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漫画は「言葉で伝えるな」!?

――絵と言葉の間に優劣は無い――
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■伝わるやり方で伝えればいいだけ
漫画やアニメについての、
「絵で伝えるのが上等で
 言葉で伝えるのは下等」とかいう話は怪しい。
 
言葉で伝えるのが下等なら、
言葉でしか伝えない小説などは最下等ということになる。
「絵と言葉の組み合わせ」で伝えるのが
漫画というものなのだ。
言葉で伝えることそのものを そこまで下げることは無い。
 
漫画であれアニメであれ、
絵で伝えた方が伝わるのなら絵で伝えればいいし、
言葉で伝えた方が伝わるのなら言葉で伝えればいい。
それだけのことだろう
(念のために言っておくと、
 ここで言う「伝わる」とは
 ただ情報が伝わるというだけでなく、
 「もののあわれ」を伝えることを含む話だ)。
 
漫画家は、
ただの画家であるわけでもなければ
ただの文学者であるわけでもない。
絵と言葉をうまく組み合わせて
「漫画」を描く人なのである。
情報伝達において絵の比重が高いか
言葉の比重が高いかは
ただの個性にすぎない。
そこに上下は無いはずだ
(その どちらの型であっても、
 その それぞれに「うまい・へた」は有るだろうが)。

私としては、
ある種の少女漫画のごとく
主人公の独白が長々と続く形も、
昔の児童漫画にしばしば有った
「『ムシャクシャするぞ! ええい、殴ってやる』
 →ボコッ!」みたいな描き方も嫌いではない
(暴力描写が好きだという意味ではない)。
 
他方で、
種村有菜の漫画のように
主人公自身が読者に何かを隠していて
心の内を中々 明かさない漫画も好きだったりするが……。

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by imadegawatuusin | 2022-11-06 01:51 | 漫画・アニメ
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