「ほっ」と。キャンペーン

――日系ブラジル人組合員4人を職場に戻せ!――

■派遣会社社長は、ティムス社長と同一人物
10月22日、
トヨタ自動車の下請け会社・(株)ティムス本社前で行なわれた、
日系ブラジル人労働者4人への不当解雇に対する
抗議行動に参加した。

ティムスでは昨年2月、
夜勤中の日系ブラジル人労働者が、
鉄板をプレス機に送り込む機械に上半身をはさまれ、
肺などを押しつぶされて死亡する事故が発生した。
当時、
工場にはプレス作業責任者の資格を持つ従業員がおらず、
実際には この日系ブラジル人労働者が責任者同様の重責を担い、
残業が月100時間になることもあったという。
プレス機は以前から安全装置が働かない状態であったらしい。

こうした中でティムスで働く日系ブラジル人労働者たちが、
今年7月、
全労連傘下・全日本金属情報機器労働組合(JMIU)愛知支部に結集し、
ティムス分会を結成。
職場の安全・社会保険加入・有給休暇の取得など、
労働者として実に当然の主張をはじめた。
ところが、これに対する会社側の回答は、
団体交渉の拒否、
そして、組合員4人の解雇だったのである。

日系ブラジル人労働者らは形式上、
ティムスとは別の会社である
「(株)日本ユー・エス・インターナショナル」などに所属している。
だが、この会社の代表取締役社長は、
ティムスの代表取締役社長でもある立松賢氏なのである。

僕の加盟する
愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンにも、
多数の日系ブラジル人労働者が加盟している。
日本語で指示を与えられ、
職場に配属された初日、
配属わずか10分後に腕を落とした労働者もいる。
自らも日系ブラジル人である平良マルコス副委員長を先頭に、
多くの日系ブラジル人が今、
職場の安全や労働条件の向上を求め、
名古屋ふれあいユニオンに続々と結集しているのである。

その意味で、
この問題は僕たちにとっても決して他人事ではない。
このような形で「報復」が行なわれるのがまかり通れば、
日系ブラジル人たちは安心して労働組合に加入できなくなってしまう。

以下は、
JMIU愛知支部・ティムス分会が発行した、
2007年10月付のビラである。

ティムスは、不当解雇を撤回せよ!
――安全な職場を要求して労働組合を結成
  ティムスは組合員を次々と排除――


■昨年2月には、機械に挟まれ死亡労災!
 安全装置も作動せず、けが人は相次ぐ!
自動車部品製造会社の(株)ティムス〔豊田市深見町岩花〕では、
昨年2月、
決して見過ごすことのできない労働災害が発生しました。
効率を重視するためか、
安全装置が作動しないプレス機の材料供給装置に
労働者が挟まれた痛ましい事故でした。

遺族が起こした損害請求裁判でティムスは
「充分に安全配慮はおこなっている。
 事故は労働者の不注意」と
反省のかけらも見せません。
また、
豊田労基署からは再三の指導を受けながら
改善が進みません。

■社会保険に加入を! 有給休暇を認めよ!
 安全で衛生的な職場に改善せよ!
ティムスで働くブラジル人労働者たちが、
今年7月、
職場の安全・社会保険加入・有給休暇取得など
ささやかで切実な要求を掲げて
JMIU愛知支部ティムス分会を結成したのは
必然の出来事でした。

■「組合を辞めたら働かせてやる」
 団体交渉に応じず、組合員を不当解雇!
しかし、
会社は団体交渉に応じず、
「労働基準監督署・労働組合などは関係ない。
 会社のことは会社で決める」と言い放つ始末。
更には、
人権を侵す「誓約書」を
従業員に求める有様です。
労働委員会のあっせんで
ようやく団体交渉に応じました。

「組合を辞めたら働かせてやる」と
会社は言っています。
4人の組合員に対する解雇の狙いが
組合活動にあることは明らかです。

これからも職場に戻るまで闘います。

皆さんのご支援をお願いします。


全日本金属情報機械労働組合(JMIU)
愛知支部・ティムス分会
名古屋市熱田区沢下町9-3 労働会館本館402
TEL 052-883-6974
FAX 052-883-6975


10月28日(日)13時
「貧困なくせ!!!街頭大行進」(三越前・栄広場)に結集を!
反貧困名古屋ネットワーク主催



【参考記事】
名地裁:トヨタ下請・ティムスの不当労働行為を認定


労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
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by imadegawatuusin | 2007-10-24 13:50 | 労働運動

――弁護士同席で突如説明が変わる――

■「実は5月からは派遣契約に切り替えていた」
今日は、
日系南米人「派遣」会社との
第2回団体交渉に参加した。
今回からは、
会社側の依頼した弁護士も
団交に出席することとなった。

前回の団交では、
社長は公然と偽装請負状態にあったことを認めて
開き直っていたにもかかわらず
(団交内容は労使双方許諾の上 録音済み)、
弁護士同席の今回団交になると一転、
「実は今年5月からは
 特定労働者派遣契約が
 派遣先と きちんと結ばれていた」と言い出した。
ビックリである。
(労働者が持っている雇用契約書は、
 もちろんそれ以降も
 正しい派遣労働契約には結び直されていなかったのであるが)。

また前回は、
労働者に対しては「配転」と言いながら、
なぜか『別会社に移って』そこから別の派遣先に
出向くように要求していたが、
今回は、
「現在の会社の中で、
 事務所の電話番をしていてもいい」と言い出した。
(とはいえ、
 事務所の地域は前回提示された「派遣先」と同様)。
彼は現在の派遣先地域に自力で一戸建ての家を借り〔注1〕、
妻も子供もいる。
一方的な「配転」命令には承服できないと怒っている。
しかも、これも今回 初めて出た話なのであるが、
今までは自動車労働者であった彼に前回提示された「配転」先は、
実は食品関連会社だったということなのだ。
〔注1〕日系南米人が日本で家を借りるのは、
実はなかなか難しい。
会社側は新しい派遣先の近くに寮を用意するとしているが、
一度自力で借りることに成功した家を引き払ってそちらに移り、
再度解雇されるなどした場合、
職を失ったペルー人に
家を貸してくれる大家さんを見つけるのは難しい。


■日系ペルー人労働者の、フジモリ元大統領への評価
ちなみに この労働者は、
現在 名古屋ふれあいユニオンの外国人労働者の多数を占める
日系ブラジル人ではなく、
日系ペルー人である。

団体交渉に出向く間、
ペルーのフジモリ元大統領について聞いてみた。
日系人の間ではやはり英雄なのかなと思っていたが、
「よくなかった」と彼はいう。
「(酒井注:彼が在任中にやったことによって)
 日系人は悪いことをするというイメージになって、
 仕事に就きにくくなった」と言うのである。
なるほど……。

日系人から出た大統領だから、
ペルーの日系人は応援している、というほど
単純な図式でもないようだ。

10月28日(日)13時
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労働組合名古屋ふれあいユニオン
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by imadegawatuusin | 2007-10-23 18:12 | 労働運動

――6人の訴え、「研修生」制度を揺るがす――

■セクハラ・パワハラ・差別的言動などを乗り越えて
10月3日、
名古屋地方裁判所で、
トヨタ自動車下請け会社・TMCのベトナム人「実習生」
リエンさんに対する本人尋問が行なわれた。
以下の本人尋問に関する記事は、
名古屋労災職業病研究会の機関紙・『もくれん』32号に掲載された、
労職研事務局長・繁野芳子さんの記事に依拠したものである。
(リエンさんの発言や証言内容、
 TMC側弁護士の尋問内容などは全てこの記事から引用している)。

まず午前中は、
原告側弁護士が質問し、
リエンさんがこれに答える形で進行した。

リエンさんたちTMCのベトナム人「実習生」らは、
職場や寮においてセクハラ・パワハラ・差別的言動など
度重なる人権侵害を受けてきた。
パスポートも健康保険証も取り上げられ、
給料もかなりの部分を会社側が強制「貯金」。
(しかし、その「貯金」部分を計算に入れてすら、
 最低賃金法の最低基準に達しない。
 現在の外国人「研修生・実習生」制度のもとでも、
 本来、
 1年間の「研修生」期間を終えて
 「実習生」に昇格した後の期間については労働者性が認められており、
 最低賃金法の適用を受けるとされている)。

こうした現状に耐えかね、
リエンさんをはじめとするベトナム人「実習生」6人は
ついにTMCにおける数々の人権侵害を告発、
全統一労働組合全労協加盟)に結集した。

愛知においては名古屋労災職業病研究会の杉浦医師を中心に、
名古屋ふれあいユニオン浅野委員長や僕を含む
5団体・10個人が「TMCのベトナム人実習生6人を支える会」を結成。
現在は団体としての名古屋ふれあいユニオンも、
会員として彼女たちの闘いを支援している。

本人尋問の中でリエンさんは、
低賃金・長時間労働の中で食費を切り詰め、
「お前ら人間ではない。
 動物だ」などと怒鳴られながら
ベトナムに仕送りを続けてきた労働実態を語り、
最後に、
「(この裁判で)失ったことを取り戻したい。
 私たちの状況をよく見てほしい。
 私たちと社長との関係がどんなものか理解してほしい。
 組合と会社と私たちの関係を
 正しいものにしてください」と語って訴えを終えた。

午後は被告側弁護士の尋問だ。
内容は、
午前中の原告側弁護士からのものとほとんど同じ。
ただし、聞き方はずいぶん違い、
「健康保険証の役割を知っているか」、
「それが手元になくて不便に感じたか」、
「パスポートは会社に預かってもらった方がよいと言われたか」
などと尋問した。

TMC側弁護士は最後に、
「お母さんとよく相談して、
 頑張ってほしい」とリエンさんに語りかけ、
尋問を終えた。

このTMC側弁護士の言葉は、
一体どのような心情から出たものなのだろうか。
ベトナムからやってきた若い女性へのささやかなエールのつもりなのか、
敵・味方の関係を超えた暖かい思いやりの現われなのか……。

だが、
少なくとも僕はそうは思わない。
それは、彼女たち6人が勇気を持って立ち上がったとき、
ベトナム政府が彼女らの親御さんたちに
次のように言って圧力をかけた事実を知っているからだ。

「お宅の娘さんは、
 日本でマフィアのような労働組合に入ってしまった。
 お母さんの力で、
 何とかやめさせることはできないだろうか……」。

遠く日本で働いていると思っていた娘が、
何と「マフィアのような労働組合」に入ってしまったと
政府に聞かされた親御さんの気持ちたるや、
一体どのようなものであろうか。
何としてでもそのような組合は抜けさせようと
必死になるのが当たり前ではないだろうか。
TMC側弁護士の言う「お母さんとよく相談して」とは、
そのような状態に置かれているお母さんと相談して
態度を決めろということに他ならないのである。

しかしリエンさんは、
労職研の繁野さんに このように言っていたという。
「私はもう大人です。
 自分の行動は自分で責任を持ちます」。

これについて繁野さんはこう書いている。

この彼女の言葉と青山弁護士(酒井注:=TMC側の弁護士)の言葉の違いは
どこから来るのでしょう。
リエンさんには凛とした姿勢があります。
尋問当日、
長時間をしっかりとした口調で受け答えしました。
23歳の女性を一人前に見ない弁護士の言葉そのものが、
彼女たちを一人の人間として扱わない、
TMCや日本の外国人研修・技能実習制度の人間軽視に
つながっていると感じるのは、
先鋭すぎるでしょうか。(名古屋労災職業病研究会『もくれん』32号)


■元入管局長も「研修生制度、直ちに廃止を」
10月21日、
トヨタ自動車のお膝元・愛知県豊田市で、
元名古屋入管局長の坂中英徳氏が講演、
こうした非人道的な外国人「研修生」制度の即時廃止を訴えた。
外国人を「取り締まる」側にいた元入管局長の発言とあり、
一部で衝撃を広げている。

坂中氏は講演会「今後の外国人政策を考える」の冒頭で
TMC裁判について触れ、
「いい加減なことをしていると
 大企業でも命取りになる」と
この間のトヨタの姿勢を批判。
研修生として外国人を低賃金で働かせるのは
「直ちにやめるべきだ」と断言し、
「(酒井注:外国人の)定住促進のためには、
 大企業や国が責任を持って
 日本語や技能を教育しなければならない」とした(朝日新聞名古屋版10月22日)。

リエンさんら6人の訴えが今、
日本の外国人「研修生」制度そのものを揺るがしている。
リエンさんら6人の勇気が、
かつては外国人を「取り締まる」側に身を置き、
今は外国人政策研究所の所長をしている坂中氏をして、
外国人「研修生」制度の即時廃止を言わしめているのだ。

TMC裁判は、
単に一企業における人権侵害を問う裁判ではない。
TMCから親会社の東海クラフト――東海理化――トヨタ自動車と連なる、
彼女たちの犠牲の上に成り立っている
トヨタ生産構造のあり方を問う裁判であり、
また、
外国人「研修生」制度そのものの是非を問う裁判なのだ。

労働者が労働者として扱われない、
いや、
人間が人間として扱われない この外国人「研修生」制度を、
僕たちは何としても廃止に追い込まなければならない。
そしてこのことは、
僕たち「普通の日本人労働者」にとっても
決して他人事ではないのである。

もしも、
時給1270円で自動車産業で働く日本人派遣労働者の僕の隣に
時給300円で同じ仕事をする外国人「研修生」がいるというようなことになったとき、
経営者側の立場に立てば、
時給1270円の僕を切りたくなるのは
むしろ当然のことと言えよう。
彼ら/彼女らの労働に対して、
せめて法に定められた最低賃金を保証するということは、
つまるところ僕自身、
日本人労働者の雇用を守ることにもつながるのである。


【関連記事】
外国人「研修生・実習生」問題学習会に参加
トヨタ系ベトナム人「実習生」裁判報告会
豊田協同組合・TMC、ベトナム人実習生らに和解金



10月28日(日)13時
「貧困なくせ!!!街頭大行進」(三越前・栄広場)に結集を!
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雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
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コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
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by imadegawatuusin | 2007-10-22 09:46 | 労働運動

――ホームページや求人誌で大々的に――

■「急募!!」・「NEWスタッフ100人募集!!」「10万円支給」……
大手派遣会社・日研総業が、
9月上旬には新規採用を打ち切り、
今後人員を100名以上削減してゆく計画であった作業所の求人広告を
10月に入っても なお自社ホームページや各種求人誌で続けていたことが、
愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンとの団体交渉の中で
明らかになった。

団体交渉の合意書における確認事項によると日研総業は、
9月上旬には
派遣先・トヨタ車体の作業所における新規採用を打ち切り、
その後トヨタ車体の作業所における人員を
100名以上削減してゆく計画であった。
にもかかわらず日研総業は、
10月に入っても自社のインターネットサイトや各種求人雑誌において、
「急募!!」・「NEWスタッフ100名大募集!!」・
「10月末までに対象現場(トヨタ車体の作業所)に入社された方に10万円支給!」・
「安定性と将来性も抜群!」などと謳って
既に新規採用を打ち切っていたトヨタ車体の作業所における求人広告を
大々的に続けてきたという。

この間、一部の派遣会社において、
実は存在しない「好条件の派遣先」を大々的に広告して登録スタッフを集め、
実際には まったく別の派遣先を紹介するという、
いわゆる「釣り広告」が社会問題化しつつある中で、
日研総業の対応の是非が問われることになりそうだ。

日研総業側は合意書の中でこの件について、
「会社(酒井注:=日研総業)は、
 上記の行き違いを遺憾に思い、
 今後このようなことが起こらないよう努力する」としている。

■筆者:トヨタ車体での仕事を雇止め
また上記のトヨタ車体における日研総業の人員削減に伴い、
今年3月の大会で名古屋ふれあいユニオン運営委員に就任し、
トヨタグループ企業での偽装請負問題
トヨタ下請企業で働く外国人「研修生・実習生」問題に取り組んできた筆者も
トヨタ車体での仕事を雇止めとなることとなった。

10月9日をもっての雇止めを
9月18日に通告された筆者は、
ただちに2日後の9月20日には団体交渉を申し入れ、
10月2日、10月10日の2回にわたり、
日研総業との団体交渉を行なった。

この交渉において筆者は、
何よりも「職と住まい」の確保を求めた。
それは、何よりもこの2点が、
実に切実な要求として筆者の前に存在していたからである。

それまで筆者はトヨタ車体の寮に住んでいた。
それ以外の不動産も、就職のあても一切ない。
それを、
9月18日から1ヶ月の猶予もなく雇止めと通告されたのでは、
最悪の場合、
筆者は10月上旬で路頭に迷う可能性すらあった。
(ただちに団体交渉の申し入れを行なってなお、
 第1回の団体交渉を設定できたのは10月2日であったのである。
 当然、
 雇用の継続を求めていた筆者は、
 それまでに別の就職先やアパートを
 探すという行動をとることはできない)。

■日研側:「派遣に安定性を求められても困る」発言
この点について筆者は、
改めて労働組合の力、
労働者の団結の力を再認識することとなった。

団体交渉の中では、
雇用の継続を求めた労働組合側に対して
日研側の交渉員が、
「派遣に安定性を求められても困る」などと
発言する一幕があった。
(団体交渉における発言の内容については、
 労使双方合意の上で録音がなされている)。

しかしそもそもトヨタ車体における仕事が
「安定性と将来性も抜群!」であると喧伝したのは
日研総業の側だったのであり、
私たちの側ではない。

当日の団体交渉に結集した
多くの非正規雇用の仲間たちが
この発言には反発し、
日研側に明確な説明を求めた。

日研側の交渉員はこの追及に対し、
「安定性とは定められた雇用期間の就業を
 きちんと保障するということだ」との旨の答弁をした。
(だが、最後までもう一つの、
 「抜群」であるはずの「将来性」については
 説明することができなかった)。

そもそも派遣労働については労働者派遣法第30条で、

派遣元事業主は、
その雇用する派遣労働者
又は派遣労働者として雇用しようとする労働者について、
各人の希望及び能力に応じた就業の機会及び
教育訓練の機会の確保、労働条件の向上
その他
雇用の安定を図るために必要な措置を講ずることにより、
これらの者の福祉の増進を図るように努めなければならない。


と明記されているのである。
「派遣元事業主」である日研総業の側から
雇用安定責任を公然と否定するかのような発言がなされたことは
今後議論を呼びそうだ。

ともあれこうした やり取りの中で、
本来ならば10月上旬をもって寮を追い出され、
路頭に迷っていたかもしれない筆者は、
名古屋ふれあいユニオンの多くの仲間たちが参加した
会社側との団体交渉の結果、
1ヶ月間の生活保障と日研総業による寮の確保、
そして、
前職に見合う次の就業先の紹介を勝ち取ることに成功した。

■「リケン」関連7月操業停止への休業手当 勝ち取る!
そして何より画期的であったのは、
今年7月の、
部品メーカー「リケン」の新潟県中越沖地震被災による
トヨタ車体刈谷作業所での3日間の操業停止に関し、
休業手当を勝ち取ることに成功したということだ。
これは、
筆者がユニオンを通じて声を上げることがなければ
絶対に取り戻すことのできないものだったと確信している。

今回の件に関する詳細については、
名古屋ふれあいユニオンと日研総業との間で交わされた
以下の合意書を見てほしい。


合 意 書

 日研総業株式会社(以下会社という)と名古屋ふれあいユニオン(以下組合という)及び組合員・酒井徹(以下酒井)は、酒井の契約更新に関する団体交渉を行なった結果、以下の通り合意する。



一、会社、組合及び酒井は下記の事実を確認する。
 会社は、9月上旬には派遣先・トヨタ車体の作業所における新規採用を打ち切り、今後同社の作業所における人員を100名以上削減してゆく計画であった。にもかかわらず会社は、10月に入っても自社のインターネットサイトや各種求人雑誌において、「急募!!」・「NEWスタッフ100名大募集!!」・「10月末までに対象現場(トヨタ車体の作業所)に入社された方に10万円支給!」・「安定性と将来性も抜群!」などと謳って既に新規採用を打ち切っていたトヨタ車体の作業所における求人広告を大々的に続けてきた。このことは、10月9日をもってトヨタ車体刈谷作業所での就業を期間満了を理由に終了とすることを通告されていた酒井に疑念を抱かせる結果となった。
二、酒井は、2007年10月9日をもってトヨタ車体刈谷作業所における雇用期間が満了したことを確認する。
三、会社は、上記の行き違いを遺憾に思い、今後このようなことが起こらないよう努力する。
四、2007年7月の、部品メーカー「リケン」の新潟県中越沖地震被災によるトヨタ車体刈谷作業所での3日間の操業停止に関し、会社は酒井に、労働基準法第26条に基づく休業手当として、過去3ヶ月の平均賃金の60パーセントを支払う。
五、会社はできるだけ早期に、前職(寮付・愛知県下・原則土日休み・時給1270円)に見合う就業先を酒井に紹介する。
 酒井が次の仕事に就業するまでの間、会社は2007年10月10日から当初 30日間、酒井に契約社員としての地位を引き続き認め、前職規定の賃金(深夜手当を含む。残業手当は含まない)を酒井に支払う。ただし、10月27日は休業の扱いとし、賃金計算の対象としない。30日間を経過した後も酒井の就業先が決定しない場合は、会社と組合とは再度団体交渉を行なう。
六、会社はできるだけ早期に、酒井に寮を用意する。寮の用意がされ次第、酒井はトヨタ車体(株)第1新林寮から速やかに退去する。新たに用意された寮における寮費、備・光熱費等については、トヨタ車体(株)第1新林寮における現状を維持する。
以上

2007年10月10日

東京都大田区西蒲田7-23-3 日研第一ビル    
日研総業株式会社
 代表取締役社長  清水 真一

名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711     
名古屋ふれあいユニオン
   運営委員長 浅野 文秀
   組合員   酒井 徹


【関連記事】
製造業派遣最大手・日研総業は約束を守れ!
日研総業争議、円満解決のご報告とお礼


職場の理不尽を許さない、強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は名古屋ふれあいユニオンに結集し、
愛知県に人権労働運動の灯をともそう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
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by imadegawatuusin | 2007-10-19 22:40 | 労働運動

トヨタ関連企業・イナテックに勤続9年
ブラジル人派遣労働者・高江洲ヨウジさんの
直接・正規雇用を勝ち取ろう!


――権利知り、労組加盟の矢先に解雇通告――

■「有休なんて知らなかった」
高江洲ヨウジさんは、
僕が「労働相談」というものに初めて立ち会ったとき
相談に来た日系ブラジル人である。
トヨタ関連企業のイナテック(旧稲垣鉄工、正社員組合は全トヨタ労連加盟)に
派遣社員として勤続9年。
長時間労働で体がキツい。
生産設備が故障しているのに、
言っても会社は直してくれないなどと訴えていた。

名古屋ふれあいユニオン平良マルコス副委員長(当時は運営委員)は、
「有休は取れているのか」とたずねた。
すると高江洲さんは、
「有休?」と首をかしげるのである。
どうやら彼は、
「有給休暇」という制度自体を知らなかったようなのだ。
マルコスさんが説明すると高江洲さんは大喜びし、
「知らなかったよ。
 リーダーもボスも
 今まで誰も教えてくれなかったよ」と感激していた。

ユニオンと出会い、
労働者の権利を知った高江州さんは、
熱心に労働組合の活動を始めた。

ところがである。
七月七日の七夕の日、
僕がふれあいユニオンの事務所に行くと、
そこに高江洲さんがいた。
僕は高江洲さんに言った。
「調子はどうですか」。
すると、
高江洲さんはこう言ったのである。
「解雇されたヨ……」。

解雇の表向きの理由は、
「(通勤の際、)車を止める位置が違反している」
などということらしい。

僕の印象で言えば、
高江洲さんは「気のいいオッチャン」である。
陽気で、
それでいて暇さえあれば日本語の単語帳をめくったり、
漢字の書き取りに挑戦するなど勉強家でもある。
少なくとも、
何度注意しても駐車ルールを守らないような人には見えない。
日本語のやや不自由な高江洲さんに、
会社はきちんと分かるように説明したのか。
どうしても解雇しなければならないほどの事情が
あるというのか。
高江洲さんが「有給休暇」の存在を知り、
労働組合活動を始めた矢先に解雇されたのは
果たして偶然といえるのだろうか。

■労組が申し入れに行くと警察に通報
高江洲さんが解雇されたことを聞き、
マルコス副委員長は
イナテックに交渉の申し入れに出向いた。
するとイナテックは
何と警察に通報し、
二人を排除しようとしたのである。
(ただし、
 呼ばれてやってきた警察官は、
 話を聞いた後、
 「これは警察が介入する問題ではない。
  よく話し合って解決しなさい」と
 逆に会社側に説教をして帰っていったとのこと。
 「警察の方がよほど物がわかってるよ」と、
 マルコス副委員長はあきれていた)。

名古屋ふれあいユニオンは、
「道理に基づく労働運動」を掲げている。
「話せばわかる組合」であると自負している。
高江洲さんをどうしても解雇しなければならないような
正当な理由があるのなら、
それをきちんと話せばいい。
それを、
平和的に話し合いを求めている労働組合に対し、
いきなり警察を呼ぶというのは
あまりに乱暴なのではないか。

派遣法上の規制を超える9年間も
イナテックで働き続けた高江洲さんに対し、
イナテックは法律上、
直接雇用の義務を負う。
それも、
労組に対する企業側のこのような敵対的な姿勢を見る限り、
高江洲さんは
一定期間の雇用の後に
「期間満了」を名目として解雇することの可能な期間工としてではなく、
厚生労働省の指導の通り、
常用労働者としての雇用を
勝ち取る必要があるだろう。

■solidariedade=みんなで力合わせれば、力強くなる
名古屋ふれあいユニオンの機関紙・『NFU ふれあい通信』には、
マルコス副委員長執筆のポルトガル語ページがある。
あるときここに、
"solidariedade"という単語があった。
英語の"solidarity"(=「連帯・団結」)という単語と
字面がよく似ていると思い、
僕は隣にいた高江洲さんに尋ねてみた。
「これ、『ソリダリダーデ』って読むんですか?」

すると高江洲さんはこう答えた。
「そう。
 "solidariedade"。
 一人の力じゃ何もできん。
 みんなで力合わせれば、力強くなる。
 そういう意味だ」

僕は"solidariedade"という言葉を見たときに、
英語の"solidarity"からの類推で、
すぐに「連帯」とか「団結」という「むつかしい」日本語を
思い浮かべてしまっていた。
けれど、
そうした日本語を知らなくても、
高江洲さんは"solidariedade"というポルトガル語を
非常に簡単な日本語単語の組み合わせによって、
充分に説明することに成功している。

「一人の力じゃ何もできん。
 みんなで力合わせれば、力強くなる」

労働運動の原点である
「団結・連帯」="solidariedade"の精神が
ここにある。

トヨタ関連企業・イナテックに勤続9年、
日系ブラジル人派遣社員・高江洲ヨージさんの首切りを許すな!
労働運動の力で、
直接・正規雇用を勝ち取ろう!

10月28日(日)13時
「貧困なくせ!!!街頭大行進」(三越前・栄広場)に結集を!
反貧困名古屋ネットワーク主催



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
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by imadegawatuusin | 2007-10-19 01:30 | 労働運動

――民族・国籍の違いを超え、労働組合に結集!――

■ふれあいユニオン副委員長・マルコスさんの大奮闘
愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンでは、
現在、
副委員長の
平良マルコス(本名:ダ=ローシャ=アントニオ=マルコス)さんの奮闘により、
愛知県内全域から多くの日系ブラジル人が
続々とユニオンに加盟している。

以下は、名古屋ふれあいユニオンの浅野文秀委員長
「移住労働者と連帯する全国ネットワーク」に送った原稿である。
この間の、
日系ブラジル人の間での組織拡大のいきさつが
わかりやすくまとめられているため、
委員長の厚意により ここに転載することにした。

民族・国籍・雇用形態の違いを超えて労働者の団結を打ち固め、
愛知に、人権労働運動の灯をともそう!
職場の理不尽を許さない、
強くやさしい地域労組を建設しよう!


愛知県における日系ブラジル人の組織化
名古屋ふれあいユニオン 運営委員長 浅野 文秀

現在日本に滞在する日系ブラジル人は約30万人、
愛知県は5万5千人と全国で最も多い。
中でも、
豊田市、豊橋市、岡崎市の三市で3万8千人を超える日系ブラジル人が滞在し、
地元の企業で働いている。

私たち名古屋ふれあいユニオンは、
1999年の結成以来、
誰でも一人でも入れる地域労働組合として活動してきたが、
一昨年2005年までは外国人組合員の参加は数えるほどであった。
しかしその年、
豊橋市に在住する日系ブラジル人、
ダ ローシャ アントニオ マルコス氏(通称マルコス)が
組合に参加したことをきっかけに、
事態は一変した。

マルコス氏は当時、
派遣会社ラポールサービスで通訳として働いていた。
しかし会社が社会保険に入れてくれないので、
豊橋市に国民健康保険の加入を求めたところ、
会社勤めであるので認められない、と言われ、
昔大阪で知り合った村田浩治弁護士に相談し
豊橋市役所と交渉し問題を解決した。
その際同弁護士が今後のためにも、と
労働組合への参加を勧めたことで、
当ユニオンに参加することになった。

ユニオンに参加後、
マルコス氏は職場の派遣社員にユニオンへの参加を呼びかけ、
十数名が参加した段階で、
派遣会社に待遇改善を求める団体交渉を開催し、
有給休暇の取得などが認められた。
すると2006年6月、
会社は
マルコス氏が有給休暇の取得方法について上司と対立した際に
「バカヤロー、俺は子供ではないんです」と発言したことを理由に、
突然解雇通告を行った。
組合とマルコス氏はただちに上記の村田弁護士と
名古屋の弁護士2名に弁護団を組んでもらい、
「地位保全の仮処分」を名古屋地方裁判所に申立てた。
そのことが「外国人が労働組合を組織して解雇された」事件として
新聞各紙(ブラジル人向けの新聞にも)に取り上げられることになり、
その後愛知県内の多くのブラジル人から相談が来るようになった。

マルコス氏は上記の地位保全裁判に3ヶ月で勝利し、
解雇無効の本裁判も今年5月勝利判決を受けた。
そして解雇通告により職場を離れて以降、
精力的に地域の日系ブラジル人の労働相談に応じることとなり、
1年間で100名を越す勢いで日系ブラジル人をユニオンに迎え入れ、
今年9月末現在、
140名を越える日系ブラジル人組合員が当ユニオンに参加し、
日々労働問題について交渉に取り組んでいる。
交渉の課題で最も多いのが、
解雇または雇い止め。
そして労災問題である。

私たちの取り組んできた範囲では、
日系ブラジル人の労働条件のうち、
賃金については日本人と大きな差はない。
工場で働く男性労働者で、時給1200円から1300円、
残業や夜勤を多くやるので、
月額30万円を超える労働者も少なくない。
ただし、
ほとんどが「派遣」もしくは「業務請負」で働いており、
期間の定めのある雇用(3ヶ月とか6ヶ月)のため、
「期間満了」で雇い止めになるケースが非常に多い。
丁度、この間日本の労働市場で増加している
日本人の非正規雇用労働者と同様である。

労災問題は深刻だ。
安全装置の不整備に加え、
日本語による簡単な仕事の指示だけで、
十分な安全教育、作業指導が行われないために、
仕事初日で重大事故に遭う労働者も多い。

最近当ユニオンが取り組んでいるのは、
派遣先への直接雇用要求だ。
労働者派遣法の製造業への解禁により、
かえってこれまで放置されていた
業務請負という名の偽装派遣の違法性が浮き彫りになり、
長い間派遣で働いてきた外国人労働者についても、
派遣先で直接雇用するよう求める機会が増えた。
要件を満たした労働者については、
労働局を通じて派遣先への直接雇用の行政指導を行うよう働きかけ、
これまでマルコス氏の職場など、
数件であるが実現してきた。

日系ブラジル人の加入は、
豊橋から岡崎、名古屋周辺と広がり、
今後は豊田地域からの参加も予想される。
また最近は
ペルー人、フィリピン人など
他の国の日系人の相談も増えてきている。
結成から最初の6年間の活動とは様変わりした現状に対応できるように、
ユニオンの体制も整備していきたいと思う。

PS. 
日系ブラジル人の働く職場で、
最近中国人やベトナム人の研修生実習生が導入されるケースを良く聞く。
外国人研修生実習生についても
ここ愛知県は全国有数に地域になってきた。
「より安い労働力」として
最低賃金以下で働かされている彼らの問題への取り組みは
今後の当ユニオンの課題だ。


【関連記事】
派遣会社の労組役員解雇は無効:名古屋地裁 認定
「派遣で勤続9年」労働者の直接・正規雇用を!
トヨタ下請・ティムス本社前抗議行動に参加
ホンダ下請・ムサシ鉄工の「騙し討ち解雇」糾弾!
名高裁:「派遣先の受入拒否、解雇理由とならず」

【お勧め参考記事】
同胞の雇用守ります《外国人労働者を助けるマルコスさん》


職場の理不尽を許さない、強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は名古屋ふれあいユニオンに結集しよう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
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今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
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by imadegawatuusin | 2007-10-17 12:42 | 労働運動

 ――記念行事・鎌田靖NHK解説委員の講演を聴いて――

■いいものは、やはり誉めなければならない
 「ワーキングプアを考える―現場の取材を通して―」。
NHKスペシャルで「ワーキングプア」を企画した
鎌田靖さんを迎えての記念講演の題名だ。
わが名古屋ふれあいユニオンからは組合員12名が参加し、
鎌田さんの話に耳を傾ける。

講演の冒頭、
「ワーキングプア」第2部の一場面を見ることになった。
前評判は聞いていたが、
実際に見る機会がなかった番組だった。
第1部への感想の中で、
「この番組を見ただけで、
 受信料を払った甲斐がある」というものが
NHKに届いたそうだが、
この番組を見ただけでも、
総会に参加した甲斐があると思えるものだった。
まさに「現場の取材を通して」「考える」という内容。
鎌田さんは
決して主張を押し付けようとはしない。
それはむしろ、
番組を見た僕たち一人一人が
考えてゆくべきことなのだろう。

その後の鎌田さんの講演を聞いて思ったのは、
「いいものはやっぱり誉めることが必要なんだな」
ということだった。

社会運動に熱心な人は、
「けしからん番組に抗議する」ことには熱心であっても、
「いい番組を誉める」ことは苦手な傾向がないだろうか。
だが、
鎌田さんをして「ワーキングプア」第2部を作らせたのは、
第1部に対する視聴者からの圧倒的な反響であったという。

「いいと思った番組は、
 積極的に誉めるようにしよう」。
東海労働弁護団第48回総会の記念講演を聴いて、
僕はそう思った。

浅野委員長ブログで書いている通り、
わが名古屋ふれあいユニオンは
「労働弁護団の弁護士の皆さんの協力なくして、
 ふれあいユニオンの活動はありえない、
 というぐらい、日頃からお世話になっている」。
労働組合としての独自の力を蓄えつつ、
今後も東海労働弁護団の先生方と連携して、
この愛知の地で、
強力な労働運動を巻き起こしてゆきたい。


【参考記事】
東海労働弁護団、第51回総会を開催
東海労働弁護団、第52回総会開催


職場の理不尽を許さない、強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は名古屋ふれあいユニオンに結集しよう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
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by imadegawatuusin | 2007-10-15 19:27 | 労働運動

――全国70ユニオンから400人が結集!――

■名古屋ふれあいユニオンからは11人が参加
9月29日から30日、
奈良県においてコミュニティ・ユニオン全国交流集会が開かれた。
全国ネットワークに加盟する
約80のコミュニティーユニオン計1万4千人の組合員の中から、
70団体・400人が参加。
昨年は浅野委員長が1人で交流集会に参加したという
わが名古屋ふれあいユニオンも、
今年は総勢11人での参加である。

1日目の前半は、県の文化会館で、
全国ネットワークの総会。
日本最大の労働組合中央組織・連合から高橋均副事務局長が挨拶に立ち、
最低賃金の時給1000円への引き上げ、
連合としての「非正規労働センター」の立ち上げに
全力を挙げる決意を表明した。
その後、民主党社民党の代表などからも連帯の挨拶があり、
奈良市長・藤原昭氏からのメッセージも読み上げられた。

その後、
全国ネットの黒崎隆雄事務局長(神戸ワーカーズユニオン)から、
連合産別・全国ユニオンと連携し、
中小零細・非正規雇用労働者の労働条件の向上を目指す
運動方針が提案され、採択された。
また役員人事では、
2008年度の全国ネット運営委員の一人として
名古屋ふれあいユニオンの浅野委員長も推薦され、
満場の拍手をもって承認された。

その後は新屋英子さんの一人芝居
身世打鈴」(朝鮮語で「身の上話」という意味)を鑑賞。
在日コリアンの老婆が自己の半生(?)を語るというもの。
作品中で明言されたわけではないが、
舞台は明らかに大阪(環状線の真下)で、
地元出身の僕にとっては、
「いるいる、こういう婆さん!」と、
非常に懐かしい気持ちにさせてくれるものだった。
芝居のあと、
幕が下りたあとに、新屋さんは幕をめくって再度登場。
「自分もユニオンに加盟する!」という力強い宣言をして、
会場から大きな拍手を浴びた。

夜は県文化会館で交流会。
韓国民主労総の労働者たちが、
愛唱歌「鉄の労働者」〔注1〕を律動付きで披露し、
盛り上がった。
〔注1〕今までこの歌については、
単に
「民主労総の団結は鉄のように硬い」というだけの意味だと思っていたが、
実はそれだけではないそうだ。
民主労総の派遣団の一人は、
「鉄は
 打たれれば打たれるほど鍛えられて硬くなる。
 私たち民主労総も
 打たれれば打たれるほど鍛えられて(団結が)硬くなる。
 だから私たちは
 鉄の労働者と呼ばれているのです」と言い、
大いに喝采を浴びていた。


■分科会は「ビンボー・トークカフェ 」
2日目の分科会では、
僕はフリーター全般労組(東京)やユニオンぼちぼち(京都)が主催する
「ビ ン ボー・ト ー ク カ フ ェ 」に参加した。
全般的には野宿労働者との連帯活動に関する報告が大勢で、
わがユニオンはややその分野における活動は弱いかも。
ただ、代わりに僕が、
愛知県において最低賃金以下で働いている
外国人「研修生」の実態について語ると、
多くの参加者が興味を持って聞き入ってくれた。
いわゆる外国人「研修生」制度について
まったく知らない参加者も少なくなく、
「そんなの、労働基準監督署に言えばすぐに是正されるはず」と
発言する参加者もあったが、
全国ユニオン事務局長の安部誠さんが、
「ひどい話だが、
 外国人『研修生』は最低賃金以下で働かせても
 『合法』という制度になっている」と説明すると、
少なからぬ参加者がショックを受けていた。

最後に安部さんが、
派遣法の改正問題について触れ、
「今、参議院では野党が多数を占め、
 本当の意味での派遣法改正のチャンスとなっている。
 今まで派遣法というと、
 私たちは『改悪反対』の闘いしかしたことがなかった。
 けれど今 初めて、
 私たちの手で派遣法を改正できる情勢となっている。
 参議院では野党が多数。
 衆議院では与党が多数。
 あとは世論がどちらを支持するかで
 すべてが決まるといっても過言でない」と提起。
全国各地でユニオンの力で議論を喚起し、
真の派遣法改正を勝ち取ろうと呼びかけた。

その後、
12の分科会に分かれていた参加者は再び全体会に集まり、
来年は千葉県・幕張で再び会うことを確認して、
「団結ガンバロー」で全国交流集会を締めくくった。


【参考記事】
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in千葉
第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会
「コミュニティユニオン全国交流集会 霧島」に365人
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in阿蘇に320人


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雇用形態や国籍に関わりなく、
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