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名港陸運、団交を前日ドタキャン

――「社内労組と唯一交渉団体約款」と突如説明――

■労働者「社内労組には入れてもらえなかったはず」
名港海運グループの運送会社・
名港陸運株式会社(代表取締役社長:田内進也)が、
労働組合との団体交渉を5月11日に
開催するとしていたにも関わらず、
社内労組との唯一交渉団体約款を理由に
前日の10日になって
突然 開催を拒絶したのは
不当であるとして、
交渉予定日の11日に
労組が会社に抗議文を手渡した。

名港陸運では、
違法派遣を告発して
直接雇用を勝ち取った労働者6名が
名古屋ふれあいユニオン名港陸運分会を
結成。
就業規則の開示などを要求して
団体交渉の開催を求めていた。
会社側は4月28日に
平井執男取締役業務部長名で、
「団体交渉の開催日程につきましては、
 組合員全員が参加できる
 5月11日の午後16時より
 団体交渉を開催したく
 対応願います」と
名古屋ふれあいユニオンに回答。
5月7日には
団体交渉の開催場所について
組合側に通知していた。

しかし会社側は
交渉予定日前日の5月10日になって、
社内労組を唯一の交渉団体とする
労働協約を締結しているなどとして、
「名古屋ふれあいユニオンとは
 『団体交渉』をすることは
 できません」と
組合にFAXで通知してきた。
名古屋ふれあいユニオン名港陸運分会の
組合員らは、
「自分たちは社内労組への加入を
 打診したこともあるのに、
 入れてもらえなかった。
 今になって
 社内労組を通じて交渉しろというのは
 納得できない」と
反発している。

名港陸運側は、
名古屋ふれあいユニオン名港陸運分会の
6名は
全員名港陸運労働組合の組合員であると
主張。
「当社は名港陸運労働組合と
 ユニオン・ショップ協定を
 締結しているため、
 当社に
 勤めていただくことになった時点で
 名港陸運労働組合に入ることを
 納得していただいていたはず。
 これまで組合費も徴収してきた」
としている。

しかし、
名古屋ふれあいユニオン名港陸運分会の
代表を務める男性は、
「自分たちが違法派遣を告発し、
 直接雇用になった際、
 名港陸運の所長から
 『みなさんは組合に入ってないもんで、
  他の従業員とは賃金体系が違う』
 とか、
 『今はみなさんはかわいそうだけど、
  組合に入れないんだわ』などと
 聞かされた。
 その後も、
 同じ社員であるのに
 自分たちだけが組合に入れないのはおかしいと考え、
 職場の班長を通じて
 名港陸運労働組合に
 加盟を持ちかけたのに、
 『組合の委員長の方に
  かけ合ったところ、
  あなたたちは入れんと言われた』と
 聞かされた。
 名港陸運労働組合の組合員だなんて
 全然聞いていない」と主張。
給料から月1000円天引きされていた
「組合費」についても、
「労働条件明示書」に記されている
「名港共済組合」の組合費だと
考えていたという。

「そもそも今日、
 名港陸運労働組合は
 春闘などについて
 全体の集まりを開いている。
 自分たちはそこに呼ばれていないのに、
 名古屋ふれあいユニオンの組合員に
 なった途端に
 社内労組に入っていると言われて
 交渉を拒否されるのはおかしい。
 自分たち6人の中で、
 自分が名港陸運労働組合に
 入っていると聞かされていた人間は
 1人もいないし、
 自分たちはそもそも加入していない。
 名港陸運労組の組合員だというのなら、
 オレたちの名港陸運労組への加入届を
 見せてほしい」。
男性は
会社への不信感をあらわにして
主張した。

■団体交渉は「説明会」に 組合役員に発言認めず
会社側は、
「5月11日は、
 団体交渉ではなく
 要求事項に関する説明会と
 させていただきます。
 そして、
 当社からの説明の対象者は、
 当社従業員6名です。 

 万一、
 名古屋ふれあいユニオン酒井様はじめ
 4名がいらっしゃるのでしたら
 説明会の傍聴は認めますが、
 発言は一切控えていただきますよう
 お願いし、
 ご通知させていただきます」と
名古屋ふれあいユニオンに通知。
名古屋ふれあいユニオンは
「説明会」開催に先立って
会社側に抗議文を手渡したが、
その後「説明会」中は
発言を一切認められなかった。

「説明会」において会社側は、
これまで違法派遣状態から
直接雇用された労働者らに
就業規則の周知を
行なっていなかった事実を認め、
今後は就業規則を
閲覧できる状態にすると約束。
しかし、
違法派遣から直接雇用された労働者に
適用される就業規則は
従来の労働者に適用される就業規則とは
別であるとして、
一般従業員に
適用されている就業規則については
開示しなかった。
労働者らが、
「従業員に周知されてこなかった
 就業規則は
 効力がないのではないか」と
指摘すると、
会社側の代表として出席した
社会保険労務士は
「有効ではない」と認めた。

そうであれば、
現在名港陸運で有効である就業規則は
従来の従業員に対するものであり、
違法派遣から直接雇用された者も、
直接雇用される際に
労働条件通知書に明示された事項を
除いては
その適用を受けるべきもので
あるはずだ。
名古屋ふれあいユニオン名港陸運分会の
代表は、
「いまさら
 これが就業規則ですと言われて
 納得できるわけがない。
 自分たちは今まで、
 何度も何度も
 就業規則を見せろと
 会社に言ってきたが、
 そのたびに
 『ない』とか
 『あるけど見せられない』などと
 言われてごまかされてきた。
 『会社は就業規則なんか見せん。
  お前らなんかに
  就業規則を見せられるか』と
 暴言を吐いた班長もいる」という。

名古屋ふれあいユニオンは
抗議文の中で
名港陸運に対し、
11日の団体交渉拒絶について
文書にて謝罪し、
速やかに団体交渉を開催するよう
要求した。
名港陸運が
あくまで団体交渉に応じない場合は、
ストライキや労働委員会への不当労働行為救済申し立てで
対抗する方針だ。
JANJAN blog5月11日より転載)


労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年4月に開かれた第12回定期大会では、
「連合」単産・全国ユニオンへの加入に向けて、
検討委員会を設置し討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
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by imadegawatuusin | 2010-05-11 23:11 | 労働運動