人気ブログランキング |

板野博行『語句ナビ690』について(その4)

――仏教とキリスト教の死生観の違い――

■キリスト教は「死は敵である」と見る
板野博行『語句ナビ690』に、
西洋と日本の「自然観」の違いは
キリスト教仏教
世界観が反映した部分が
大きいとあり、
特に死生観における違いが
強調されている箇所がある。

『語句ナビ690』には、
「キリスト教では生と死が
 対比概念である」とある(本書53ページ)。
実際、
キリスト教の聖典・『聖書』は、
「死」を「敵」として教えており(コリントの信徒への手紙一15章26節)、
死は人間に対する敵対概念として
登場する。

それに対して仏教においては、
生と死は連続概念である。
全ての生きとし生けるものは死ぬ。
それは実に当たり前のことであり、
ことさら悲しいことであったり
悪いことであるとは
教えない。
克服すべきは「死」そのものではなく、
「死への恐れ」であると説くのが
一般的だ。

この2つの教えの根底にある、
世界観――死生観の違いは
たしかに小さなものではない。


【戻る】
板野博行『語句ナビ690』について(その1)
板野博行『語句ナビ690』について(その2)
板野博行『語句ナビ690』について(その3)

【進む】
板野博行『語句ナビ690』について(その5)

板野博行『語句ェ門777』について(その1)
板野博行『語句ェ門777』について(その2)
板野博行『語句ェ門777』について(その3)
板野博行『語句ェ門777』について(その4)
板野博行『語句ェ門777』について(その5)
板野博行『語句ェ門777』について(その6)

by imadegawatuusin | 2009-08-03 10:53 | 日本語論