――3月8日国際女性デーに開催――
■今こそ、男女平等を!
国際女性デーの3月8日に
「ウィメンズマーチ名古屋」が中区の栄で有った。
参加者らは、
「女たちを無視するな」、
「女にもっと給料払え」などと
男女平等の実現を求めた。
ロシア軍によるウクライナ侵攻をうけて、
反戦を訴えるプラカードも目を引いた。
■全ての女性が生きやすい世を
行進前には様々な課題について
女性たちがリレートークした。
「ウィメンズマーチ名古屋」を主催した
「女性によるセーフティネット愛知」の
藤原はづき代表は、
「女性の生きづらさを可視化したい。
そして全ての女性が生きやすい社会に
していきたい」と語った。
■"妊娠したらクビ"は おかしい
個人加盟制労働組合・名古屋ふれあいユニオンの
日系ブラジル人運営委員である佐藤サユリさんは、
「派遣で働くブラジル人女性は
妊娠したらすぐクビになる。
女性のことをもっと大切にしてほしい」と訴えた。
そして、
「外国人労働者を助けるために
労働組合で頑張っていきたい」と決意を述べた。
■孤立出産の技能実習生 救え
日本キリスト教婦人矯風会の女性は、
孤立出産の末に「死体遺棄」罪で起訴された
ベトナム人技能実習生・リンさんへの
地裁や高裁での有罪判決の不当性を訴えた。
そして、
最高裁でのリンさんの逆転無罪を勝ち取るために
署名への協力を呼びかけた。
その他にも、
性暴力や理不尽な就活慣行への批判などを
女性たちが次々に語った。
■第112回国際女性デー万歳!
国際女性デーは
20世紀初めのアメリカの女性らによる
女性参政権を求めた闘いを起源とする。
1910年には
第二インターナショナル(国際社会主義者会議)が
「国際女性デー」として呼びかけた。
翌1911年からは世界中で女性らが
取り組みを行なってきた。
1917年3月8日にはロシアで女性たちが
「パンと平和」を求めてストライキを行なった
(その4日後にロシア皇帝は退位した。
そして臨時政府が女性に参政権を認めた)。
日本では1923年に
女性団体・赤瀾会が演説会を企画したのが始まりだ。
演説会そのものは
警察の解散命令を受けてしまった。
しかしその後も日本の女性たちは
自宅で集いを持つなどして、
戦前の様々な弾圧の中でも
国際女性デーを守り続けていたという
(当時は「国際婦人デー」と呼んだそうだが)。
国連は「国際婦人年」とされた1975年に
3月8日を「国際女性デー」とした。
今日では
国連事務総長が女性の権利尊重や機会均等を訴える
世界的記念日となっている。
111年の伝統を受け継ぎ、
今後も守り伝えたい。
【参考記事】
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