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セクハラ抗議の従業員4人を逆ギレ解雇

――兵庫県猪名川町の猪名葬祭で――

■労組「訴訟も含め闘い抜く」
社長のセクハラに抗議した従業員4名を
逆ギレ的に解雇したとして、
兵庫県の個人加盟制労働組合武庫川ユニオン
「連合」単産・全国ユニオンオブザーバー加盟)が
兵庫県猪名川町の
猪名葬祭(代表取締役社長:井上健一)の本社前などで
11月12日と25日、
立て続けに抗議行動を行なっている。

武庫川ユニオンによると、
猪名葬祭の井上健一社長は
かねてから女子事務員や葬儀スタッフに対し
セクハラ行為を繰り返していた。
これまでは多くの職員が「泣き寝入り」を強いられ、
退職に追いやられてきたという。

今回も井上社長はこれまでと同様、
女子事務職員に対して
「30万で俺の女になれ」と迫ったり、
「いくら積んだらヤラしてくれるんや」
などという発言を繰り返していたようだ。
また、
社外に呼び出し交際を迫る・自宅にまで押し掛ける・
抱きつく・お尻を触る・
携帯電話で写真を撮りまくるなどの行為を続けていたと
武庫川ユニオンは主張している。

さらに、女性事務員がそれらを断ると、
あろうことか猪名葬祭は
嫌がらせをするようになったというのである。
しかも、
彼女と親しい事務職員や、
社長の行ないに抗議した男性従業員2名に対しても
逆ギレし、
2009年9月30日、
4人に対して解雇を通告してきたという。

「猪名葬祭は4月と8月に
 新たな社員を採用しています。
 仕事は決して減ってもいないのです。
 今回の解雇は明らかに
 セクハラ行為に対し非難された報復解雇です。
 おまけに男性社員のひとりには
 雇用保険にすら加入をさせていないし、
 残業代も支払っていません。
 こんないい加減な解雇を許すことはできません」と
武庫川ユニオンは憤る。

当該労働者4名は武庫川ユニオンに結集し、
猪名葬祭と11月18日、団体交渉を行なった。
この席上、猪名葬祭側は、
わずかな解決金でセクハラ問題も解雇問題も
解決させるとする会社側の「和解案」を提示。
これを飲まなければ解雇した労働者を
雇用保険にも入れないなどと会社側は発言し、
団体交渉は決裂した。
武庫川ユニオンは
「今後、訴訟も含め闘い抜く決意」としている。

筆者が運営委員長を務める
愛知県の個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオン
11月19日付けで猪名葬祭に
抗議文をFAX及び郵送で送付し、
11月26日午後6時までに
文書にて返答するよう要請したが、
12月16日現在、
猪名葬祭からの回答は一切ない。
(インターネット新聞「JANJAN」
 12月19日掲載記事を加筆転載)
by imadegawatuusin | 2009-12-19 21:31 | 労働運動
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