果となった」として発言を撤回したが、
ナチス発言については
改憲の「悪しき例としてあげた」と弁明した
朝日新聞8月1日夕刊)。

確かに麻生氏の発言の全体を見ると、
彼がナチス政権を肯定的にとらえていないというのは
事実のようだ。
発言の冒頭で、
「ワイマール憲法という当時欧州で最も進んだ憲法下に
 ヒトラーが出てきた。
 常に、
 憲法はよくてもそういうことはありうる」と
言っている。
ここでは確かに、
「当時欧州で最も進んだ」ワイマール憲法に対して
ナチスの党首であるヒトラーが
「良くないもの」として出てきている。
しかし、
問題になっている改憲発言ではどうか。
その文脈からは、
麻生氏はナチスそのものについては否定的だが、
その改憲の「手口」については
肯定的にとらえているとしか聞こえないのだ。

麻生氏はこう述べている。
「今回の憲法の話も狂騒のなかでやってほしくない。
 ……静かにやろうや、と。
 憲法はある日気づいたら、
 ワイマール憲法が変わって、
 ナチス憲法に変わっていたんですよ。
 誰も気づかないで変わった。
 あの手口に学んだらどうかね。
 わーわー騒がないで。
 本当にみんないい憲法と、
 みんな納得してあの憲法変わっているからね。
 ぼくは民主主義を否定するつもりは
 全くありませんが、
 私どもは重ねて言いますが、
 喧噪のなかで決めてほしくない」
(朝日新聞8月1日)。
ここでは、
「狂騒のなか」・「喧噪のなかで」の憲法改正に対して、
「憲法はある日気づいたら……変わって」、
「誰も気づかないで変わった」ナチスの「手口」が
肯定的に評価されている。
「本当にみんないい憲法と、
 みんな納得してあの憲法変わっているからね」と、
それが麻生氏が否定する
「狂騒のなか」・「喧噪のなかで」の憲法改正では
なかったことを強調したあと、
「ぼくは
 民主主義を否定するつもりは全くありませんが……」と、
自らの発言が
見方によっては「民主主義を否定する」ものと
映りかねないものであると認識していたらしいことまで
示唆している。
麻生氏の言う、
「悪しき例としてあげた」との弁明が
ごまかしにすぎないことは明らかである。

この発言は麻生氏のいい加減な歴史認識と
危険な憲法観とを示すものだ。
ナチス政権は
正確には「ナチス憲法」なるものをつくっていない。
俗にそう言われているのは、
最高法規であったワイマール憲法を越える権限を
政府に与えるという「全権委任法」という法律だ。
ナチスはただの法律をもって
ワイマール憲法を骨抜きにし、
事実上の「改憲」を成し遂げた。
これは世界の憲政史上、
最悪の「改憲」例の一つである。
このような「手口」に見習うべきものは何もない。
麻生発言の本質は
単なる「ナチス発言」であるだけでなく、
憲政否定の発言であるということなのだ。

日本国憲法の第99条は、
「天皇又は摂政及び国務大臣、
 国会議員、裁判官その他の公務員は、
 この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と
明確に定めている。
正規の手続きをもって憲法を改正することは
何ら否定をしていないが、
ナチスのように法律や政府の決定をもって
憲法を骨抜きにする「改憲」を、
特に大臣などの権力者に対して
厳重に禁じているのである。
これは、
ナチスが行なった数々の非人道的犯罪行為を思えば
当然のことであるだろう。

憲政否認の大臣はただちに辞職しなければならない。
日本国憲法による憲政を否認する者に、
日本国憲法下で大臣をやる資格はないのである。
私は一人の日本国民として、
麻生副総理の大臣辞任を強く求めるものである。
麻生副総理が自ら職を辞さないならば、
安倍総理は麻生副総理を
きちんと辞めさせるべきである。

【参考記事】
批判は事実に基づいて行なって


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by imadegawatuusin | 2013-08-02 10:37 | 政治

(2013年8月29日掲載)

旧日本軍の慰安婦だった韓国人女性2人と支援団体が、
いったん申し入れていた
日本維新の会の橋下徹代表との面談を中止した。
支援団体側(がわ)はその理由について、
「(2女性とも)
 橋下氏とは会いたくないと言っている」・
「政治利用される心配もある」と言う
(朝日新聞5月24日)。

橋下氏は最近、
「戦時慰安婦必要論」や
在日米軍への「風俗業活用推奨論」などをぶち上げ、
国内外から非難を浴びていた。
橋下氏がどういう人かは
始めから分かりきっていることだった。
元慰安婦らが面会すれば
「和解」の演出に利用されうることも
当然分かっていたはずだ。
面会を申し入れた側から
面会を拒否する理由としては弱い。
こうした発言をしておいて、
まさか橋下氏には
当事者に合わせる顔があるはずがないという思い込みが
支援者側にあったのではないか。
だとすると、
橋下氏の「恥を知る心」に期待した作戦は
失敗したことになる。

そもそも橋下氏は、
慰安婦は「必要」であり、
今後も「活用」されるべきだと考えている。
つまり、
元慰安婦らの「働き」に意義を認めているのである。
その点で、
最近問題になっている憎悪演説にあるような、
元「慰安婦」を見下し、
さげすむがごとき悪意が
橋下発言には決定的に欠けている。
だから橋下氏は、
元慰安婦らと面会し、
戦時中の彼女らの働きに感謝するつもりだったのか、
ねぎらいの言葉をかけるつもりだったのか、
とにかく
彼女らと顔を合わせたくないという心理を
一切持ち合わせていないのである。
この「恥を知らない」橋下氏の心理を
理解しておかないと、
彼への批判は全て空回りに終わる。


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by imadegawatuusin | 2013-05-25 14:45 | 政治

3歳と1歳の姉弟を餓死させた親に
殺人罪で懲役30年の判決が出たことについて、
昨年12月18日の『朝日新聞』に、
「2児放置死 みせしめ判決では」との投書が載った。

投稿者は、
「児童虐待死の裁判を見ていると、
 懲役10年前後くらいまでの判決が多い」と
主張していた。
しかしそれは、
殺害された児童が1人だった場合の判決ではないか。

この投書を読み私は、
児童への虐待殺人が軽く見られているのではと感じた。
昔は尊属殺人罪があり、
親など「目上の身内」への殺人では
死刑か無期懲役しか下せなかった。
子殺しが軽視されるのはその裏返しで、
「目下の身内」を低く見る意識、
「子供は親のもの」と
子の独立性を否定する意識の表れではないか。


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by imadegawatuusin | 2013-05-14 14:39 | 政治

1月13日の「朝日新聞」朝刊に、
派遣の職を失い
「マクド難民」となる人々の記事があった。
私も6年前に「住み込み派遣」で働き、
雇い止めで職と住まいを同時に失い
名古屋市のホームレス一時保護所に
収容された経験がある。

一般に、
大家さんは定職のない人に家を貸さない。
他方、
住所のない人を雇う会社も少ない。
生活保護も「居宅保護」が原則で、
住所がないと受給自体が難しい。
要するに
職と住まいを同時に失うと
浮かび上がれない構造になっている。

だから、
職と住まいがセットになっている
住み込み派遣の労働者は雇い止めになった場合、
仕事終了の期日までに次の住み込みの仕事を見つけ、
契約期間の満了後
間断なく次の仕事に移行する必要がある。
よって雇い止めの通告は
せめて1ヶ月前にしてもらわなければ
期日までに次の仕事を見つける余裕がなく、
路頭に迷ってしまうのであるが、
私が通告を受けたのは
期間満了日のわずか22日前だった。

解雇の場合には
労働基準法で1ヶ月前に予告することが
定められているが、
雇い止めにはそうした規定がない。
せめて
職と住まいがセットになっている
住み込み派遣の労働者については
雇い止めにも
「1ヶ月前予告」の規定を設けるべきではないだろうか。

また、
ホームレスへの対応は市町村間でばらつきがある。
私は雇い止め前は愛知県の刈谷市で働き、
刈谷市に納税していた。
だが
ホームレスとなった私を助けてくれたのは
刈谷市ではなく名古屋市だった。
先進的な対策をとる特定の市に負担が集中するのは
問題だ。
ホームレス対策は県単位、
または国の責任で実施すべきだ。


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by imadegawatuusin | 2013-04-26 17:58 | 政治

日本の代表的な日刊紙である
『朝日新聞』の去年11月17日の「オピニオン」欄で
評論家の塩田潮(うしお)さんが、
「『憲法改正即、タカ派』と捉えるべきではない。
 むしろリベラル派の人たちも、
 憲法改正の中身と、
 目指すべき方向の議論に取り組むべきだ」と
提言していた。
私も全く同感である。

私は社会民主党の党員である。
世間的には
「護憲の党」というイメージの強い社民党だが、
党の綱領である『社会民主党宣言』には
実は「護憲」という言葉はどこにもない。
『社会民主党宣言』には
「憲法の理念」の「実現」とか
「平和憲法を守る」といった言葉はあるが、
現行憲法をそのまま守るとは
どこにも書かれていないのである。
だから私のように、
血統主義的な皇室制度は憲法から削除すべきだとか、
「婚姻は両性の合意のみに基づいて成立」すると定める
憲法24条を改正して
同性婚を認めるべきだと主張する「改憲派党員」も
社民党にはいるのである。

単に
「今ある憲法をそのまま守る」との立場に
終始するだけでは、
発想も運動もどんどん保守的になっていく。
「護憲」か「改憲」かという発想ではなく、
いいものはいい、
悪いものは悪いと言えばいいだけの話なのだ。
タカ派的な「改憲派」勢力が
今回の総選挙でも勢いを増す中、
「護憲」に汲々とするリベラル勢力は
このところ防戦一方だ。
平和・人権・民主主義の旗を掲げる
リベラルな勢力の側こそが、
より民主的・より平和的・より人権擁護的な憲法構想を
むしろ積極的に対置してゆくことが
今こそ求められているのではないだろうか。

【関連記事】
2人の「左翼」が僕を改憲論者に転向させた
憲法改正で皇室制度を廃止しよう
左からの改憲提言はタブーか
「守る」運動から「変える」運動へ
改憲、社民党での論議を歓迎


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by imadegawatuusin | 2013-03-18 18:49 | 政治

「子どもに『光宙』と書いて
 『ピカチュウ』と読む名前を付ける親がいる。
 これ『キラキラネーム』っていうんですよ。
 付けられた子の多くはいじめられています」。
自民党の安倍晋三総裁は昨年11月15日に
東京都内の講演でこう問題を提起した後、
「そういう親も指導しなければいけない時代に、
 もう来ているのかなと思う」と結論付けた
(朝日新聞2012年11月16日)。

「光る」は、
室町時代ごろには「フィカる」、
上代には「ピカる」と発音されていたとされており、
光が「ピカ」と輝くことが語源という。
だから
「光」を「ピカ」と読むことは
歴史的には全く考えられないことではないが、
現代的な読み方からは
著しく逸脱しているのは間違いない。
人気アニメに登場する
モンスターの名前であることも考えれば、
正直 私も親のセンスを疑ってしまう。
わが国の文化的常識とは全く合致しない命名であり、
「保守主義者」をもって任じる安倍氏が
これを問題にすること自体は
極めて自然なことだろう。

だが、
そうした名前を「付けられた子の多く」が
「いじめられてい」るというのであれば、
名前を付けた子の親に
その問題の責任を転嫁する発想には
大いに違和感を覚えるのである。
それは単なる話のすりかえにすぎず、
いじめ問題の本質を完全に見誤った
筋違いな ものの見方ではないだろうか。
人の名前は親から与えられるものである。
子供本人の努力では動かしようのないものである。
そしてどんな名前であっても、
名前は親から子供への「最初の贈り物」なのであり、
そこにはその子に対する親の思いが込められている。
「名前」を理由に他人をいじめてよい道理など
どこにもあろうはずがない。
もしそのような事実があるのであれば、
真っ先に問題とされるべきは
他人の名前を理由にいじめを行なう側であり、
それは
親の命名センスの是非とは
全く区別されるべき問題である。

いじめはれっきとした人権侵害であり、
内容によっては犯罪である。
まして本人に何の責任もない「名前」を理由に
他人をいじめるのであれば、
それは極めて悪質な差別以外の何ものでもない。
大人は、
特に指導的立場にある政治家は、
断固として差別や人権侵害を許さないとの視点に立ち、
いじめを防止する具体的施策を
講じなければならないはずだ。
その政治家が、
いじめの原因を
親の命名センスなどということに求めて
いじめた側の責任を問おうとしない発想に立つなら、
私は大いに危惧を覚える。

「いじめられる側」がどんな名前であったとしても、
「いじめる側」がいじめない限り
いじめは絶対に起こらない。
再び総理大臣として国の舵取りを担うこととなった
安倍氏には
いじめ問題に関する正しい認識を
ぜひとも持ってもらいたい。


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by imadegawatuusin | 2013-02-09 17:59 | 政治

――米新型輸送機配備撤回など求める――

■保革超えた「オール沖縄」の大行動

沖縄県内41の全市町村の首長・議会議長や
県議会全会派の議員など総勢140人が
1月27日に上京し、
危険性が指摘されている
米軍新型輸送機「オスプレイ」の配備撤回や
普天間基地の閉鎖・返還を求めて集会を行ない、
銀座をデモ行進した。
主催者発表で4000人が参加したという。

要請団は
翌28日には「建白書」をたずさえて
安倍総理や外務大臣・防衛大臣らに会い、
直訴行動を貫徹した。

今回の行動は、
「首長や議長が中心となったものでは
 戦後最大規模」。
自民党沖縄県連の照屋守之幹事長が
事務局役を勤めるなど(朝日新聞1月29日)、
これまでに例のない
保革を超えた『オール沖縄』の大行動として
注目を集めている。

■日米軍事同盟そのものの見直しも

アジア太平洋戦争時、
国内で唯一地上戦の舞台となった沖縄は、
戦後、
そして本土復帰後も日米軍事同盟のもと、
国土の○○パーセントの地に
国内の米軍専用施設の74パーセントが集中するという
異常な負担を強いられている。
だからといって
本土に新たな米軍基地を造るのも
地元住民の理解を得るのが難しい。
結局、
基地がすでにある沖縄に
負担が重くのしかかり続けることになっている。
日米軍事同盟そのものを見直し、
国連・自衛隊中心の安全保障体制に転換するべきときが
来ているのではないだろうか。

沖縄では昨年9月に
オスプレイ配備に反対する県民大会が開かれ、
10万人が集まった(主催者発表)。
しかし政府は
1ヶ月もたたないうちにオスプレイ配備を容認。
そのうち12機は、
「人口密集地上での飛行は可能な限り避ける」と
日米で取り決められたルールさえ破り、
配備後2ヶ月だけで
そうした飛行が318件にも上ったのである
(朝日新聞1月28日)。
「これ以上の基地負担を
 断固として拒否する」(2012年9月9日県民大会)
という沖縄県民の思いは切実だ。

沖縄県民と連帯し、
日本全土で
米軍基地撤去を求める世論を巻き起こしていこう。


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by imadegawatuusin | 2013-02-03 16:57 | 政治

――椎尾八幡宮へ 祭神は応神・仲哀天皇――

■ブログで公表、インターネットで話題に

極左内ゲバ集団・中核派系の前杉並区議・北島邦彦氏が、
山口県岩国市にある椎尾八幡宮に初詣に出かけたことを
自らのブログで明らかにした。
椎尾八幡宮は
右翼団体・日本会議にもつながる
宗教法人・「神社本庁」に所属しており、
祭神は応神天皇や仲哀天皇・神功皇后などである。
インターネット上では、
「北島邦彦はいつから天皇主義者に転向したのか」などと
北島氏の参拝を疑問視する声が上がっており、
話題となっている。

■「神社は天皇制とは違う」か

北島氏を批判する意見に対し、
「『神社=天皇』ではない」とする反論もある。
「明治政府によって吸収・統合された各地の神々を
 みんな『天皇制』として拒否する事はない」と
いうのだ。
たしかに、
地域の神社の多くは
元々は「氏神様」のようなものが
漠然と祭られていたところから始まったのだと思われる。
しかし、
現在は神社自身によって
その祭神が「応神天皇」や「仲哀天皇」であると
明示されているのであれば、
元々どうであったかにかかわらず、
今は「応神天皇や仲哀天皇が祭られている」と
見るしかないのではないだろうか。

靖国神社が、
「元々は戦争の犠牲者となった戦没者を祭り、
 平和を祈願する神社だったのだ」というような意見も、
それ自体としては
確かにそれらしくはあるわけであるが、
現在は
戦争を引き起こした張本人であるA級戦犯らが
合祀されており、
単純に
「戦没者を祭り、
 平和を祈願する神社」と見るわけには
いかなくなっているのと似ている。

■唯物論は「神」を拝む行為とは相容れない

さらに、
天皇制云々を脇に置いたとしても、
原則的な「レーニン主義」の党派であることを標榜する
中核派の指導的政治家(と目される人物)が、
何のためらいもなく神社に参拝し、
それを公然とブログで公表するのは
いかがなものだろうか。

北島氏が唯物論者ではなく、
個人的宗教信念としては神社神道の信者であり、
その上で
中核派の政策と手法のみに共感して党に加わっている
「神社神道社会主義者」であるというのなら話は別だが、
おそらくそうではないのであろう。
北島氏のこれまでの言動を見る限り、
彼は原則的な「レーニン主義者」であり、
当然 唯物論者であると思われる。

そうであるならば、である。
本来 唯物論とは、
この世はごくわずかの狂いもなく
物の筋道(物理法則)に従って動いていると考える
科学的な ものの見方であるはずだ。
「神」とか「霊」とかの
非科学的な存在を信じる考え方とは
根本的に相容れない。
そうした神や霊の類を
拝んだり信じたりするものではないはずだ。

「神」とか「霊」といったものが実在し、
そうした「神」とか「霊」とかに
この世界を動かす力があるなどと信じる考え方は
唯物論とは正反対の観念論だ。
「応神天皇」や「仲哀天皇」といった人物
(あるいは遠い「ご先祖様・氏神様」であったとしても)
は既に物質としては機能を停止している
(=亡くなっている)にもかかわらず、
なお霊魂が生きて働いていると考えるのも、
人の精神の活動を物質から切り離されたものと見る
観念論だ。
死んだ人にはもはや意識はない。
神を拝み、
これに祈ることによって神の力を借りようとするのは
観念論者のすることであって、
唯物論者のすることではない。
唯物論者にはただ、
生前の死者の言動や業績に思いをはせ、
そこから生きる活力や指針を汲み出すことしかできない。
それは、
神社に参拝することとは本質的に異なることだ。

■初詣は「しなくても困らない」こと

インターネット上では、
「おまえんとこのテレビは、
 パナソニックか、シャープか? 
 パナソニックなら、
 松下資本の犬ということになる」などという
乱暴な意見も飛び出していたが、
テレビを見ることと神社に参拝することとを
同列に論じることはできないと思う。

現代社会でニュースを見、
ドラマやアニメやバラエティー番組を楽しもうと思えば
テレビを買わざるをえない。
(私は金銭的な事情からまだ家にテレビがないのだが)。
そして現在、
家電の生産手段は全て資本家に握られており、
そこで働く労働者が一人一票で経営者を選出して
労働者自身が職場を運営する
労働者協同組合で生産されたテレビというもの
はまだないわけである。
だから私たち労働者は、
パナソニックなりシャープなり、
思想信条にかかわらず
とにかく資本の手から
テレビを買わざるをえないのであって、
パナソニックのテレビを買ったからといって
松下資本の手先扱いされてしまっては
たまったものではない。

しかし神社への参拝については事情が違う。
唯物論の立場に立てば、
物質から切り離された「神」や「霊」といったものは
実在せず、
そうしたものにこの世界を動かす力はないわけだから、
神社に参拝してもしなくても
別に不都合は生じない。
したい人はすればいいが、
したくなければ別にしなくてもいいわけである。
にもかかわらず参拝したということは、
自分の主体的な判断に基づいて参拝したということだ。
さらに、
単に個人的に参拝しただけでなく
これをブログで公表しているのである。
政治家として、
党派の指導者として、
支持者の模範となるべき人物がこういうことをすれば、
当然影響が広がることは予想される。
単に迷信を助長するだけでなく、
右翼的姿勢を隠さない神社本庁の立場を
強化することにもつながっていく。

■君が代には職務命令でも拒否せよというのに

中核派は君が代の斉唱はおろか、
起立さえも拒否するように呼びかけている。
もちろん、
それをとやかく言うつもりはない。
私も高校時代は一貫して
斉唱拒否・起立拒否を押し通してきた。
それはひとえに、
私が皇室制度に反対する共和主義者であるからであり、
「君が代」(天皇が日本国の象徴である状態)が
「千代に八千代に」続くことを
願うことはできないからだ。
中核派の人々も、
(理由は少しずつ違うかもしれないが)
同様のこだわりがあるのだと拝察する。
しかし、
君が代の起立・斉唱に対しては、
たとえ職務命令であっても
「40秒間のストライキに決起せよ」と呼びかけている
「レーニン主義」の党派の指導的政治家が、
他方では何のこだわりもなく
あっさり神社に参拝してしまうという精神構造に
私はやはり理解に苦しむものを感じてしまう。

歴史をひもとけば、
過去にはキリスト教徒の人たちに
神社参拝が強制されたこともあった。
創価学会の人たちが、
伊勢神宮のお札を祭るよう強制されたこともあった。
そうした圧力に抵抗し、
弾圧を受け、
果ては獄中で亡くなった人もいるわけである。

他方、
現在の北島氏は
神社参拝を職務命令されたわけではないはずだ。
参拝するつもりがなければ
参拝しなくても誰も文句は言わないだろう。
にもかかわらず参拝する。
「レーニン主義」の党派の指導的立場にある
(と目される)政治家であり、
原則的な唯物論者であるはずなのに
それでも参拝する。
私には今ひとつ理解できない。
もちろん、
参拝するしないは北島氏の自由である、という
信教の自由は大前提の上での
個人的な感想であるのだが。


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by imadegawatuusin | 2013-01-19 14:58 | 政治

比例区は社会民主党、
愛知1区は佐藤ゆうこさん(未来)に
投票します


11月16日に
民主党の野田総理大臣は衆議院を解散した。
総選挙は12月4日に公示され、
12月16日が投票日となる。

私は、
比例区においては
社会のあらゆる領域における民主主義の拡充を求める
社会民主主義勢力の国際組織・
社会主義インターナショナルに日本で唯一加盟する
社会民主党に投票する。
そして愛知1区においては、
保守的な価値観を持つ自民党や維新の会に比べて
リベラルな立場に立つ野党第二党・日本未来の党の
佐藤ゆうこさんに投票する。

確かに政権交代後の3年間は、
民主党が本来の支持基盤であるはずの
働く者の立場に立ちきることができず、
増え続ける国の莫大な借金に圧迫され、
やがては自民党に妥協に妥協を重ねていった
3年であった。
民主党がこの間、
労働者・国民の期待に
十分こたえきれてこなかったことは間違いない。
だがそれでも、
守旧的な自民党や
維新の会などの極右的「第三極」勢力と
同列に論じることはできない。

野田総理は解散にあたり、
「今回の総選挙の意義は
 『2013年以降の日本の舵取りを
  どの方向感で進めていくのか』ということ。
 前に進めるのか、
 政権交代の前に時計の針を戻して旧い政治に戻るのか、
 前に進むか後ろに戻るかが問われる選挙だ」と語った。

低所得者ほど相対的に負担が重くなる
消費税の増税まで行なっておきながら、
自民党は向こう10年間で
200兆円規模の公共事業を行なうとする
「国土強靭化計画」を発表。
従来型のバラマキ政治から一歩も出ていない実態を
暴露している。
危険な原発を廃止し、
自然エネルギーへの投資などで
雇用を生み出していこうとする方向性に
真っ向から背を向けているのが彼らである。

脱原発、脱格差・反貧困、
そして反戦平和の方向に政治を推し進めてゆくために、
社会民主党や日本未来の党、
日本共産党の躍進が必要だ。
そしてさらに小選挙区において、
社民党・未来の党・共産党の議席獲得が
見込めない場合、
自民党や維新の会の攻勢から
民主党がその議席を守り抜くことが求められる。

私は以上のような観点に立ち、
比例区は社会民主党、
愛知1区では
前職議員である未来の党の佐藤ゆうこさんに
投票する。

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by imadegawatuusin | 2012-12-03 19:09 | 政治