人気ブログランキング |

労働局:派遣法違反で愛知製鋼に文書指導

――ふれあいユニオンKさん、正社員への道切り開く!――

■ユニオン、直接雇用へ交渉申し入れ
トヨタグループの鋼材メーカーである愛知製鋼及び
愛知製鋼の連結子会社であるアイチセラテック、
そして愛知製鋼に対して違法派遣を行なっていた
愛知県東海市に本社を置く
人材派遣会社「セキ」(代表取締役:白男川徳一)に対し、
愛知労働局が2月9日午前、
労働者派遣法違反で
文書指導の交付を行なっていたことが
関係者の証言で明らかになった。
 
これによると愛知労働局は、
愛知製鋼が労働者派遣法上の期間制限を越えて
名古屋ふれあいユニオン組合員・Kさん(40代男性)を
受け入れていたと認定して
正常化を指導。
正常化にあたっては
直接雇用が望ましいとの指導が行なわれたという。

また、
愛知製鋼の連結子会社である
アイチセラテックに対しても、
過去においてセキとアイチセラテックとの間で、
Kさんについて、
一定時期、職業安定法第44条に反する
違法な労働者供給であったとの指摘が
文書にてなされたという。

Kさんと名古屋ふれあいユニオンは
昨年3月12日、
愛知労働局に対し、
愛知製鋼にKさんを直接雇用することを
勧告するよう申告を行なっていた。
申告書によるとKさんは2004年5月には
すでに別の「下請け企業」を通じて
愛知製鋼に勤務。
その企業がセキと交替するにあたっては、
愛知製鋼の作業長から
引き続き働いてほしいと要請され、
セキとの間で口頭で雇用契約を締結。
この際Kさんは、
履歴書を持参して愛知製鋼の担当者の面接を受け、
安全教育を受けた上で、
2004年9月、
愛知製鋼の決定に基づき採用されたという。

名目上は、
愛知製鋼鍛造工場の業務の一部を
アイチセラテックが請け負い、
アイチセラテックの業務をセキが請け負うという
二重の請負契約が締結されていたというが、
実際にはKさんは愛知製鋼社員の指揮命令の下で
働いてきたそうだ。

Kさんは2005年5月頃、
それまでの「4鍛工場」から
「5鍛工場」に移動となった。
以来 今日まで一貫して、
5鍛工場で鉄鋼の粗地仕上げの工程に
従事し続け、
その期間は
労働者派遣法上の制限期間である3年を
すでに超過していることが明らかだった。

「派遣先」が
期間制限を越えて受け入れていた「派遣労働者」に対し、
労働者派遣法に従って、
直接雇用の申込みの勧告を行なう場合は、
厚生労働省の作成した
労働者派遣事業関係業務取扱要領によれば、
「指導又は助言、勧告」すべき内容として
「期間の定めなき雇用」と定められており
(『労働者派遣事業関係業務取扱要領』
 「第9 派遣先の講ずべき措置等」
 4派遣受入期間の制限の適切な運用
 (7)-ロ 248ページ)、
勧告書の書式例にも
「期間の定めなく雇用するよう」
明記している
(労働者派遣事業関係業務取扱要領250ページ)。

また、
「申込み義務に係る派遣労働者の労働条件は、
 ……派遣先と派遣労働者との間で、
 派遣就業中の労働条件や、
 その業務に従事している派遣先の労働者の
 労働条件等を総合的に勘案して
 決定されることが求められ」ている
(『労働者派遣事業関係業務取扱要領』
 「第9 派遣先の講ずべき措置等」
 5派遣労働者への雇用契約の申込み義務
 (1)-ニ 251ページ)。
Kさんはセキにおいては
期間の定めのない労働者であるとされてきた。
また、
Kさんが従事している業務においては
愛知製鋼の従業員には期間従業員はおらず、
正社員のみであるという。

よって、
Kさんを組織する
愛知県の個人加盟制労働組合
名古屋ふれあいユニオンは
トヨタグループの鋼材メーカーである
愛知製鋼に対し、
Kさんの直接・正規雇用を求めて25日、
交渉の申し入れを行なった。

現在 愛知製鋼では、
かつて「請負」とされてきた企業との取引が
次々と「派遣」に切り替えられ、
続々と派遣切りが行なわれている。
かつては「長く使い続けられるように」請負とされ、
今は「切りやすいように」派遣とされて切られていることは
明白である。
(「請負」の場合、
 一工程をまるまる外注しなければならないため、
 「その業務に少しずつ社員を入れていく」ことが
 難しい。
 「派遣」だと、
 少しずつ派遣社員を減らしながら、
 そこに社員を入れていき、
 仕事を覚え終わった時点で全て社員に入れ替える、
 ということが可能である)。

こうした「派遣」や「請負」といった
不安定な雇用形態に立たされてきた労働者が、
働く者の団結の力で
直接・正規雇用への扉を切り開いた意義は計り知れない。
名古屋ふれあいユニオンは
Kさんの直接・正規雇用の実現のため、
全力で愛知製鋼との初交渉に臨む決意だ。
『インターネット新聞JANJAN』2月25日から加筆転載)


【関連記事】
トヨタ系「愛知製鋼」下請、従業員らが地位保全請求
愛知製鋼株主総会:労組が会場前抗議行動
愛知製鋼:偽装請負告発2名の「解雇」撤回
愛知製鋼:構内下請け労組、不当労働行為救済申立
愛知製鋼:労災隠しの実態
愛知製鋼問題:二次「下請」を解雇不当で提訴
愛知製鋼下請・三築裁判続報
愛知製鋼下請・三築:裁判所に「準備書面」を提出
トヨタ系 愛知製鋼:「派遣労組に団交権なし」と主張
偽装請負を正当化する愛知製鋼の「言い分」
偽装請負・労災隠しもう許さない
愛知製鋼が不正告発の「派遣社員」切り捨て
9月24日、愛知県労働委員会傍聴へ!
愛知製鋼不当労働行為事件、和解成立
愛知製鋼事件和解の意義(弁護士 中谷雄二)


職場の理不尽を許さない、強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は名古屋ふれあいユニオンに結集し、
全ての職場に人権労働運動の灯をともそう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第10回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
by imadegawatuusin | 2009-02-25 05:36 | 労働運動