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名古屋ふれあいユニオンの10年

――「不安定雇用労働者のよりどころ」を掲げて――

■「『派遣切り』を準備した10年」
名古屋ふれあいユニオンは1999年1月31日、
28人の労働者によって結成された
小さなユニオンとして誕生しました。
以来10年。
早くもその年の12月には
労働者派遣法は最初の「改正」が行なわれ、
派遣可能とされる業種が大幅に拡大。
2004年には
政府自民党の新自由主義路線の下で
製造業へも労働者派遣が解禁され、
今日の事態に至っています。
名古屋ふれあいユニオンが歩んできた10年間は、
まさに日本社会において
「格差がなし崩し的に拡大され、
 今日の『派遣切り』の事態を
 あらかじめ準備した10年間」だったのです。

■情勢に求められた個人加盟制労組
この10年間で、
わずか28名から始まった名古屋ふれあいユニオンが
愛知県の個人加盟制労働組合運動の
中心的組織へと成長したことは
決して偶然ではありません。
「働き方の多様化」などという美名の下に
同じ職場で働く者同士の団結が破壊され、
労働者分断が極限まで押し進められてきた結果、
企業・職種・国籍・雇用形態の違いを超えて
全ての労働者が結集し、
一人一人を大切にしあえる
個人加盟制労働組合が求められてきたからです。

■原点は「結成宣言」にあり
名古屋ふれあいユニオンの原点は、
10年前に結成大会に結集した
28人の先輩たちによって採択された、
「『名古屋ふれあいユニオン』結成宣言」にあります。
そこには次のように書かれています。

当ユニオンの活動は
不安定雇用労働者のよりどころとなることを
目指します。
特に派遣やパート、
臨時職員、期間社員、
アルバイトや企業内組合もない中小零細企業で働く人、
障害者、外国人など
不安定雇用者の問題を中心に据えて取り組みます。


名古屋ふれあいユニオンは以来10年間、
この「不安定雇用労働者のよりどころ」をモットーに
闘ってきました。
「不安定雇用者の問題『にも取り組む』」ユニオンではなく、
「不安定雇用者の問題を
 中心に据えて取り組」むユニオンとして
先駆的な役割を果たしてきました。
「派遣」に始まり「外国人」に終わる
「不安定雇用者の問題を中心に据えて取り組」むと宣言した
結成宣言は、
この10年間で古びることは全くなく、
逆に今こそ
その輝きをますます増していると言えます。

■「結成宣言」に忠実に歩んだ10年間
名古屋ふれあいユニオン10年の前進は、
この「原点」の上にあります。
いまや新入組合員の大半を
非正規雇用労働者が占め、
労働者の国籍も日本以外に
ブラジル・ボリビア・ペルー・ベトナム・
中国・フィリピン……と
実に多岐にわたっています。

■不安定雇用労働者を直撃した大不況
そして今、
米国初の金融危機をきっかけに
真っ先にしわ寄せを押し付けられているのが
未組織の「不安定雇用労働者」たちです。
製造業に多く見られる
アパート付きの「住み込み派遣」労働者は、
「仕事」と「住まい」という
生活の二大基盤を一気に奪われ、
路頭に迷おうとしています。
会社が雇用保険にも加入していなかった
外国人労働者らは、
何のセーフティネットもないままに
使い捨てられようとしています。
最低賃金以下の給料で朝から晩まで働かされ、
経営者の一存で「強制帰国」させられてしまう
外国人「研修生・実習生」にも、
不況の波が押し寄せてきました。
市場原理主義を基軸とした
規制緩和・「構造改革」の矛盾が
各所で露呈しているのです。

■労働者には社会を変える力がある
このような社会情勢に
対置する解答を与えることができるのは、
結局のところ、
私たち働く者の団結の力に他なりません。
実際に生産活動に従事して
この社会を動かしている労働者こそが、
格差を是正し貧困をなくし、
歴史をつくり社会を変える力を持った存在なのです。

■労働者側が「押し返す」時がついに
労働者派遣法の抜本改正を求める動きは
大きなうねりとなりつつあります。
外国人「研修生」制度も
“現代の奴隷制”との批判が高まり
見直しは必至です。
ついに労働運動の側が、
市場原理主義を基軸とする
格差拡大の流れをくい止め、
押し返す時が来たのです。

職場の理不尽を一掃し、
格差是正・貧困撲滅への道を切り開くには、
働く仲間の団結と闘う労組の存在が不可欠です。
私たちは強く優しい地域労組の建設を通じ、
団結を強め、共に手を取り合いながら
この「厳しい時代」をのりきってゆく必要があります。


職場の理不尽を許さない、強く優しい地域労組の建設を!
愛知県下の未組織労働者は名古屋ふれあいユニオンに結集し、
全ての職場に人権労働運動の灯をともそう!



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第10回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金
ファックス:052‐679‐3080
電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp
郵便振替 00800‐8‐126554
ホームページ
http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
by imadegawatuusin | 2009-03-13 10:51 | 労働運動