――ほぼカトリックじゃね?――
■マリみて、はがない、おとボク…
オタク的創作物に出てくる「キリスト教系」の学園は、
ほとんどカトリック系のように思える。
実際には、
日本ではプロテスタント系の学校の方が
多いくらいなのである。
それなのに、
オタク的創作物の中では
プロテスタントは驚くほど存在感が無い。
というか、
プロテスタント系の学園が舞台の作品というのが
そもそもちゃんと有るのだろうか?
パッと思い浮かんだところでは、
●『マリア様がみてる』の「私立リリアン女学園」
(本文内でカトリックと明言)
●『僕は友達が少ない』の「聖クロニカ学園」
(本文内でカトリックと明言)
●『乙女はお姉さまに恋してる』の「聖應女学院」
(明治期にプロテスタント系の学校として創建されたが
戦後にカトリックに改宗)
●『怪盗セイント・テール』の「聖(セント)ポーリア学院」
(シスターも居るし、
マリア崇敬の描写からもきっとカトリック)
●『青い花』の「藤が谷女学院」
(シスターも居るしきっとカトリック)
●『まりあ†ほりっく』の「天の妃女学院附属中学高等学校」
(題名・校名から多言無用)
●『メイちゃんの執事』の「聖ルチア女学園」
……。
なぜそうなるのかを専門家に分析してほしい。
・シスターなどの服装、
ステンドグラスなどの建築物の装飾、
マリア像など、
映像から情報を伝えやすい。
・聖母や天使の重視が中二的感性をくすぐる。
あたりだろうか?
あと、
『ドラクエ』とかの世界は
中世の騎士道物語とかの世界
(西方教会分裂前の西欧)が元である。
そもそも時代的に
プロテスタントは(聖公会も含めて)まだ無い。
ライトノベルの異世界転生先も
『そういう感じの世界』である。
だから、
世間一般にはもちろん、
オタク的世界観にもカトリックの方が
馴染み深いのかもしれない。