『新約聖書』の「ヤコブの手紙」に、
「神に近づきなさい。
そうすれば、
神は近づいてくださいます」という言葉がある(「ヤコブの手紙」4-8)。
唯物論者である私としては、
ここで言う「神」とは、
昔の人々が
真理や正義といったものを言い表すために擬人化した
比喩的な表現であるととらえたい。
まず私たちの側(がわ)が
真理や正義といったものに向って
その一歩を踏み出すべきなのである。
そうすれば真理や正義は私たちの側に近づいてくる。
真理を求め、
正義を求め、
こちらの側から積極的にそういったものに近づいてゆく。
そうした主体的な生き方が
私たちには求められているのではないか。
「マタイによる福音書」や「ルカによる福音書」に、
「求めなさい。
そうすれば、与えられる。
探しなさい。
そうすれば、見つかる。
門をたたきなさい。
そうすれば、開かれる。
だれでも、
求める者は受け、
探す者は見つけ、
門をたたく者には開かれる」とあるのは
そういうことであるのではないか
(「マタイによる福音書」7-7~8、「ルカによる福音書」11-9~10)。
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