――比例は社民・福島、愛知区は斉藤に投票――

7月11日投開票の参議院選挙について
私は、
比例区は
「連合」構成産別・全国ユニオン推薦の
社会民主党福島みずほさんに投票し、
愛知選挙区は
愛知県の労働組合中央組織・
「連合愛知」が推薦する
斉藤よしたかさん(民主党)に投票します。

酒井徹
比例区における社会民主党の伸張と
斉藤よしたかさんの
愛知選挙区での当選とを目指し、
選挙運動にも参加してゆく所存です。


7月11日は参議院選挙です。
投票であなたの意思を政治に反映させましょう!

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by imadegawatuusin | 2010-06-21 20:08 | 政治

――事務所への出入りにおいて――

労働組合の事務所には、
さまざまな人が出入りする。
そのたびに、
「おつかれさまです」、
「おつかれさまでした」とのあいさつが
飛び交う。
その様子を見て、
ある日系ブラジル人が言った。
「出て行く人に
 『おつかれさまです』って
 いう人もいるし、
 『おつかれさまでした』って
 言う人もいるけど、
 どっちが正しいの?」

確かに、
出ていく人に声をかけるとき、
「おつかれさまです」とも言うし、
「おつかれさまでした」ともいう。
僕は、
「日本語は現在形と過去形とを
 あまり詳しく区別しないから、
 どっちでもいいよ」と言った。
ブラジル人は、
「どっちでもいいの?
 それ楽だね」と言った。

ところが。
事務所を出て行く人に声をかけるときは
どちらでもいいのだが、
入ってくる人に声をかけるときは
「おつかれさまでした」は
おかしいのではないかと
言う人がいた。
確かに、
事務所に入ってきた人に言う言葉は
やはり「おつかれさまです」でないと
おかしいだろう。
(よほど遠路はるばる来た人とか、 
 重い荷物を抱えてきた人の場合は
 「おつかれさまでした」と言えるかも)。

また、
自分が出入りする側の場合は、
入るときも出るときも
「おつかれさまです」しか使えない。
してみるとやはり、
「おつかれさまです」と
「おつかれさまでした」は違うのであり、
「どちらでもいい」ということは
できない。

まとめるとこうだ。


■自分が入るときに言う言葉
「おつかれさまです」○
「おつかれさまでした」×

■自分が出るときに言う言葉
「おつかれさまです」○
「おつかれさまでした」×

■入る人にかける言葉
「おつかれさまです」○
「おつかれさまでした」×

■出る人にかける言葉
「おつかれさまです」○
「おつかれさまでした」○

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by imadegawatuusin | 2010-06-20 15:04 | 日本語論

労働組合に入ったら
「右翼に入った」と言われ、
「(組合に)入ると金を巻き上げられる」
などの荒唐無稽な噂を
吹聴されている……。
愛知県の個人加盟制労働組合
名古屋ふれあいユニオン
「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟)に
加入したAさんは
会社側の嫌がらせについて語った。

Aさんは
名古屋市内にある
従業員二十数名の商社に勤めていた。
今月になって、
会社側から
「自分で辞めるように」と言われた。
自己都合退職扱いになると聞き、
納得できずユニオンに相談。
退職勧奨を拒否すると
同僚3名とともに
7月付での解雇通知を受けた。

Aさんらは
4人で名古屋ふれあいユニオンに加盟。
先日、
組合加盟の通告を
会社に対して行なった。

ところが会社側は、
解雇撤回を求める
名古屋ふれあいユニオンに対して
「街宣車を呼ぶのか」と発言するなど
予断と偏見に満ちた対応に終始。

週明けからは社内では、
「もう(組合員の)あいつら4人には
 近づくな」などの指示が
出された。

「4人あてに電話をつなぐな」と
指示された従業員や
「仕事以外では話すな」などと
指示された人もいるという。

さらに会社側は、
「4人は右翼に入った」(!!)とか、
「(組合に)入ると金を巻き上げられる」
とか、
「会社の外で
 勧誘があるかもしれないから、
 絶対に入るんじゃない」などの
荒唐無稽な話を
従業員らに吹聴しているというのである。

名古屋ふれあいユニオンは
特定の政治的立場を
組合員に強制するものではないが、
多数の外国人労働者を組織し、
フィリピントヨタ労組との連帯に
象徴されるように、
一貫して労働者国際連帯の立場を
堅持しており、
偏狭な国粋主義的立場とは
無縁である。
今年度の大会方針にも
「平和と民主主義を求めた諸活動に
 取り組もう」として
「戦争のない世界、
 差別や人権侵害のない社会の
 実現に向け、
 必要な活動に取り組む」と
明記されており、
これまで
「左翼」と言われたことはあっても
「右翼」と言われたことは皆無だ。
その名古屋ふれあいユニオンが
「右翼」呼ばわりされるのであるから
世の中わからないものである。

あらゆる誤解が
無知と偏見から生まれるにしても、
少し調べれば
的外れかつ荒唐無稽なことが
すぐに分かる幼稚なデマを
従業員に振りまくことで、
会社は何を得ようというのか。
JanJan blog 6月18日より加筆転載)

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by imadegawatuusin | 2010-06-18 18:16 | 労働運動

――厚労省に1957筆――
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■厚労省「20年に」、労組「即刻実現を」
三重県の個人加盟制労働組合
ユニオンみえ「連合」構成産別・全国ユニオン加盟)は、
最低賃金を時給1000円に
引き上げるよう求める
1957人分の署名を
厚生労働省に提出した。

先の総選挙では
民主党社民党共産党公明党
みんなの党の各党が
最低賃金を時給1000円に
引き上げることを公約に掲げた。
ユニオンみえは
「民主党連立政権誕生以降、
 最低賃金の引き上げは実現はおろか、
 議論すらほとんど進んでいません」と
指摘。

内閣が設置した「雇用戦略対話」にて、6月3日に政・労・使の代表者が
最低賃金の全国平均を
2020年までに
時給千円に引き上げることなどで
合意したと報道されているが、
これは
経済成長が名目3%を超えることを
前提としたものとのことである。

ユニオンみえの広岡法浄書記長は
厚生労働省の小田島陽子事務官に、
「最賃1000円の実現が10年後では
 どのような経済状況になっているか
 分からない。
 ハイパーインフレが起きて
 最低賃金が1000円になっても
 意味がない」として、
最低賃金の即時引き上げを
強く求めた。

小田島事務官は、
「厚生労働省としては
 政・労・使の三者合意に基づいて、
 2020年の最賃1000円の実現に向けて
 着実に取り組みを進めてゆきたい」
などと回答した。

■福島党首「最低賃金は全労働者の問題」
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その後 ユニオンみえの代表団は、
社会民主党の福島みずほ党首と会談。
福島党首は、
「現在の労働行政は、
 派遣労働者の問題、
 パート労働者の問題、
 有期雇用労働者の問題が
 それぞれ縦割りで
 別の部署で行なわれているが、
 最低賃金は
 全ての労働者を包括する重要な問題。
 社民党としても
 『最低賃金を1000円に』との
 取り組みを強めてゆきたい」
と語った。
その上で福島党首は、
「全国ユニオンの求める
 労働者派遣法の抜本改正を
 今国会で実現できなかったことは
 残念。
 野党になっても派遣法では、
 新首相の菅さんとは
 話ができる関係だ。
 臨時国会では社民党は、
 よりよい改正案の成立を目指して
 頑張りたい」と
決意を述べた。

■菅総理の所信表明演説を傍聴
その後、
国会では菅直人新総理の所信表明演説が
行なわれた。
ユニオンみえ代表団5人は
福島みずほ党首ら社民党議員の紹介で、
参議院で菅総理の所信表明演説を傍聴。
その後、
民主党の中根やすひろ議員や、
日本共産党の高橋ちづ子議員、
公明党の坂口力議員の議員会館を
訪問して、
最低賃金1000円の実現を訴えた。

ユニオンみえ広岡法浄書記長談
「厚労省・小田島事務官は、
 『何とか最低賃金が1000円に
  引き上げられるように
  していきたい。
  そのために
  労働者の声が上がってくることが
  後押しになる。
  これからも生の声を届けて欲しい』
 といっていた。
 署名を提出したことに意味があった。
 これからも最賃1000円の実現に向け、
 運動をすすめていきたい」

「菅さんの所信表明演説は
 たまたま日程が合ったので
 傍聴に行ったが、
 演説の内容よりも
 演説に関係のない、
 自民党議員の下品なヤジが
 印象的であった。
 菅さんはヤジに負けじと
 声を張り上げて演説を続けていた。
 小泉改革にエールを送っていた
 誰かと違い、
 少なくとも本心から
 小泉改革がもたらした
 今の日本の惨状を
 変えていきたいという思いは
 伝わった。
 しかし、
 派遣法に対する言及がなかったこと、
 普天間基地問題で 
 鳩山前総理の方針を
 踏襲する以外の何ものも
 出てこなかったことは残念だ」
JanJan blog 6月17日より加筆転載)

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by imadegawatuusin | 2010-06-17 18:19

菅直人総理の所信表明演説を
聴いてきた。
6月11日、
たまたまユニオンみえの仲間とともに、
「最低賃金1000円署名」の
提出のために
東京に行っていたのであるが、
ちょうど当日、
国会で菅総理の
所信表明演説があると聞き、
社民党福島みずほさんに頼んで
傍聴させてもらったのである。

福島さんは参議院議員なので、
僕たちが見たのは
参議院での所信表明演説だ。
聞けば菅総理は
1時から衆議院で所信表明演説をし、
2時からは参議院で
同様の演説をするのだという。

所信表明演説をナマで聞けるなど
めったにない機会だ。
そう思って聞いたのであるが、
残念なことに、
僕の印象に最も残っていることは、
菅総理の演説の「内容」ではない。
あまりのヤジのうるささである。

国会中継のテレビなどを見ていても、
「ヤジがひどいなぁ」と思うことは
しばしばあった。
だが、
現実はテレビをはるかに越える。

国会中継は、
演説をしている人の前に置いてある
マイクを音源にして放送している。
だから、
(マイクから見て)
横や後ろから入ってくるヤジは
あまり集音されていない。
ところが現実の議場は、
もうヤジで騒然としているのである。
いや、
「騒然としている」ように見えたのは
僕が政治の素人だからで、
どうやら国会では
「これが普通」らしいのだ。
自民党の議員はもう、
菅総理が話している40分間、
ずっとヤジを飛ばし続けている。
人の話を聞いているのかどうか、
はなはだ怪しい。
丸川珠代議員や義家弘介議員など
ずっとがなりっぱなしで
品格がかけらも感じられない。
それぞれ、
アナウンサーや教師として
人に話を聞かせる商売をしてきた人だと
思うのだが、
自分が話をしているときに
こんな態度をとられたら
どうなんだろう、と
思ってしまった。

もっとも、
自民党が特段悪質だということでは
ないのだろう。
自民党が与党のときには
民主党や昔の社会党も
こんな風に
ヤジりまくっていたんだろうし、
後で別の民主党の新人議員に
聞いたところでは、
小沢氏が幹事長のころは
「ヤジられたらヤジり返せ」
というような
体育会系の指導が
一部で行なわれていたらしく、
民主党が圧倒的な多数を占めた
衆議院では、
野党となった自民党の方が
ヤジり倒されていたらしい。
(その議員によれば、
 「だから、
  今日の本会議は静かだった」
 とのこと)。
しかし、
こうして人の話をきちんと聞かずに
ワーワー喚き立てるのが
「鋭い批判」だと思っているのであれば、
とんでもない勘違いだと
僕は思う。
与野党を越えて
こうしたヤジが当たり前の議会風景を
何とか変えてゆけないものか。


【関連記事】
「最小不幸社会」菅新総理に期待

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by imadegawatuusin | 2010-06-12 20:10 | 政治

「政治の役割は、
 国民や世界の人々が不幸になる要素を
 いかに少なくしていくか、
 『最小不幸の社会』を作ることだと
 考えている。
 貧困、戦争などをなくすことにこそ、
 政治は力を尽くすべきだ」。
菅直人新総理は就任会見の冒頭で、
長年の持論である
「最小不幸社会」論を
打ち出した(朝日新聞6月9日)。

一般的に民主主義政治の目的は、
これまで
「最大多数の最大幸福」の実現であると
されてきた。
選挙においても各候補者は、
いかに自分が国民を幸せにできるかを
訴え合うのが常である。

私が所属する
社会民主党の綱領である
「社会民主党宣言」の冊子でも、
冊子の冒頭、
(「宣言」本文ではないが)
福島みずほ党首の発言として、
「社民党がつくろうとしている社会は、
具体的にどんな社会でしょうか」
として、
「『勝ちか負けか』を
尺度とするのではなく、
『幸福かそうでないか』を
尺度とします」と
書いてある。

一人一人の内面的な価値観に多くを負う
「幸福」という概念が
政治の尺度とされることに、
私は以前から
微妙な違和感を感じていた。
「国民総生産」ならぬ
「国民総幸福」の拡大を
国家目標としている国があると聞くが、
「そんなもんどうやって計測するねん」
という素朴な疑問以前の問題として、
国を挙げて国民の「幸福」を
実現しようという姿勢そのものに、
何か大きなお世話というか、
グロテスクなものを感じていた。

先の総選挙で
「幸福実現党」なる宗教政党が
登場するに至り、
その違和感は
ほとんど確信に近いものとなった。
「政治の力で人間を幸福にするなんて、
それは政治の傲慢ではなかろうか」と。

ひるがえって見れば日本国憲法にも、
「幸福追求権」は書かれていても、
「幸福権」は書かれていない。
国家が国民に保障するのは
あくまで
「幸福追求権」(=幸福に『なれる』権利)」であって、
実際に幸福に『なる』こと、
幸福そのものまでは
国家は保障しないし、
保障できないのである。

個々人の内面的な価値観に多くを負う
「幸福」は、
政治の力で
画一的に実現することは難しい。
もし本気で
政治で幸福を実現しようとするならば、
宗教政党が祭政一致の政治を行ない、
国民の価値観を統一してから
するしかない。
国が国民を「幸福」にするなど、
どだい大きなお世話なのだ。

では、
国家がなすべきこととは何か。
個人の力ではどうしようもない
不幸や理不尽に対処するために
あるのではないか。
幸福追求が可能となる
スタートラインまで、
苦しい立場にある人々を
底上げするためにあるのではないか。

戦争や貧困・差別のような
恐怖と欠乏・理不尽から
人々を守るのが政治であり、
その後に
一人一人が幸福を感じる人生を
生きられるかどうかは、
言葉の正しい意味での
「自己責任」の問題といえよう。

「最小不幸」を政治の使命と自覚すれば
必然的に、
「もっと上を」を求める強者ではなく、
スタートラインにも立てていない
弱者の側に
視線を振り向けることになる。
それはきっと、
私が理解するところの
社会民主主義の理想と
近いものがあるのではないか。

「人の幸福・不幸は
すべて自己責任」と突き放す
冷たい放任主義でもなく、
人の幸福まで
政治で実現してやろうという
大きなお世話の介入主義でもない
「最小不幸社会論」。
それは、
政治の力でできることと
できないこととをわきまえた上での、
地に足のついた政治理念だと
私は思う。

「美しい国」とか「友愛」とか、
いままで歴代の総理大臣が
「理念」を前面に押し出したとき、
私の目にはこれまでは、
そうした「理想」は
「現実」の対義語であるとしか
思えなかった。
どこか遠い世界の、
ありもしない夢を追っているようにしか
見えなかった。

けれど今回、
菅新総理が打ち出した
「最小不幸社会」という理念は、
そういった類のものとは
違うのではないか。
「最小不幸」という政治理念は、
現実政治の改革を進める指針に
なりうる方針ではないか。

こうした政治理念を
就任会見の冒頭ではっきりと打ち出した
菅新総理に、
私は期待をしたいと思う。
苦しいときにはみんなの力で助け合う、
そんな日本を作りゆくために。
JanJan blog6月10日より加筆転載)


【関連記事】
国会で菅直人の所信表明演説を聴いてきた
保守勢力主導の内紛に社民党はきっぱりNOを!
「菅よりまし」な選択肢はないが

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by imadegawatuusin | 2010-06-10 12:50

――労組「職場改善へ大きな成果」――

■トヨタ系アンデン構内請負会社で
トヨタ系アンデンデンソーグループ)の
岡崎工場で
日系ブラジル人労働者を用いて
構内請負を行なっている
「トゥエンティファースト」が、
長期休暇や有給休暇などで
従業員が母国に一時帰国した場合は
退職扱いとする就業規則を
定めていた問題で、
会社側は6月3日に
労働組合と団体交渉を開催し、
この条文を撤廃する考えを
明らかにした。

「帰国すれば退職」の就業規則の
撤廃を求めていたのは
愛知県の個人加盟制労働組合
名古屋ふれあいユニオン
「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟)。
同ユニオンでは
トゥエンティファーストで働く
日系ブラジル人労働者らが
「トゥエンティファースト分会」を
結成している。
名古屋ふれあいユニオン
トゥエンティファーストの退職規定を
「非人道的」と指摘し、
その撤廃を
今春闘の中心的課題として
取り組んできた。

名古屋ふれあいユニオンの
三河支部長を務める
小林敏之副委員長は、
「職場労働者の切実な要求を、
 団体交渉で実現したのは
 労働組合として大きな成果だ」と話し、
職場で働くブラジル人労働者も、
「よかった。
 国に帰るとクビになるのは
 とても怖かった」と
喜びを表明した。

《「帰国すれば退職」規定撤廃を受けての感想》
トゥエンティファースト社の
「日本国を出国すれば退職」の規定については、
2月のトヨタ総行動での発言以来、
多くの方から「信じられない」・「本当なのか」という声を
かけられてきた。

まず、かなりの人
(特に弁護士などの法律家の方)が口にしたのが、
「帰国すれば退職」というのは
完全にブラジルに帰国するときであって、
有給休暇を使っての一時帰国などは
含まれないのではないのか、
組合側が何か誤解しているのではないか、
ということだった。

まぁ、たとえ条文に
「帰国すれば退職」と書いてあっても、
「常識的」にはそのように解釈するのが
一般的だと私も思う。
(というか、
 普通はそうとしか解釈できまい。
 まさか、
 「有給休暇を使ってブラジルに帰れば
  クビになる」というようなことが
 会社の就業規則に堂々と書いてあるとは
 「普通は」誰も思わないものである)。

しかし、
トゥエンティファースト側は団体交渉においても、
一貫してこの規定により、
一時帰国であっても日本国を出国する場合は
原則として退社手続きとなる旨の説明を
繰り返してきた。

そうしたことを説明すると多くの人は、
「その会社は多分、
 暴力団がやっているのではないか。
 気をつけたほうがいい」と
「忠告」してくれるのである。
(何人もの人が判を押したように同じことを言うので、
 正直、かなりびっくりした)。

が、
『残念ながら』トゥエンティファーストは、
実にまっとうな、堅気の会社なのである。
同業他社と比べても、
特別にあくどい会社である、というわけではない。
取締役の役員たちも
ごくごく普通のサラリーマン風の人たちで、
「私たちは外国人を差別するつもりは
 毛頭ありません」と団体交渉で言い切る。
そして恐ろしいことに、
どうやらこれが「建前」で言っているのではなく、
当人たちは本気で
「自分たちは外国人を差別していない」と
思っているような節があった。

やくざな会社がこういう規定を作って、
ブラジル人に帰郷の自由も与えずに
半奴隷労働を強いている、というのなら
まだ話はわかるのだ。
しかし、今回の件の問題点は
そうではない。
暴力団でもなんでもない、
ごく普通のまっとうな会社が、
こういう規則を作っておいて、
それが問題だとは思わない。
「私たちはブラジル人を
 差別したりはしていない」と
どうかすると本気で信じている。
そこのところがとてつもなく、
私には恐ろしく思えたのである。

ともあれ私たちは、
「日本国を出国すれば退職」という
非人道的規定の撤廃を
会社側に約束させることができた。
労働組合としてこうした形で
職場の改善に資することができたことを
本当にうれしく思っている。
JanJan blog 6月4日より加筆転載)


【参考記事】
有給で一時帰国すれば退職!?


労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年4月に開かれた第12回定期大会では、
「連合」単産・全国ユニオンへの加入に向けて、
検討委員会を設置し討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/

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by imadegawatuusin | 2010-06-04 15:23 | 労働運動

――「宗教を作る側」の視点からの宗教入門書――

■「宗教」をザックリ理解するために
宗教には、
それを信じない外部の人間にとっては
不可解な現象が多い。
重箱の隅をつつくような煩瑣な教義論争もそう。
意味不明な食物規制やしきたりもそう。
ヘンテコな宗教建築もそうである。

しかし、
ここで「理解不能」といってしまえば
相互理解は永遠に不可能だ。
だからといって信者や教祖にインタビューしても、
「これは神のご意思なのです」とか、
「聖典の第○○節第×章に
 ……と書いてあります」とか、
「何だかわからんが
 昔からそうすることに決まっている」
とか言うだけで、
まともな回答はおよそ期待できそうにない。

ひとつここは、
私たち一人一人が
「宗教を作る側」の立場に立ってみよう。
あれやこれやの不可解な現象が
意外にすっきり理解できるかもしれない……。

そうした考えで書かれた宗教入門書が
本書である。
そのため本書は、
「誰にでも新興宗教の教祖として
 サクセスできるマニュアル」(実用書)
という体裁をとる。

教祖は決して難しいものではありません。
本書を読めば誰でも簡単に
教祖になることができます。
本書は
さまざまな宗教の分析から構築された
極めて科学的なマニュアルです。
科学ですから決して怪しい本ではありません。
皆さん、
本書を信じて、
本書の指針のままに行動して下さい。
本書の教えを遵守すれば、
きっと明るい教祖ライフが開けるでしょう。
教祖にさえなれば人生バラ色です! 
あなたの運命は、
いままさにこの瞬間に変わろうとしています! 
本書を信じるのです。
本書を信じなさい。
本書を信じれば救われます――。(本書9ページ)


何だこれは、と思うかもしれないが、
こうした物言い自体についても
親切なことに「マニュアル」の中で
きちんと自己言及されている。

なにも馬鹿正直に
「私がやっているのは宗教です」
などと言う必要はありません。
「私は科学的な話をしているのです」と
しれっと言い放ってやれば良いのです。
……大丈夫、
普通の人は
「これは科学です」とさえ言っておけば
絶対に疑いません。
これを巧くやれば、
信者を引っ掛けることなど
全く造作もないことです。
普通の人は
新興宗教の言ってることは
頭から疑ってかかりますが、
科学だと言い張りさえすれば、
無条件で信じるところから
スタートしてくれるのです。(本書121ページ)


これを読めば、
やたら「科学」を標榜したがる
「○○の○○」や「日本×××」の言説の意味が
非常に理解しやすくなる。
また、
通常は「宗教」とは理解されていない、
私たちの身近にある
さまざまな事象や習慣についても、
実は宗教と大差ない原理で
成り立っているものが多数あることに
気づかされる。

はっきり言って
本当に「教祖になる」ための実用性は
限りなくゼロに近い本書であるが
(こんな本を真に受けて
 この本のとおりに教祖になろうとするような人間が
 仮にいるとすれば、
 おそらくその人は間違いなく、
 「教祖」より「信者」向きの体質だ)、
「笑いながら読み進めて、
 いつの間にやら宗教についての知見が
 身についてしまう」(ジャッキー氏書評
という意味では
「一回り回った実用書」であるといえよう。

■さらに興味のある人は……
本書は私たち日本人が
「宗教という現象」を理解するための入門書として
うってつけの好著である。
なお、
本書を読んでさらに宗教について知りたい人には、
本書の著者自らのブログで、
「各宗教についての知識を
 コンパクトにまとめた本」として
橋爪大三郎
『世界がわかる宗教社会学入門』(ちくま文庫)を
推奨している。
「全くの初心者は
 へらへらっと『教祖マニュアル』を読んで
 軽く体を慣らしてから、
 『宗教社会学入門』を読むと
 楽かな、と思います。
 この2冊だけでも
 社会に出てから宗教関係は
 90%まではいけると思います」と述べており、
興味を引かれた読者はぜひ挑戦を。
また、同書であまり触れられていない、
江戸期以降の日本の新興宗教の概要を大づかみするには、
島田裕巳『日本の10大新宗教』がおすすめである。
JanJan blog 6月3日より加筆転載)


『完全教祖マニュアル』(架神恭介・辰巳一世)
評価:5(超おすすめ)



【おすすめ参考サイト】
完全教祖マニュアル
【書評】架神恭介・辰巳一世『完全教祖マニュアル』――今世紀最高の知的悪ふざけ!
書評:世界がわかる宗教社会学入門(橋爪大三郎)
橋爪大三郎『世界がわかる宗教学社会学入門』を読む

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by imadegawatuusin | 2010-06-03 19:44 | 宗教

――Yさん側弁護士「勝利的和解でなく勝利和解」――

■なごやボランティアNPOセンター解雇事件
名古屋市から
NPO法人が指定管理を受けている
「なごやボランティアNPOセンター」
労働組合を結成して
書記長を務めた男性職員・Yさん(35歳)が、
解雇されたのは不当であるとして
名古屋地裁に提訴していた事件で、
今年3月30日に法人側が解雇を撤回し
和解が成立した。

Yさんと和解したのは
NPO法人ワーカーズコープ〔注1〕。
ワーカーズコープは
2009年6月5日付での解雇を撤回して
Yさんに解決金を支払うことで合意。
Yさんは
和解が成立した3月30日付で
合意退職することとなった。

ワーカーズコープが
Yさんに支払った解決金の金額については
和解条項により
公表できないことになっているが、
Yさんの代理人を務めた森弘典弁護士は
「『勝利的和解』ではなく『勝利和解』だ」と
コメントしている。
〔注1〕「ワーカーズコープ」という言葉自体は、
労働者の共同出資で設立され、
労働者によって民主的に運営される企業形態を指す
一般名詞。
「NPO法人ワーカーズコープ」は
数あるワーカーズコープの一つであり、
代表者を同じくする
企業組合・労協センター事業団や
日本労働者協同組合連合会センター事業団とともに
「ワーカーズコープ労協センター事業団」
(通称:センター事業団)を構成している。
日本のワーカーズコープのナショナルセンターである
「日本労働者協同組合連合会」に加盟する団体の
総事業高のうち、
センター事業団3団体の占める割合は
半分近くに達しており、
日本最大のワーカーズコープグループといえる。



【参考資料】
和解条項(3月30日)

(注:第2項の解決金の金額は
 第4項に基づき開示されておらず、
 入金口座は森弘典弁護士の希望により
 伏せ字とする。
 なお、
 債権者=Yさん、
 債務者=NPO法人ワーカーズコープ)

和解条項

1 債務者は,
  債権者に対し,
  債権者を平成21年6月5日付けで
  解雇する旨の意思表示を撤回し,
  債権者及び債務者は,
  債権者と債務者との間の雇用契約が
  平成22年3月30日付け
  合意退職により
  終了したことを相互に確認する。

2 債務者は,
  債権者に対し,
  本件解決金として
  金×××円の支払い義務があることを
  認める。

3 債務者は,
  債権者に対し,
  前項の金員を,
  平成22年4月30日限り,
  ××銀行××支店の
  「弁護士森弘典」名義の
  普通預金口座(口座番号×××)に
  振り込む方法により支払う。
  ただし,
  振り込み手数料は
  債務者の負担とする。

4 債権者は,
  第三者に対し,
  本件和解経過及び
  本件解決金額ついて
  開示しない。

5 債権者及び債務者は,
  本件和解により
  債権者と債務者との間の紛争が
  円満に解決したものとして,
  相互に誹謗中傷を行わない。

6 債権者は,
  本件申立てを取り下げる。

7 債権者及び債務者は,
  債権者と債務者との間には,
  本件に関し,
  本和解条項に定めるもののほかに
  何らの債権債務がないことを
  相互に確認する。

8 申立費用は各自の負担とする。

以上
(JanJan blog 6月2日より加筆転載)

【参考記事】
ワーカーズコープはYさんを職場に戻せ!
なごやボランティア・NPOセンター前で抗議行動

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by imadegawatuusin | 2010-06-02 17:09 | 労働運動