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春闘:回答指定日をそろえよう

――一斉要求と回答引出し追求を――
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■「統一闘争」こそ春闘の命!
 
今年の春闘の企業側への回答指定日は、
全労連が連合大手(先行組合)より一週間早い。
去年から そうしているらしい。
 
「大手に引きずられないように」と言うが、
いかがなものか。
「一斉に要求し、
 回答時期をそろえ、
 行動を統一する」のが春闘の基本だ。
これが無くなれば
「春闘」自体が解体してしまいかねない。
 
「今日は春闘の集中回答日です。
 春闘は最初のヤマ場を迎えています」と
ニュースで大きく取り上げられるのも
それが「集中回答日」だからだ。
自分の職場の動きと、
世間の動き・報道が軌を一にすることで、
「労働者は一つ」であることを実感できる。
「春闘」が
一大イベントであることをアピールできる。
全労連は、
回答指定日の翌日を全国統一行動日と定め、
不十分な回答だった職場を中心に
ストライキなどに一斉に取り組む。
これは極めて良い事であるが、
これも、
「春闘のヤマ場」の翌日に行なうからこそ
インパクトと説得力が有るのではないだろうか。
 
もちろん、
『結果として』そろえることが かなわないことは
有りうる。
それぞれの業界や会社の事情で
回答指定日をずらさざるをえない事は当然有る。
そもそも、
要求を出すこと自体が難しいという組合も多い。
そうした場合に遅れて要求を提出し、
回答指定日も遅くなるとしても、
要求をしないのと比べれば はるかに いい。
そうした事を責めているのではない。
最初から世間の大勢と異なるところに
わざと回答指定日を持ってくるというのは
春闘の趣旨に
そぐわないのではないかという事なのだ。
 
その意味では、
春闘の回答指定日を
「先行組合」と「その他(3月内決着)」に分ける
連合側の やり方も
そろそろ考え直した方がいい。
確かに、
「勝てそうな所」
(企業側に体力が有り組織率も高い大手職場)の回答を
先行させて いい流れを作り、
その流れで「厳しい所」も……というのは
分からなくはない。
だが、
そうした やり方は果たして今でも有効なのか、
疑問だ。
 
 
【参考記事】














by imadegawatuusin | 2022-02-16 20:26 | 労働運動
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