「ほっ」と。キャンペーン

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――「間接雇用を見殺しにするな」――

「派遣・請負」の問題について考える第3分科会は
「間接雇用を見殺しにするな」と題し、
ユニオンみえの広岡法浄書記長が運営役となって
開催された。

名古屋ふれあいユニオンからは、
知多分会(愛知製鋼非正規労働者分会)
槻本力也分会長が、
今年7月に労働委員会での和解を勝ち取った
愛知製鋼闘争について報告。
槻本さんは
愛知製鋼の子会社・アイチセラテックや
偽装請負会社・三築を通じて三重派遣されていた
自らの体験をもとに、
重層的な偽装請負構造が
労災隠しや中間搾取を引き起こしてゆく現場の実態を
生々しく語り、
注目を集めた。

ユニオンみえからは
トヨタグループジェイテクト
その子会社・光洋熱処理
偽装請負・違法派遣で働いてきた労働者らが報告。
現在 裁判闘争を闘っているが、
昨年12月、
最高裁が松下プラズマディスプレイ
偽装請負で働いていた
大阪・なかまユニオン吉岡力さんの訴えを
棄却する不当判決を出して以来、
全国で労働者側の訴えを退ける
不当な判決・訴訟指揮が吹き荒れているとして、
労働運動の力で現状を打開する必要性が語られた。

その後、
愛知県一宮市の派遣会社・アバンセコーポレーションの
林隆春代表取締役が、
「労働者派遣事業経営者として30年」と題して
特別講演。
派遣会社がどんどん「第二人事部」と化してゆく現状や、
「請負」といいながら「発注」者が
人員配置を含む権限をなかなか手放さない実態が
うきぼりにされた。


【参考記事】
第19回コミュニティ・ユニオン全国交流集会(奈良)
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in千葉
第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会

「コミュニティユニオン全国交流集会 霧島」に365人
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in阿蘇に320人

職場の理不尽を許さない、
強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は
名古屋ふれあいユニオンに結集し、
全ての職場に人権労働運動の灯をともそう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年4月に開かれた第12回定期大会では、
「連合」単産・全国ユニオンへの加入に向けて、
検討委員会を設置し討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/

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by imadegawatuusin | 2010-10-29 22:09 | 労働運動

全国の個人加盟制労組の組合員が
一年に一度全国から集まる
「コミュニティ・ユニオン全国交流集会」が
10月16日から二日間、
鹿児島県霧島市で開催され、
365人が参加した。
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1日目に開催された
「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」
総会では
共同代表の西田英俊さんが、
「この1年、
 みなさんが取り組んでこられた報告も含め、
 交流を深め、
 明日あさってから再び地域でがんばる英気を
 養いましょう」とあいさつ。
来賓の「連合」総合組織局長の松永裕彦さんも、
「連合は中央で労働者派遣法の早期改正を求め、
 政党・組織内議員を通じて成立に向け、
 院内集会を開催する。
 連合もがんばります。
 共にがんばりましょう」と発言した。

さらに地元選出の民主党衆議院議員・川内博史さんは、
労働者派遣法
 すぐさま手を付けなければならない問題。
 菅政権は『成立を期する』とは言うが
 『成立させます』という声は聞こえてこない。
 社民党と協力すれば
 参議院で否決されても
 衆議院の3分の2で成立できる。
 しっかりと約束すべきだ。
 民主党内にも対立があるが、
 労働に軸足を置いた政策に
 議論を通じて転換させたい」と決意表明した。

その後 総会は、
「労働者派遣法改正を実現し、
 労働者保護法制の再構築、
 セイフティネット・労働基準づくりに
 取り組もう」などとする活動方針を採択。
続く全体集会では
トヨタ下請・光精工
長年の偽装請負の末に「雇止め」された
ユニオンみえオオナリ=アレサンドロさんらが
闘争の特別報告を行なった。

2日目は朝から12の分科会に分かれて
議論や情報交換などを行った後、
再び全体集会を開催。
「『みんなはひとりのために、
  ひとりはみんなのために』を合言葉に、
 労働者魂で未曾有の大恐慌に打ち勝とう」などとする
集会宣言を採択して
全国交流集会は閉会した。

今回の集会は例年に比べ
30代以下の若手の参加が目立ち、
ユニオン運動の社会的広がりと世代継承の展望を
切り開くものとなった。
JanJan blog 10月28日から加筆転載)

「ユニオン全国交流集会 第3分科会『派遣・請負』」に進む→



【参考記事】
第19回コミュニティ・ユニオン全国交流集会(奈良)
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in千葉
第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会
ユニオン全国交流集会 第3分科会「派遣・請負」
コミュニティ・ユニオン全国交流集会in阿蘇に320人



職場の理不尽を許さない、
強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は
名古屋ふれあいユニオンに結集し、
全ての職場に人権労働運動の灯をともそう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年4月に開かれた第12回定期大会では、
「連合」単産・全国ユニオンへの加入に向けて、
検討委員会を設置し討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
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by imadegawatuusin | 2010-10-28 18:54 | 労働運動

――「旅館嫌い」のぼやき――
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←「書評:『若おかみは小学生!Part2』(令丈ヒロ子)」に戻る
本書には、
「温泉嫌い」の稲田えりかというキャラクターが
登場する。

僕も稲田えりかとはまったく理由は違うけど、
やはり温泉があまり得意ではない。
特に苦手なのは、
温泉独特のあの「におい」である。

ゆでたまごみたいなにおいというか、
ぶっちゃけて言うと硫化硫黄のにおいだ。

もともと卵が苦手なのだが、
温泉の硫化硫黄は強烈だ。
におっただけで吐き気がすることもある。

また本書には、
えりかの祖父で「味にうるさい」
稲田義春も登場する。
僕もまた、
旅館の料理とは相性がよくない。

先にも言ったとおり、
僕は卵が苦手である。
だが、
旅館で出る料理で卵がつかないということは
まずない。

その意味でも、
「カレーライス」とか「うどん」とか「ラーメン」とか、
単品で頼めるレストランは非常にありがたいのだが、
旅館に行くと問答無用で料理が出てくる。
「若おかみは小学生!」シリーズには
いろいろとワガママな客が出てきて
おっこたちを困らせるが、
現実の僕たちはここに出てくる客ほど
「あれは嫌だ、
 こうしてくれ」と注文がつけられるわけではない。
「料理は抜きでいいから、
 料金を安くしてよ。
 近くにマクドナルドはないかな」とか、
いえるなら一度言ってみたいけど、
実際に言ったことはない。


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書評:『若おかみは小学生!』(令丈ヒロ子)
書評:『若おかみは小学生!Part2』(令丈ヒロ子)

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by imadegawatuusin | 2010-10-19 01:54 | 文芸

――「ユーレイ」の年齢――
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←「書評:『若おかみは小学生!』(令丈ヒロ子)」に戻る
「たしかにわたしは七つで死んだから、
 見た目は七つのままだけど、
 あなたよりかは長くこの世を見てるし、
 ずっとものを知ってるわ。」(本書180ページ)

主人公のライバル・秋野真月の「姉」である、
美陽のユーレイが語ったセリフである。

主人公・おっこのパートナーであるウリ坊も、
見た目は12歳のおっこと同世代っぽいが、
実際にはおっこの祖母と同世代のようだ。

たしかにウリ坊にしても、
かなりものを知っているようなふしがあり、
特に長年住み続けてきた春の屋旅館の実務には詳しい。
だが明らかに、
彼の精神年齢は、
蓄積された知識とは離れて「子供」でしかない。
美陽にいたっては、
やることなすこと
まさしく7歳の「悪ガキ」そのものである。

本書では主人公・おっこが
ウリ坊に惹かれはじめるほのかな思いが示唆される。
「好きになるのに年の差なんか関係ない」というのは
少女漫画などではよく出てくるセリフだ。
たしかにそれはそうだろう。

が、
その「年の差」が
時の経過にしたがって
どんどん「開いていく」ということになれば、
話はかなり変わってくる。

今後おっこはどんどん大人になっていく。
年老いてもゆく。
現にウリ坊は、
幼なじみであるおっこの祖母を
「峰子ちゃん」と呼び続けているが、
客観的には二人の関係は
いまや「祖母と孫」のようにしか見えない。

恋愛関係が
人と人との「関係」の中で生まれるものであるのなら、
日々 年齢を重ねてゆく人間と、
知識の蓄積はあっても
年齢の変わらないユーレイとの間には
どんな恋愛関係が成り立ちうるのか。
または成り立たないのか。
今後の続巻に注目したい。
「書評:『若おかみは小学生!Part3』(令丈ヒロ子)」に進む→


【戻る】
書評:『若おかみは小学生!』(令丈ヒロ子)

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書評:『若おかみは小学生!Part3』(令丈ヒロ子)

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by imadegawatuusin | 2010-10-18 00:13 | 文芸

――ウリ坊の関西弁――
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関西弁が自然な作品に接すると、
それだけで作品世界が信頼できるような気がする。
反対に、
登場人物が「けったい」な関西弁を話す作品は
それだけでうさんくさい。

本書『若おかみは小学生!』に登場する
主人公・おっこのパートナーキャラクターである
「ユーレイ」のウリ坊は、
関西弁がとても自然だ。
もちろん、
作者の令丈ヒロ子さんが
大阪市生まれの生粋の関西人で、
同じ大阪市生まれの僕と
フィーリングが合うだけかもしれないが。

どうも世の中には
「吉本くさい」関西弁とでもいうようなものが
ずいぶんと幅をきかせているようで、
関西弁だというだけで
「そういうもの」を期待される風潮がある。

とはいえ吉本新喜劇だって
それほど大昔からあるわけではないし、
大阪人の会話がすべて
ボケとツッコミで成り立っているわけでもない。
そんな会話は疲れるし、
少なくとも僕は、
そんな会話にはついていける自信がない。

その点 本書のウリ坊の言葉は
どこか人を安心させるものがある。
ウリ坊はどちらかというと
かなり「チョケた」ところのあるユーレイで、
決して上品な性格ではないが、
言葉遣いでウケを狙おうというような
あざとさがない。

こういう大阪弁の書ける作家さんが
どんどん減っているんじゃないかと
最近僕は思っているのだが、
どうだろう。

そういえば、
いま名古屋市に住む僕の周りには、
市長である河村たかしの名古屋弁が
ウソくさいという人が結構いる。
大阪出身の僕なんかには
さっぱりよくわからないけど、
「関西弁の吉本化現象」と
何か通底するものがあるのかもしれない。
「書評:『若おかみは小学生!Part2』(令丈ヒロ子)」に進む→


【参考記事】
書評:『若おかみは小学生!Part2』(令丈ヒロ子)
書評:『若おかみは小学生!Part3』(令丈ヒロ子)

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by imadegawatuusin | 2010-10-17 23:29 | 文芸

――違法派遣で被災、右肩脱臼――

■請負会社、労組の交渉申入に返答拒絶
派遣会社を通じて三菱自動車工業の岡崎工場構内に
違法派遣されていた日系ブラジル人男性が、
今年6月28日に岡崎工場内で労災事故にあい、
右肩脱臼で全治4ヶ月以上の重傷を
負ったにもかかわらず、
3ヶ月以上にわたって
労働基準監督署に労災の届出がなされない
労災隠しの状態におかれていることがわかった。
被災した日系ブラジル人男性・Oさん(31歳)は
個人加盟制の地域労組に加入し、
労組は三菱自動車工業や
構内請負会社「東山」(代表取締役:塚田康雅)〔注1〕・
派遣会社の三社に対して交渉の申し入れを行なったが、
三菱自動車は交渉を拒絶。
東山も
回答期限までに交渉申し入れへの回答をしなかった。
派遣会社は労組との交渉に応じ、
労災手続きを進める意向を示している。

■違法派遣・社保にも未加入……
交渉の申し入れを行なったのは
愛知県の個人加盟制労働組合
名古屋ふれあいユニオン「コミュニティ・ユニオン全国ネットワーク」加盟)。
申入書によると被災したOさんは
今年2月28日から、
安城市に本社を置く派遣会社を通じて
三菱自動車工業岡崎工場内で構内作業を請け負っている
東山の作業所に派遣された。
就業にあたっては、
派遣先である東山の従業員が
労働者派遣法などで禁止されている
事前面接を行なっていた他、
リフトの技能テストを行なうなどして、
本来派遣先が行なってはならない採用行為に
関与していた。

またOさんは就労にあたって
労働者派遣法で規定されている労働条件通知書などを
受け取ることなく勤務しており、
社会保険にも未加入であるなど、
違法派遣の状態にあったと組合側は指摘している。

■三菱自動車・東山側も事故を把握
今年6月28日午前8時30分ごろ、
Oさんは三菱自動車岡崎工場内の北西のエリアで
労災事故に巻きこまれた。

今年6月28日、
Oさんは
自動車の車輪だけがまだつかない車体を
台車にのせて、
東山の日本人従業員・Yリーダーとともに
運んでいた。
Yリーダーが後ろから台車を押して誘導し、
Oさんが前で後ろ向きになって
台車を支えて進んでいたという。

午前8時30分ごろ、
スロープにさしかかった時、
スピードを上げた台車を
後ろから押していたYリーダーが制動しきれなくなり、
前にいたOさんを押して転がし、
転んだ彼の肩の部分に
車体ごと乗り上げてしまったという。

Oさんは肩を負傷し、
「救急車を呼んで」と叫んだが、
リーダーも、
呼ばれてやってきた東山の班長も、
「いいよいいよ」と制止して
救急車を呼ばなかったという。

このとき、
三菱自動車の
「エライさん」(Oさんたちの朝礼をやる人)が
心配顔で見に来たとOさんは言う。

これで対処を急がなければと思ったのか
東山の現場の責任者・I氏がやってきて
指示を出し、
負傷したOさんを工場外に運び出し、
そこで車で待っていた派遣会社の社長が
車で病院に連れて行った。
このときすでに
事故から3時間たった
午前11時半ごろであった。

病院代は派遣会社の社長が支払い、
その後もう一度この病院に行った際も
派遣会社の社長が料金を支払ったという。

■派遣社長「外でケガと言ってくれ」
だが、
なおも肩が痛くて仕方がなかったOさんは
事故から三週間たった7月16日に
岡崎市民病院へ行った。
しかし、
その前の日である7月15日に、
Oさんは派遣会社の社長に
「国民保険でやれ」、
「外でケガしたと言ってくれ」と
言われていたため、
仕方なく「坂で転んだ」と
病院では告げざるをえなかったという。

Oさんは岡崎市民病院で
レントゲンとMRIを取り、
「ひびが入っている、
 骨折している」と言われて
痛み止めをもらい、
包帯を肩から掛けてもらった。
その後約10回通院し、
右肩鎖間接脱臼の診断を受けた。
その間、
国民健康保険で三割、
二万円ほどの支払いを強いられたが、
派遣会社からは
二千円程度もらっただけであるという。

■派遣会社「三菱・東山が職場復帰に難色」
なお派遣会社は、
Oさんの同僚らに
「Oはクビだ。
 ビザが無いから」などと
事実無根のことを言いふらしているという。

名古屋ふれあいユニオンはこれに対して、
「そんなことは許されない。
 Oさんはビザ更新を
 つい最近しているし、
 そもそも労働基準法第19条には
 『使用者は、
  労働者が業務上負傷し、
  又は疾病にかかり
  療養のために休業する期間……は、
  解雇してはならない』と
 明確に定められている」と
申し入れの中で強く反発している。

派遣会社側は
代理人弁護士を通じてこれに対し、
「Oさんの勤務場所は
 三菱自動車工業岡崎事業所に限定されている。
 三菱自動車も東山も
 Oさんの受け入れに難色を示しており、
 職場復帰は難しい。
 退職勧奨などの形で処理させてほしい」と
ユニオンに対して回答している〔注2〕。

三菱自動車工業は
名古屋ふれあいユニオンの申し入れに対し、
「本件は、
 弊社の業務委託先である
 東山(株)における事柄であり、
 当社は関与すべき立場にございませんので、
 ご要望には添いかねます」と
交渉を拒絶。
東山も
名古屋ふれあいユニオンの申し入れに対して
「弊社と致しまして派遣会社に対し、
 O氏の労災申請をするよう
 話し合いを行いました。
 また、
 労働基準監督署より
 弊社に対し問い合わせ等あれば
 対応いたします」とのみ回答し、
交渉の申し入れに対しては
返答をしなかった。
〔注1〕東山株式会社は戦前、
三菱重工名古屋航空機(大江)で製作した
軍用機を
岐阜県各務原飛行場まで
牛車や馬車で搬送した際、
三菱重工の岩崎彦弥太副社長から
その功績を認められ、
岩崎家ゆかりの東山牧場の名をたまわり
「東山組」が設立されたことが
起源とされるなど、
三菱グループとゆかりの深い会社である。


〔注2〕派遣会社の代理人弁護士は
この記載に対し、
10月13日に
名古屋ふれあいユニオン及び
ユニオン運営委員長である筆者に
「要求書」と題するFAXをよせ、
10月14日までに
記載を削除または訂正するよう
要求してきた。

「要求書」の中で代理人弁護士は、
「当職は、
 貴方の
 『労災申請の申しいれ』
 『職場復帰の希望がある』ことに
 対応する流れの中で、
 勤務場所の特定がなされていることを
 指摘し、
 事故が生起した派遣先等において
 受け入れられない場合には、
 職場復帰の希望に
 応じられないことがあり得ることを
 示唆したにとどまり、
 『三菱自動車も東山も
  受け入れに難色を示している』などと
 断言したことはありません。
 当職において、
 三菱自動車や東山における具体的な意向や
 貴ユニオンへの対応について
 知悉しておらず、
 また依頼者以外の会社の方とも
 接触をしていません」と主張。
「したがって、
 この部分については、
 すべて削除するか、
 勤務場所の特定が
 なされていることを指摘したこと、
 職場復帰の希望には
 応じられないことがあることに
 とどまるよう訂正することを
 求めます」と要求し、
「もし
 平成22年10月14日までに
 記載の削除もしくは訂正が
 なされない場合には、
 当職においてやむを得ず
 法的な手続を検討することを
 あらかじめ申し添えます」と
記載している。

しかし、
これは全く事実に反している。

名古屋ふれあいユニオンは派遣会社に対し、
9月30日に書面にて
団体交渉の申し入れを行ない、
10月7日午後6時までに
ユニオンまで文書(FAXを含む)にて
回答するよう要求していた。

それに対し、
10月5日ごろ、
代理人弁護士から
名古屋ふれあいユニオンに電話があり、
派遣会社の団交申し入れについて
受任したこと、
10月7日までには回答できそうにないので
少し待ってほしいことなどが
伝えられた。

そして10月8日、
筆者が代理人弁護士と電話し、
次のような会話がなされた。

 弁護士「団体交渉の日程は
      いま調整中ですけど、
      Oさんの労災申請は進める方向で
      話を進めています」
  酒井「あの、
      ちょっと確認したいんですけど、
      じゃぁ、
      Oさんの件は労災、ということで
      いいんでしょうか」
 弁護士「はい。
      その方向でやっています」
  酒井「なんか
      給料明細が届かないとかいう
      話なんですけど」
 弁護士「そちらの方も
      ちゃんと振り込みをしています」
  酒井「じゃぁ、
      Oさんは今も派遣会社に籍がある、
      ということでいいんですね」
 弁護士「それなんですよねー。
      そこのところをどうしようか、
      そこは
      話し合いということで……」
  酒井「どういうことですか?」
 弁護士「契約書を見ると、
      Oさんの就業場所は
      三菱自動車岡崎事業所に
      限定されているでしょう。
      それで、
      三菱自動車が
      受け入れを拒否してますから、
      できればこちらとしては
      退職勧奨のような形で
      処理したいということ
      なんですけど」
  酒井「それはちょっと……、
      こちらとしては
      職場復帰を希望してますんで、
      うーん……」
 弁護士「ま、
      そういうことで、
      ご連絡はこちらから
      差し上げますんで」
  酒井「はい、
      じゃぁよろしくお願いします」

代理人弁護士はこのように、
10月8日のやり取りの中で明確に、
「三菱自動車が
 受け入れを拒否してます」と
発言したのである。

しかしそもそも、
本件においては
三菱自動車は直接の雇用主でないばかりか
派遣先ですらない。
もし三菱自動車が
Oさんの受け入れを
拒否しているのだとすれば
極めておかしな話である。

そのため筆者は10月12日、
念のため確認をとる意味も込めて、
改めて代理人弁護士に電話した。
その際、
以下のようなやり取りが
交わされた。

  酒井「あ、
      ちょっと派遣会社の件で
      確認したいんですけど、
      Oさんの受け入れを
      三菱が拒否してるって
      言ってはりましたけど、
      三菱なんですか? 
      東山じゃなくて」
 弁護士「三菱も東山もですよ。
      まぁ、
      ここでこんなこと言うのも
      なんですけど、
      はっきり確定的なことを
      言われたわけでは
      ないんですけど、
      両方です」
  酒井「三菱も東山も
      両方拒否してるって
      ことですか」
 弁護士「はっきり言われたわけじゃ
      ないんですよ。
      もちろん」
  酒井「で、
      職場復帰は難しいと」
 弁護士「えぇ」

かくして以上の通り、
Oさんの受け入れを
「三菱も東山も」「両方」が「拒否して」おり、
しかし
「はっきり確定的なことを
 言われたわけではない」ということなので、
「三菱自動車も東山もOさんの受け入れに
 難色を示しており」と
記載したのである。

以上のやり取りは
筆者自らが体験した事実であるので、
事実は事実であって
誰に何と言われようと
曲げることはできない。
これを今になって、
「『三菱自動車も東山も
  受け入れに難色を示している』
  などと断言したことはありません」とか
「当職において、
 三菱自動車や東山における具体的な意向や
 貴ユニオンへの対応について
 知悉しておらず、
 また依頼者以外の会社の方とも
 接触をしていません」
などと言われても、
「本当に身に覚えがないと
 言い切る気なのですか」と
逆にたずね返す以外には
どうしようもない。

特に、
「当職は、
 貴方の
 『労災申請の申しいれ』
 『職場復帰の希望がある』ことに
 対応する流れの中で、
 勤務場所の特定がなされていることを
 指摘し、
 事故が生起した派遣先等において
 受け入れられない場合には、
 職場復帰の希望に応じられないことが
 あり得ることを示唆したにとどまり」
という部分は、
話の流れから言っても
明らかに事実に反している。
筆者は10月8日に
代理人弁護士が
「三菱自動車が
 受け入れを拒否してますから、
 できればこちらとしては
 退職勧奨のような形で処理したい」と
先に発言した流れの中で、
「それはちょっと……、
 こちらとしては
 職場復帰を希望してますんで」と 
答えたはずである。

もし代理人弁護士が
「法的な手続」をとったとしても、
筆者は事実を曲げることなく、
あったことをありのままに
何度でも何度でも申し述べ、
しかるべき判断を仰ぐしかない。

JanJan blog 10月12日から加筆転載)



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今年4月に開かれた第12回定期大会では、
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by imadegawatuusin | 2010-10-12 18:00 | 労働運動

龍馬ブームに異論あり

――「変革」「若さ」無条件肯定の風潮に疑問――

■政治家の「龍馬気取り」にはうんざり
10月5日の朝日新聞「異議あり」欄に、
高知出身の精神科医・野田正彰さんの
「龍馬にしがみつくのは成熟拒否の表れ」と題する
インタビューがのっていた。

「坂本龍馬はなぜ、
 こんなに人気があるんでしょうか」という
記者の質問に対して野田さんは、
「龍馬とは青春像そのものです。
 30代前半で暗殺されてしまって、
 中年以降がない。
 もし龍馬が明治維新後も生きていたら、
 時代を切り開く若々しいイメージを投影することは
 難しかったと思います。
 三菱財閥をつくった岩崎弥太郎に
 こういうイメージを持つことは無理でしょう」と
答えている。

龍馬が暗殺されることなくそのまま生き続けていたら、
明治以降も
それなりの活躍をした可能性はある。
中でも最も可能性が高そうなのは、
岩崎弥太郎のように
政商として大もうけした道だろう。
後に自由民権運動の指導者となった
土佐藩出身の板垣退助は、
「龍馬もし不惑の寿を得たらんには
 恐らくは薩の五代、土の岩崎たるべけん
 (龍馬がもし40歳まで長生きしていたら、
  おそらく薩摩の五代友厚や土佐の岩崎弥太郎のような
  経済人になっただろう)」と
言ったという(千頭清臣『坂本龍馬伝』)。
でも多分、
そんな龍馬は見たくないという人が多いと思う。

政治家で坂本龍馬が好きという人も少なくないが、
坂本龍馬の本質は政治家ではなく商売人だ。
彼が政治に関わったのは、
卑近な言い方をすれば商売のため。
イギリスから買い付けた武器を薩長に供与して、
ブローカーとして一儲けするためであり、
少し志の高い言い方をすれば、
自由経済社会の実現のため。
封建的な束縛の多い幕藩体制を打破して
「自由な商売」が実現できる社会をつくるためである。

そうした目的のために坂本龍馬は
政治に近づいたのであり、
明治維新が実現すれば、
岩崎弥太郎のようにその人脈を用いて商売を広げ、
大財閥をなしたかもしれない。
(逆に坂本龍馬が死ななければ、
 岩崎弥太郎の方こそ生涯「坂本財閥の番頭」で
 終わっていた可能性もある)。

私がどうも、
最近ちらほら散見される
龍馬気取りの政治家志望者を見たときに
いらだちを覚えずにはいられないのは、
「政治家になって日本を改革したい」ということ自身を
最大の目標として掲げる
その姿勢に対する違和感である。

改革思考というか、改革願望というか、
何のために改革したいのか以前に
とにかく改革したいのだという。
そして龍馬にあこがれるといい、
自分はそんな政治家になりたいというのである。

しかしそもそも、
龍馬はあくまでも
商売を成功させたかったのであって、
政治家になりたかったわけではない。
改革自体を目的とする姿勢や
過剰な権力志向・政治家志向は
坂本龍馬には似合わない。

そして何より、
龍馬が理想と言いながら、
政治家として掲げる政策に、
龍馬との思想的関連性がいっこうに見出せないものが
少なくないのだ。

改革自体を目的にし、
とにかく政治家になりたいのなら、
今はやりのフレーズを連呼するのもいいだろう。
しかし、
坂本龍馬が理想だといいながら、
地方分権を推進するとか、
そういう公約を堂々と掲げることには
矛盾を感じないのだろうか。

龍馬の時代、
日本は三百あまりの大名が割拠する
「地方分権」時代であった。
ちょっと隣の藩に行くと、
領主も、政治制度も、
税金の取り方も商売の規則も
全然違っていたりした。
通貨制度自体、
関東は金本位制、関西は銀本位制で
違っていた。
日本の中でも関所があって、
自由に移動することもできない。
これでは不便でややこしくて、
商売がやりにくくて仕方がない。
大体 武士の子は武士、
商人の子は商人、
農民の子は農民というのでは、
自由な商売もへったくれもない。

こうした幕藩体制をぶちこわし、
「日本」という統一市場を作り出す。
北海道だろうが九州だろうが
「円」という統一通貨で買い物ができ、
国内を移動するのに
いちいち関所で審査される必要のない、
長州でも薩摩でも土佐でもない、
「日本」という中央集権的な統一市場と、
労働者にも農民にも商人にもなれる「日本人」を
作り出す。
そのことこそが、
龍馬ら明治維新に駆り立てた目的だった。

だから、
平成の坂本龍馬を気取るなら、
例えば「環太平洋FTAの実現」とか、
「東アジア統一通貨構想」とか、
「移民規制の撤廃」とか、
そういった政策を打ち出すことが筋なはずだ。
(そういった政策がいい、と
言っている訳ではない。
 念のため)。

■青春志向、老いへの蔑視は健全か
また野田正彰さんは、
龍馬のイメージにも通底する、
現代の過剰な「若さ志向」・「青春志向」についても
言及している。

「日本の企業経営者が好きな、
 座右の銘ともいえる詩があります。
 アメリカの詩人サムエル・ウルマンの
 『青春』です。
 『青春とは人生の一時期ではない、
  青春とは心のあり方である、
  志の高さであり、
  思いの質であり、
  生き生きとした感情であり、
  人は年を重ねるだけでは老いはしない。
  ただ理想を失うことによって老いるのである』。
 概略、こういう内容です。
 まさに龍馬でしょう。
 会長室や社長室に飾ってあるのをよく見ました。
 日本経団連の大好きな詩です」。

この詩は
パナソニックグループの創設者・松下幸之助が
非常に好んだものであったことで
知られている。

実はこの詩を見たとき、
私が思い出したのは、
どこかの仏教教典に出てきていた逸話であった。
全く同一趣旨でありながら、
正反対のことが書かれていたのだ。

正確な引用はできないのであるが、
おおむねこういう話だ。
「ある時ブッダはこう言った。
 老人とは
 単に年齢のことを言うのではなく、
 その人の心のあり方である。
 思慮深く、
 分別に優れ、
 智恵があり、
 心の落ち着きを保つ人は
 たとえ年若くとも老人である。
 逆に
 思慮が浅く、
 分別を知らず、
 智恵がなく、
 心が乱れている人は、
 どれだけ年を取っていようと老人とは言えない」。

私はここで、
二つの考え方の優劣を
論じようというのではない。
そうではなく、
現代と古代インドとでは、
「青春」・「老人」という言葉に付随するイメージに
これほどの落差があるのだということを
示したいと思ったのだ。

現代では「青春」というものは
文句なしのプラスイメージであるようだ。
たとえ事実として歳を取っていようとも、
心は青春のままであるべしということらしい。

ところが古代インドでは、
「青春」などという言葉は
「若造」という程度の意味しか持たない。
それに対して「老人」は
圧倒的なプラスイメージであるようだ。
たとえ事実として年若くとも、
思慮・分別・智恵・心の統一を獲得すれば
老人と呼ばれる資格があるとまで
言われるほどなのだ。
たとえ歳は若くとも心だけは老人であれと
いうことだろう。

野田さんは
青春の詩や龍馬人気を指し、
「成熟拒否」であるという。
「本来、
 人は年齢を重ねると
 それなりに成熟していかないといけない。
 なのに青春像にしがみつくのは、
 申し訳ないですが、
 人格的に未熟だからです。
 なぜ経営者は成熟の歌を
 自分の部屋に飾らないのか。
 彼らが龍馬にあこがれるとしたら、
 それは龍馬という青春にこだわることであり、
 幼稚さの表れでしょう」。

ここまで言わなくても
いいのではないかと思う反面、
なぜ所詮人生の一時期に過ぎない「青春」が
これほど過剰に評価されてしまうのか、
老いてなお「心は青春」を強いられるのは
果たして健全なことなのか、
考えさせられる部分は大きい。

確かに「若い」ということは、
「年老いている」ということより、
寿命の残りが長い、ということは言える。
だから「若い」ことは
「年老いている」ことより
好ましいことだ、という理屈は
成り立つかも知れない。
だが、
これは純粋に年齢のことのみに関して
言えることであり、
心のありようの優劣を
示すものではないはずだ。

もちろん、
事実として年老いたからといって、
無理をして老け込む必要もないと思う。
「歳も歳なんだから
 枯れた趣味の一つも持たないと」
なんて他人から言われれば、
はっきり言って
余計なお世話だと思うだろう。

だが一方、
たとえ年老いても
心は若くと強制される社会というのも
またおかしい。
「青春」ばかりが尊ばれ、
老いが正当に評価されない社会というのは
やはりいびつな社会であろう。

心の持ちようなど
人それぞれで良いではないか。
それが私の結論である。
JanJan blog 10月7日から加筆転載 )

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by imadegawatuusin | 2010-10-07 19:43 | 歴史

ムサシ鉄工証人尋問・
愛知製鋼闘争報告集会への
ご参加のお願い


違法派遣で働かされていることを労働局に申告し、
いったんは就労先に正社員として雇用された男性が、
その後 期間雇用の「契約社員」に切り替えられて
雇い止めされたのは不当として、
愛知県豊橋市に本社を置く
ホンダ系下請けムサシ鉄工(代表取締役:松井繁裕)を
訴えている裁判で、
10月8日(金)午前11時から
元派遣会社役員の証人尋問が
名古屋高裁で行なわれます。

ムサシ鉄工を訴えているのは
名古屋ふれあいユニオン組合員で、
日系ブラジル人労働者の平良マルセロさんです。

1審の名古屋地裁豊橋支部は、
労働者派遣法の定める派遣可能期間を過ぎたあとも
マルセロさんを就労させていたムサシ鉄工には、
マルセロさんを直接雇用する義務が
生じていたと認定し、
マルセロさんがいったんは
正社員として勤務先に雇い入れられていた事実を
認めました。
しかし、
マルセロさんがその翌月、
期間の定めのある雇用契約書に記名したことで
労働契約が変更されたとして
マルセロさんの訴えを退けていました。

名古屋高裁が、
1審では行なわれなかった派遣会社役員の証人尋問を
認める決定をしたことで、
「雇止め」有効とした1審判断の見直しが
行なわれる可能性が指摘されています。

また同じ10月8日(金)午後6時30分からは、
トヨタグループの鋼材メーカー・
愛知製鋼の構内下請け労働者が
名古屋ふれあいユニオンに結集し、
愛知製鋼との団体交渉を求めていた事件の
解決報告集会を行ないます。

地域のみなさまにおかれましては
ムサシ鉄工事件証人尋問・
愛知製鋼闘争報告集会に
ふるってご参加いただきたく、
よろしくお願いいたします。


ムサシ鉄工事件高裁証人尋問
日時:10月8日(金) 午前11時~
集合:名古屋高裁ロビー午前10時45分

愛知製鋼闘争報告集会
日時:10月8日(金) 午後6時30分~
場所:名古屋市女性会館 第2研修室
   (地下鉄名城線東別院駅下車)


職場の理不尽を許さない、
強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は
名古屋ふれあいユニオンに結集し、
全ての職場に人権労働運動の灯をともそう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年4月に開かれた第12回定期大会では、
「連合」単産・全国ユニオンへの加入に向けて、
検討委員会を設置し討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
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by imadegawatuusin | 2010-10-06 18:21 | 労働運動

――63歳従業員の地位を認める――

■後付けの「定年制導入」で失職
三重県の個人加盟制労働組合ユニオンみえ
組合員(63歳)が、
自分が60歳になった後で
一方的に「60歳定年制」を導入されて
退職させられたのは不当であるとして、
四日市市の不動産業者・名泗コンサルタントを
訴えていた事件で、
津地方裁判所四日市支部は
労働者側の主張を認め、
従業員としての地位を認める判決を
9月27日に言い渡した。

■就業規則なく、突然の「通知」
判決によるとMさんは、
1998年に51歳で名泗コンサルタントに入社。
翌1999年には宅地建物取引責任者の資格を取り、
登録した。

当時、
名泗コンサルタントには就業規則はなく、
労働条件を書面化した文書も
作成されることはなかったが、
Mさんは名泗コンサルタントの従業員として
2007年まで働いてきた。

2007年7月31日に60歳の誕生日を迎えたが、
名泗コンサルタントには定年はなく、
Mさんはその後もそのまま働き続けた。

ところが2007年10月18日、
名泗コンサルタントは朝のミーティングで
従業員に対して「社内規定の通知」を公表した。

これによると、
「定年期日」は
「満60歳までの誕生日とします」とされており、
定年後再雇用についても
「再雇用条件は、
 面接により個々の内容を決定します」、
「再雇用者の地位は、
 随時面接により決定し、
 1年契約とします」、
「雇用契約の為、
 使用者及び被使用者の合意が成立しない場合は、
 定年時に退社して頂くことになります」などと
されていた。

こうしてMさんは、
このときすでに60歳の誕生日を過ぎて
働き続けていたにもかかわらず、
同年11月20日付で
会社を退職したものとされてしまった。

■定年は「退職勧奨の制度化」!?
裁判の中で名泗コンサルタント側は、
「『定年制』の実質は,
 60歳に達したことを契機として,
 被告(筆者注:=会社)から労働者に対し,
 退職するか
 又は再雇用として雇用を継続するかの
 意思確認を行い,
 労働者が退職の意思表示をした場合には
 退職とする,というものである。
 これは,
 いわば『退職勧奨の制度化』である」などと
主張した。
そして、
再雇用を受け入れるかどうか尋ねたところ、
Mさんが再雇用を求める意思は
全くないと答えたなどとして、
「本件労働契約の終了は,
 被告の退職勧奨に原告(筆者注:=Mさん)が
 応じたことによる,
 労働契約の合意退職である」と
主張したのである。 

■会社主張は「いかにも無理が大きい」
こうした会社側の主張を
津地裁四日市支部は次のように明確に退けた。

本件規定の文面によれば,
……60歳をもって定年とすることを明示した上で,
……再雇用などについての定めがなされている。
このような体裁からみて,
本件規定は,
定年によって
当然に労働契約が一旦終了することを明らかにし,
そのことを前提にした上で,
別個の労働契約としての再雇用について
定めたものであるというべきである。
このことは,
……「雇用契約のため,
使用者及び被使用者の合意が成立しない場合は、
定年時に退社して頂くことになります。」という文言に
端的に現れている。

そして,
再雇用について,
本件規定には,
再雇用されることが原則であるとの記載はない。
また,
条件面についても,
1年間の有期雇用になっていることに加え,
定年前と同じ労働条件が
保障されていないことに照らせば,
定年前後の労働契約の内容に
大きな差がないということもできない。

このような本件規定の内容に照らすと,
本件規定にいう「定年制」とは,
60歳という年齢の到達を理由として
労働契約が当然に終了することを
定めたものと解するほかはない。
再雇用の余地は残されているものの,
それはあくまでも
被告と対象者との間に労働条件等について
合意が成立した場合に限られており,
合意が成立しない場合には,
従前通りの労働契約は
存続又は復活しないのであるから,
これを,
被告の主張するような
『退職勧奨の制度化』と理解することには,
いかにも無理が大きい。

……したがって,
本件労働契約の終了原因は,
満60歳の定年に達していた原告が
本件規定上の定年制の適用対象に
当たっていた,ということに
求めるほかはなく,
『定年退職』又は
『定年解雇』と
評するべきものである。


やはり、
定年制の一方的な導入を
「退職勧奨の制度化」などと理解することは
「いかにも無理が大きい」ようである。

■「無効であることは明白」
それでは、
このような一方的な「通知」によって、
すでに60歳に達していた労働者の雇用を
打ち切ることはできるのだろうか。

これに対する津地裁四日市支部の判断は
明確だ。

本件労働契約の終了は,
定年解雇ないし定年退職によるものである。
そして,
被告が本件規定によって
定年制を新たに導入したことが,
労働条件の一方的な不利益変更に当たり
無効であることは明白である。


こうして津地裁四日市支部は、
Mさんの従業員としての地位を認め、
名泗コンサルタントに
2007年から判決確定の日までの賃金に
年間6パーセントの利息を付けて
支払うよう命じる判決を下したのだ。

■Mさん「できれば早く終わらせたい」
判決を受けてMさんは、
「解雇から
 団体交渉や労働委員会でのあっせんに
 1年半、
 裁判に訴えて1年半、
 思った以上に長くかかってしまった。
 会社側が裁判になって、
 私の側に非があったかのように主張して
 悪あがきをしたためだが、
 そうした主張は裁判所でも
 結局 相手にされなかった。
 支払われるべき賃金の額など
 一部主張が認められなかった部分もあるが、
 こちらが本当に主張したかった
 定年制無効を認めていただいたので、
 会社が控訴しない限り
 こちらも控訴するつもりはない。
 会社も長引けば長引くほど傷つくはず。
 できれば会社も控訴せず、
 早く終わらせたい」と感想を語った。

■ユニオンみえ・広岡法浄書記長の談話
「労働者は60歳以降、
 どんなに仕事ができても
 排除されなければならないのか。
 日本は年齢差別社会であり、
 しかも65歳までは年金がまともに支払われない。
 こんな事がまかり通って良いものか。
 皆がもっと声を上げて
 主張していいのではないか。
 そんななかでMさんは
 納得できないことは納得できないと
 裁判まで突き進み、
 勝利した。
 幾多の難関を乗り越えた結果だ。
 Mさん、
 勝利判決獲得おめでとう。

 この裁判は
 あとづけの定年制導入という事が
 基本的争点であったが、
 60歳以上の労働者に対する労働権の問題でもある。
 60歳以降も同じ労働をすれば
 同じ労働条件が維持されなければならない。
 年齢差別をなくす闘いに
 つなげていきたい」
JanJan blog 10月2日から転載)

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by imadegawatuusin | 2010-10-05 10:40 | 労働運動

f0104415_10342997.jpg
生産そのものはますます社会的になっていき、
――いく十万、いく百万の労働者が
  計画的な経済有機体に結びつけられてゆく――、
しかし、
共同労働の生産物は、
ひと握りの資本家たちによって着服されている。……/
資本主義体制は
労働者の資本への隷属を増大させながら、
結合された労働の偉大な力をつくりだす。〔注1〕


■一番最初に取り組む「古典必読文献」
その昔、
日本共産党には「独習指定文献」といって、
「共産党員たる者このくらいは読まなきゃ」という
必読書リストが存在した。

最初は
マルクス・エンゲルス・レーニンらの著作が
リストにはズラリと並んでいた。
だが、
いつしかそうした「古典」は減ってゆく。
宮本顕治元議長・不破哲三前議長・志位和夫委員長ら
「党指導者」の著作が
幅をきかせるようになっていったのだ。
特に「初級課程」では
(必読書リストにもランク分けがある!)、
暴力革命を鼓舞するのでケシカランということなのか、
マルクス・エンゲルスの『共産党宣言』までもが
削除されてしまう。

そんな中、
最後の最後まで独習指定文献に残り続け、
かつ初級課程の文献として
古典の中で一番最初に読むようにと指導されていたのが
レーニンの
「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」である。
つまりこの論文は、
日本共産党作成の独習指定文献表に従って学習を進める
模範的な日本共産党員が
最初に出会うマルクス・エンゲルス・レーニンの
古典文献ということになる。

もちろん、
この論文が独習指定文献に残り続けたことには
それなりの理由がある。
まず、
暴力革命を呼びかけるなどの不穏当な部分が無く、
「議会における多数派獲得による平和革命」を目指す
今の日本共産党の路線と相性がいい。
この「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」は
もともと
『プロスヴェーシチェーニエ』(「啓蒙」の意)という
「ボリシェビキ(評者注:=後のロシア共産党)の
 合法的な月刊機関誌で、
 社会・文化雑誌であ」った雑誌の
「マルクス死後三〇年記念号」に
発表されたものという〔注2〕。
「合法的な月刊機関誌」とはすなわち、
当局も検閲済みの
「オモテ」の出版社から出た雑誌であるということだ。
「初心者」に読ませても
変な暴力思想にかぶれさせる心配がない。

おまけにこの論文は
ページにしてわずか11ページである。
「初級」学習者にとって「短い」ということは
何にもまさる美点であって、
これなら30分もあれば最後まで読了できる。

この「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」を
手始めとして、
初級・中級・上級……とランクアップし、
最後はマルクスの『資本論』が読破できれば
マルクス主義の「免許皆伝」、というのが
日本共産党の模範的党員養成カリキュラムだった。

■マルクス主義の「スゴさ」を力説
しかし、
人間とは弱いもので、
こういう「系統的な独習」というものは
えてして「三日坊主」に終わることになる。
挫折しては
「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」に、
また挫折しては
「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」に
戻って学習のやり直し……という人も
珍しくない。
つまり、
計画性と根性の欠如した、
あまり模範的でない党員は、
生涯に何度もこの論文を
読み返すことになってしまう。
資本論など一度も読んだことがないくせに、
「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」だけは
何べんも読んだという
不思議な「マルクス主義者」がここに生まれる。
生半可な「共産党員」ほど、
この論文の印象が頭に焼き付き、
こびりついて離れなくなるのである。

では、
この論文には何が書かれているのか。
一言で言えば、
それは「マルクス主義はスゴイ!」ということである。
この論文の中でレーニンは次のように言っている。

マルクスの学説は正しいから、
全能である。
その学説は完全で均整がとれており、
どのような迷信とも、
どのような反動とも、
またブルジョア的抑圧のどのような擁護とも
妥協できない、
全一的な世界観を提供している。
それは、
人類が一九世紀にドイツ哲学、
イギリス経済学、
フランス社会主義という形でつくりだした最良のものの
正統な継承者である。〔注3〕


それはすごい。
「マルクスの学説は正しいから、
 全能である」というのである。
要するに、
「マルクスはスゴイからスゴイ」と
言っているだけなのであるが、
これを何十ぺんも読む人間には、
中身はよく分からないが
ただ「スゴイ」という印象だけが残る。

この論文を収録している
新日本出版社(日本共産党系の出版社)の
『マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分/カール・マルクス ほか』
(「科学的社会主義の古典選書」シリーズ)の
「解説」では、
「この論文は、
序論と三つの節から成っていますが、
序論が大切です」と書かれている(232ページ)。
その、
一番大切な「序論」の結論部分、
一番サビの部分にあたるのが、
上であげた
「マルクスの学説は正しいから、
全能である」云々の部分なのだ。

「解説」はさらに、
「序論につづく三つの節も、
 “唯物論とは”とか“労働価値説とは”とかの
 入門的説明をしているわけではなく、
 哲学、経済学、社会主義理論のそれぞれについて、
 科学的社会主義の理論が、
 それ以前の人類の
 価値ある知識の継承と発展であることを
 示しています」とする(232ページ)。
マルクス主義学習の初心者に対して、
「“唯物論とは”とか“労働価値説とは”とかの
 入門的説明を」せず、
とにかくマルクス主義はスゴイぞ! ということを
ビシッと最初にたたき込んでおくという
論文なのである。

■「20世紀の妙法蓮華経」!?
「この調子の古典はどこかで読んだことがある」と
常々思っていたのであるところ、
最近、
大乗仏教の経典・「妙法蓮華経」(いわゆる「法華経」)が
こんな感じだったと気がついた。
よく「南無妙法蓮華経」とかやっている、
あれである。

法華経は古来、
「諸経の王」と呼ばれてきた。
とにかくスゴいお経だという。
実際に読んでみたら、
たしかに「スゴい」。
全編、
「法華経はスゴい」という自画自賛と、
そのためのたとえ話ばかりなのだ。

なるほど、
たしかに法華経が「スゴい」ということはよくわかった。
では、
その法華経は一体何を教えていて、
私たちは何を信じればいいというのか。
そこのところが法華経を読んでも、
さっぱり分からないのである。
江戸時代の国学者・平田篤胤は
「法華経というのは
 この薬は凄いと書いた効能書きだけで、
 薬の入っていない薬箱のようだ」と評したという〔注4〕。

また先日亡くなった宗教社会学者の小室直樹氏も、
「仏教にしても最もカルト的な法華経の系列が
 いまの日本では一番活発であろう。/
 どこがどうカルトかというと、
 法華経に含まれている根本の協議である。
 法華経を信じれば何でもできる、
 どんな奇跡でも起きる。という考え方は、
 カルト以外の何ものでもあるまい」と指摘している〔注5〕。

私はどうもこのレーニンの
「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」を
読むと、
こうした「法華経」を連想せずには
いられないのである。

■マルクス主義学習の見取り図として
ただしこの論文は、
マルクス主義の構成要素を
「哲学」・「経済学」・「社会主義」の三つの要素に分解し、
マルクス主義を学習するうえでの指針というか、
見取り図的な役割を果たしてくれる文献であるのも
また事実である。
解説の小林榮三氏は、
「科学的社会主義が、
 哲学、経済学、社会主義理論の三つの構成部分からなり、
 そして、それぞれが
 ドイツの古典哲学、イギリスの古典経済学、
 フランスの社会主義思想を
 三つの源泉としているという、明確な規定で
 科学的社会主義の体系と特徴を定式化したのは、
 レーニンのこの論文が最初です」と
この論文の意義を説明している(232ページ)。
その意味でもこの論文は、
やはりマルクス主義学習を志す者が
最初に手にすることになる論文なのだろう。

なお先の解説は、
この論文について、
「マルクス主義は『訂正』が必要だという
 修正主義の議論が横行するなかで、
 科学的社会主義が
 不断に進歩し発展する科学としての生命力を
 もつことを明らかにするというところに、
 レーニンがこの論文を書いた目的があると
 いえるでしょう」と書いて
文章を締めくくっている(233ページ)。
本当に「科学的社会主義が
不断に進歩し発展する科学」であるならば、
当然多くの人々の検証にさらされ、
絶えざる「『訂正』が必要」となるのではないだろうかと
思ってしまうのは私だけなのだろうか。

〔注1〕レーニン、高橋勝之・大沼作人訳「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」、『マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分/カール・マルクス ほか』13ページ、新日本出版社「科学的社会主義の古典選書」シリーズ
〔注2〕小林榮三「解説」、レーニン、高橋勝之・大沼作人訳『マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分/カール・マルクス ほか』232ページ、新日本出版社「科学的社会主義の古典選書」シリーズ
〔注3〕レーニン、高橋勝之・大沼作人訳「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」、『マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分/カール・マルクス ほか』8ページ、新日本出版社「科学的社会主義の古典選書」シリーズ
〔注4〕小室直樹『日本人のための宗教原論』303ページ、徳間書店
〔注5〕小室直樹『日本人のための宗教原論』390ページ、徳間書店

レーニン「マルクス主義の三つの源泉と三つの構成部分」
評価:3(普通)


【参考記事】
『社会民主党宣言』を読む
新しい社会主義像を求めて
小牧治『マルクス』について

『唯物論哲学入門』(森信成)を読む

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by imadegawatuusin | 2010-10-05 09:56 | 政治