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『唯物論哲学入門』(森信成)を読む・その9

霊魂への恐れ

魂が不滅であるということは、
死んだ側はともかくとして、
生きている側の人間からすれば非常に厄介な話である。
目にも見えない、
話もできないご先祖様が霊魂の形で生き続けている。
粗末にすれば怒り出すし、
災いをもたらしたりする。

一方で、
そのように具体的な力のある存在であるならば、
そうした霊を活用して利益を得ようという人間も
現れる。
これが魔術であると
本書・『唯物論哲学入門』の著者・森信成氏は言う。

たたりをなすにせよ、
活用するにせよ、
原始人の世界観では死者は簡単には消えてくれない。
常に霊魂との上手な付き合い方を考えながら
日々暮らさなければならないわけで、
これは非常に厄介なのだ。

森氏の言う、
「現在では、
 人間の魂が不死であるというと
 非常にうらやましがる人がいますが、
 原始人は人間がいつまでも死なないので、
 実は往生してたのです」とは、
つまりこういうことを指しているのである。


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by imadegawatuusin | 2011-12-11 18:57 | 弁証法的唯物論