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「『盲腸で入院』で解雇」事件、その後

4月8日のブログで報告した、
「『常用型派遣』は安定? 『盲腸で入院』で解雇」
の件について、
4月22日に
派遣会社との間で団体交渉が開催されました。

Kさんの解雇後、
会社は唯一の派遣先も失ってしまったらしく、
団体交渉を行なったときには
「開店休業」の状態となっていました。
仕事先を一つも持たない会社を相手に
名古屋ふれあいユニオンは、
雇用保険の遡及加入と
解雇予告手当の2倍にあたる解決金とを獲得するので
精一杯でした。

なおこの会社は団体交渉の中で、
「特定労働者派遣は、
 昔偽装(請負)でやってた業者が
 届け出だけで簡単に派遣ができるように
 できた制度だと思っていた。
 期間の定めがないとか、
 法の趣旨はそうかもしれないが、
 そういうことは意識しておらず、
 仕事があるときは来てもらうというような感じで
 やっていた」と言い切ったことは
ここにはっきりと書いておきたいと思います。

派遣会社は団体交渉で、
「過去の派遣先との契約書類の写しを
 名古屋ふれあいユニオンに送付する」と
約束しましたが、
本日、
「派遣先との契約書類を探しましたが
 見つかりませんでした」とのFAXが
ユニオンに届きました。

ちなみに派遣先は、
Kさんが労働保険・社会保険に未加入のまま
働き続けてきたことについて
弁護士を通じ、
「K氏が労働保険・社会保険に加入していなかったという
 ご指摘ですが、
 このことは派遣会社の担当者から
 弊社も報告を受けていました。
 弊社としてもこの点は問題と感じており、
 派遣会社の担当者に対して
 再三にわたり社会保険等の手続を
 きちんと履行するように指導しましたが、
 結局、最後まで
 社会保険等の手続をとらなかったようです。
 貴組合から通知を受け取った後も、
 同様に、派遣会社に対して
 社会保険等の手続を行うように注意しましたが、
 『単価が安くて社会保険等に加入させられない』
 と言って、
 弊社の注意を全く聞き入れようとしませんでした」
と名古屋ふれあいユニオンに回答しています。


【関連記事】
「常用型派遣」は安定? 「盲腸で入院」で解雇


5月1日、愛知県中央メーデーへ!
第81回愛知県中央メーデー
日時:5月1日(土)午前10時から
場所:名城公園噴水予定地
   (地下鉄「名城公園」下車、2番出口から西へ徒歩3分)



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年4月に開かれた第12回定期大会では、
「連合」単産・全国ユニオンへの加入に向けて、
検討委員会を設置し討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
    愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山303号室
    (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい)
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