――海外での無権利許せば資本の海外流出止まらず――
■なぜ、国際連帯か 10月9日に フィリピントヨタ労組のウェニー副委員長と、 フィリピントヨタ社の現役労働者で労組職場委員の ロウエルさんが来日した。 2人は9日には、 名古屋駅前のトヨタ自動車国際拠点・ ミッドランドスクエア前で、 フィリピンにおけるトヨタの労働組合つぶしを 鋭く告発。 翌10日には愛知県豊田市にある トヨタ自動車本社に申し入れを行ない、 組合員・237名の解雇撤回と団体交渉の開催とを 強く求めた。 フィリピントヨタ社では2000年に、 フィリピントヨタ労組が従業員選挙で 過半数の支持を獲得して 会社との団体交渉権を獲得した。 しかしフィリピントヨタ社側は団体交渉の開催を拒否し、 これまでに237名の組合員を解雇するなど 組合つぶしを行なっている。 私はミッドランドスクエア前と トヨタ本社前行動に参加し、 日本の労働者・労働組合が、 海外の日系企業における労働組合運動に 連帯する重要性を強調した。 私たち日本の労働者が労働組合運動を行なうと、 企業側からはよく、 「そんなことを言うなら 生産を海外にシフトする」という脅しがかけられる。 なぜ会社側は海外に移転するというのだろうか。 話は簡単だ。 海外の方が人件費が安く、 労働法制も甘いのでやりたい放題ができるからである。 日本では たった一人でも労組に入れば 団体交渉が開けるというのに、 フィリピンでは従業員過半数の支持を集めても 企業は団交を開かない。 こんなデタラメがまかり通れば、 資本が海外に流出するのは当たり前である。 フィリピンでは 労働者が労働組合を結成すると解雇され、 甚だしくはフィリピン矢崎総業労組の委員長のように 暗殺されてしまうことさえある。 このようにして海外、 特にアジアの労働者たちの賃金水準は 低く押さえつけられているのである。 日本ではとうてい許されない違法・無法・低賃金が 大手を振ってまかり通るなら、 会社側にとってはこれほどおいしいことはない。 企業はなだれをうつように海外移転してしまうだろう。 日本の労働者は賃金が高い、 日本の労働者は権利主張することが法で守られていて 面倒くさいということになるだろう。 水は低きに流れるのである。 では、 そうさせないために日本の私たちは 何をすればいいのか。 労働者は今、 世界的市場で低賃金競争・無権利競争を強いられている。 だったら私たち労働者は、 国際的に団結し、 特にアジアにおける労働者の低賃金・無権利状態を 許さない闘いに連帯しなくてはならない。 海外の労働組合にがんばってもらい、 日本で許されない低賃金・労働者の無権利状態は 海外でも許されないという当たり前の状態を 実現しなくてはならない。 低賃金や労働者の無権利状態を求めて 海外に逃げだそうとしても、 そんな逃げ場はないのだと 企業側に思い知らせてやらなければならない。 それこそが、 私たちが安心して権利主張する環境と 自らの雇用を守る闘いに 実に直結しているのである。 フィリピントヨタ社の労働組合つぶしを許すな! トヨタは237名の組合員解雇を撤回し、 フィリピントヨタ労組と団体交渉を行なえ! すべての くにの 【関連記事】 「オールトヨタは一つ」 フィリピントヨタ労組連帯行動 フィリピン労組支援者:名古屋モーターショーで宣伝 NFU:今年もフィリピントヨタ労組キャンペーンに参加 フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会第5回総会 フィリピントヨタ労組エド=クベロ委員長と交流 フィリピントヨタ労組連帯、トヨタ本社前行動 フィリピントヨタ労組、今年も来日 市民団体:フィリピントヨタ労組を支援する会 住所:〒237-0063 神奈川県横須賀市追浜東町3-63-901 TEL / FAX: 046-866-4930 電子メール:protest-toyota@list.jca.apc.org ホームページ:http://www.green.dti.ne.jp/protest_toyota/ 年会費 個人: 一口 5000円 団体: 原則として二口 10000円 (会費は、フィリピンに送金され、 現地の裁判闘争費用、保釈金、 組合事務所の経費、組合の行動費等に使われます)。 郵便振替口座: 00290-7-60036 加入者名: 「フィリピントヨタ労組を支援する会」
by imadegawatuusin
| 2011-10-13 21:04
| 労働運動
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自己紹介と連絡先
名前:酒井徹
生まれた日:昭和58(西暦1983)年8月22日 世わい:41歳 住みか:〒454-0013 日本国愛知県名古屋市中川区八熊一丁目12番6号 明治第4ビルディング205号 電話番号:070-4531-5528 電子郵件宛先:sakaitooru19830822@gmail.com ミニブログ(微網誌):https://twitter.com/SAKAI_Tooru カテゴリ
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