相次ぐ製造業での「派遣切り」「非正規切り」に対し、
名古屋ふれあいユニオンと ユニオンみえ(連合・全国ユニオン加盟)、 JMIU愛知地本(全労連・JMIU加盟)などが呼びかけた 「クビ切るな! 生きさせろ!」12・23緊急行動は、 最終的には200人の結集を勝ち取り、 成功を収めた。 名古屋ふれあいユニオン運営委員・小林さんの レポートが届いたので、 以下に紹介したい。 トヨタ・ミッドランドスクエアを取り囲んで 「クビ切るな! 生きさせろ!」怒りの大行動 ――12・23緊急行動に200人決起!―― ☆西柳公園で熱気に溢れる集会を実現 12月23日、 わが名古屋ふれあいユニオン、 ユニオンみえ、 JMIU愛知地本、などが中心に呼びかけた 準備会の主催で 「クビ切るな! 生きさせろ!」緊急行動が行われた。 狭い公園に愛知県、三重県の各地から 外国人労働者や 派遣、請負の労働者などが続々と結集し、 テレビ局、新聞社も多数駆け付けて取材も行われる中、 午前11時、集会が始まった。 管理職ユニオン・東海の堰代委員長の司会で、 早速主催者あいさつ。 「派遣切り、非正規切りの、嵐の中で、 所属団体の違いを超えて、 緊急行動に立ち上がった意義は大きい」と JMIUの平田委員長。 つづいて東海労働弁護団の連帯挨拶。 「派遣切りがここまで進むと、 必要なのは労働組合が頑張ること、 そして派遣法は抜本改正を超えて、 その廃止を求めよう」と。 更に政党挨拶。 社民党の平山氏は やはり派遣法の廃止に熱弁をふるった。 続いて共産党の 八田ひろ子氏は 大企業や、行政に 雇用安定を求める申し入れを行ってきたことを 訴えた。 次に決意表明に ユニオンみえの光精工の仲間が登場すると、 集会は一気に熱気を帯びた。 演壇にリーダーが立つ。 その後ろにポルトガル語で書いた横断幕を持った 6~7人の仲間が立ったところで リーダーが熱情あふれる決意表明をする。 ポルトガル語で訴えているが、 「ラテンの心に火がついた」かの熱情が 会場参加者に伝わってくる。 参加者は、 ブラジル人も日本人もジリジリと演壇のほうに 引き寄せられるように近づいていく。 通訳が続いて 「全員解雇攻撃にストライキを構えて団交を行い、 半年の雇用延長を勝ち取った。 だが再び来年4月には 300人の解雇が迫っている。 再び団結の力で それを我々は打ち砕くであろう」とつたえる。 すごい迫力が会場をつつむ。 最後に、 我が名古屋ふれあいユニオンの 酒井委員長が 若々しい声で行政(愛知、三重の県、労働局)と 経営者協会への要請決議文を読み上げた。 そこには解雇を安易に行わないこと、 仕事が見つかるまで住居を保障すること、 諸悪の根元である労働者派遣法は 廃止することが決議されている。 ☆トヨタ・ミッドランドスクエアを取り囲んで 怒りの大デモンストレーション さあ! いよいよトヨタビルに向けての デモンストレーションだ。 先頭は管理職ユニオン。 ふれあいユニオンがそれに続く。 「派遣切り、非正規切りを許すな!」 「トヨタは13兆円の内部留保を吐き出せ!」 宣伝カーからは女性ユニオン名古屋委員長の 気合の入ったシュプレヒコールが響き渡り デモの志気を挙げる。 デモ隊がミッドランドスクエアの角を曲がり 正面に差し掛かる頃、 後続のユニオンみえ・光精工のブラジル人労働者たちが 猛烈な掛け声をあげてデモをはじめた。 この掛け声には ラテン系独特のリズムがあり 「ちゃちゃちゃー、ちゃちゃちゃー、 ちゃちゃちゃー、ちゃ!」と 調子もいい。 わがふれあいユニオンのブラジル人分会の仲間たちも ここに合流して喚声を上げ、 大感激だ。 送れて三重から合流した部隊も加わり デモは次第に膨れ上がり 200名ほどに増えていった。 流れ解散後、 名古屋ふれあいユニオンの参加者は ブラジル人分会の争議中の仲間の紹介を受け、 彼らを激励し、 その後近くの喫茶店で感想、交流会を行い 団結を強めた。 送れてきたフィリピン人組合員ら3人をふくめて 参加者は18名だった。 この日の緊急行動の意義は とてつもなく大きい。 元気な愛知、元気な東海が 一気に派遣・非正規切り、 外国人切りのるつぼとなり、 豊橋、浜松の橋の下や 安城の公園でブラジル人労働者のホームレスが溢れ、 名古屋駅かいわいでは派遣切りにあった労働者が ネットカフェ難民となっている。 この危機に、 所属団体の違いをこえて、 労働組合が手を握り合い、 反撃の闘いに立ち上がったのだ。 しかもその一角を わがふれあいユニオンが 明確に になったのだ。 今後さらにこれを発展させてゆこう! 愛知労働局、愛知県、愛知県経営者協会に対する 要請決議 これまで、 「元気な愛知」をリードしてきた 自動車・電機をはじめとする製造業で今、 猛烈な「派遣切り」・「非正規切り」の嵐が 吹き荒れています。 製造業に多く見られる 仕事と寮がセットになった 「住み込み派遣」の労働者たちは、 首切りと同時に住まいも失い、 正月を目前にして寒空の中、 路上にたたき出されようとしています。 モノづくり日本一を自認する 「中部経済圏」の中心都市・愛知は、 同時に多くの外国人を含む 派遣労働者の最も集中している地域でもあり、 それだけに、 事態は他の地域と比べても 一層深刻なものがあります。 「国際競争力強化」という財界の要請に応えて 戦後日本は、 国策とも言えるかたちで 「コストダウン戦略」を推し進めてきました。 しかしその内実は、 おびただしい数の いわゆる「非正規・不安定雇用労働者」と 下請け中小企業とを犠牲にして 成し遂げられられたものであり、 今日、 一部の大企業は不動の独占的地位を構築して、 グローバルな企業活動を展開するところとなっています。 このような中で、 一時的に不況局面を迎えたからといって 即座にこれほどの規模と速度で 労働者の雇用を奪われるような事態については、 極めて遺憾と言わざるを得ません。 貴職におかれましても上記実情についてご理解下さり、 緊急かつ思い切った 下記の対策を講じて下さいますよう、 『「クビ切るな!」、「生きさせろ!」12・23緊急行動の名において 強く要請いたします。 記 ①行政は「整理解雇の四要件」に照らし、 これに外れる整理は認めない立場で 派遣元だけでなく派遣先にも指導すること。 たとえば、 予告手当や希望退職の上積み条件、 有給休暇の買上げ費用等の負担、 再就職先の創出や斡旋義務など、 派遣先にも責任を負わせること。 ②細切れ雇用だけでなく、 様々な事情から派遣会社を転々とし、 雇用保険に6ヶ月以上加入できていない派遣労働者が 人員整理で解雇された場合には、 無条件で雇用保険を適用すること。 ③雇用保険をかけていない派遣会社もあり、 職安は事情を調査し、 もし、会社の不正な対応で 雇用保険に未加入だったときは、 時効の対象とせず、 労働者負担分のみ給付金から差し引くかたちで 全期間を遡及加入させるよう 手続きをすすめること。 ④今のように、最低3ヶ月の雇用保険では、 結局就職を急ぐあまり 悪徳経営者の職場に行くことにもなる。 ただちに給付期間を大幅に延長すること。 ⑤30日前の予告では求職活動に限界があります。 予告はもちろん、 使用者(派遣元及び派遣先)に 「解雇手当」の支給も義務づけるよう制度化すること。 ⑥有給休暇の残日数は、 整理解雇の場合 「買取り」を義務づけるような制度にすること。 ⑦社宅(寮)は、 次の仕事が見つかるまで(数ヶ月程度)、 家賃の減額も含めて居住を保証すること。 ⑧失業の結果、家賃が払えなくなり 住居喪失を余儀なくされるケースが少なくない。 「住民でない」と生活保護を避けるのではなく、 「どうしたら保護できるか」という立場で 制度運用をすること。 ⑨この際、派遣法の趣旨に則り、 厳密に「一時的、臨時的」ケース以外の派遣は認めず、 派遣先に「契約社員」等という不安定雇用でなく 正社員として雇用する義務を負わせるように 改善をすること。 ⑩日系人の就労を受け入れている国との間で、 早急に社会保障協定を締結することと併せ、 加入義務のある労働保険等の未加入を一掃すること。 ⑪緊急対策として、 県営・市営住宅、公団住宅の一部を 失業し、かつ家族を抱えている労働者から 優先して入居させるように開放すること。 ⑫国、企業、行政が一体となって 緊急雇用創出を行なうこと。 ⑬継続雇用を期待できるような有期契約の場合、 雇い止めに解雇の法理を適用すること。 ⑭「雇用関連四法案」の早期成立を図ること。 ⑮安全配慮義務違反による労働災害は、 労災保険による補償だけでなく、 交通事故などに基準に基づく「損害賠償義務」を 使用者に義務づけるよう制度化を図るとともに、 刑事責任も厳しく追及するよう制度化を図ること。 ⑯諸悪の根源であり、 労働者の幸せにつながらない労働者派遣法は 廃止すること。 上記決議する。 2008年12月23日 「クビ切るな!」、「生きさせろ!」12・23緊急行動 【関連記事】 愛知:「クビ切るな!」12・23緊急行動へ! 労働組合:名古屋ふれあいユニオン 雇用形態や国籍に関わりなく、 愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる 地域労働組合(コミュニティユニオン)。 コミュニティユニオン全国ネットワークや コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。 今年3月に開かれた第10回定期大会では、 連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。 日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを 積極的に企画しながら活動している。 現在、組合員数約200名。 組合員は組合費月額1500円。 賛助会員(サポーター)は年会費5000円。 住所:〒460‐0024 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室 (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい) 電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金 ファックス:052‐679‐3080 電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp 郵便振替 00800‐8‐126554 ホームページ http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
by imadegawatuusin
| 2008-12-29 19:37
| 労働運動
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自己紹介と連絡先
名前:酒井徹
生まれた日:昭和58(西暦1983)年8月22日 世わい:41歳 住みか:〒454-0013 日本国愛知県名古屋市中川区八熊一丁目12番6号 明治第4ビルディング205号 電話番号:070-4531-5528 電子郵件宛先:sakaitooru19830822@gmail.com ミニブログ(微網誌):https://twitter.com/SAKAI_Tooru カテゴリ
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