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派遣会社の労組役員解雇は無効:名古屋地裁 認定

――名古屋ふれあいユニオン副委員長勝訴――

■「勤務態度に問題なし」 
「労組活動をしていたため、
 上司との口論を理由に解雇されたのは不当」として、
愛知県の地域労組・名古屋ふれあいユニオンの平良マルコス副委員長が
人材派遣会社・「ラポール・サービス」を相手取り地位確認を求めていた訴訟で、
名古屋地裁は9日、
マルコス副委員長の「解雇」を無効とする判決を言い渡した(毎日新聞5月10日)。

名古屋地裁は判決の中で、
「勤務態度に問題はなく、
 客観的に合理的な解雇の理由があるとはいえない」と指摘し、
「ラポール・サービス」に
解雇の無効と解雇日からの賃金の支払いとを命じた(日本経済新聞5月10日)。

■職場で労組結成し、有給を勝ち取るが……
マルコス副委員長は2005年7月に名古屋ふれあいユニオンに加盟、
毎日 午前5時から午後7時までという超長時間勤務の中、
ふれあいユニオンの「ラポール・サービス分会」の結成に
中心的な役割を担ってきた。

当時「ラポール・サービス」では
外国人労働者たちは有給休暇が取得できない状態にあった。
そのためマルコス副委員長らは有給休暇の取得など、
外国人労働者の権利の向上を求めて立ち上がったのである。

交渉のすえ、昨年6月、
ようやく会社は有給休暇を認めたが、
今度はその取得にあたって ことさら煩雑な手続きを課し、
有給の取得に一々面倒な作業を必要とするように図った。
このような会社の横暴に怒りを感じたマルコス副委員長は、
ついに、
「ばかやろう。
 俺は子どもではないんです」と発言。
すると会社側は、
これをとらえて「上司に対する暴言」であるとし、
「『職場の秩序を乱す行為』にあたる」などとして同年7月、
マルコス副委員長を「解雇」したのである。

労使の間で意見の隔たりがある以上、
議論の中では厳しい言葉が出ることもある。
労働組合役員の発した憤りを
「上司への暴言」としか受け止めず、
「職場の秩序を乱す行為」と捉えて解雇を言い渡すとは、
言いがかりも甚だしい暴挙であろう。
このような「解雇」を無効とした判決は実に当然のものである。

■三共梱包グループは雇用責任を果たせ!
派遣会社・「ラポール・サービス」は、
自動車メーカー・本田技研工業の下請け会社の一つである三共梱包を母体とし、
同一の人物が経営している企業である。
マルコス副委員長はこの企業の豊橋営業所から、
同じく本田技研の下請け会社の一つである
自動車部品会社・武蔵精密に派遣されていた。
武蔵精密は長年にわたり、
「ラポール・サービス」の派遣社員を
偽装請負や派遣法違反すれすれの手口で使用し、
昨年、愛知県の労働局から指導を受けている。

今回の裁判で断罪された「ラポール・サービス」をはじめとする三共梱包グループや、
派遣先の武蔵精密は、
マルコス副委員長をはじめとする全従業員への雇用責任を
しっかりと果たすべきである。
両者の元請けにあたる本田技研工業も、
世界的な自動車メーカーとしての社会的責任をきちんと自覚し、
取引先にコンプライアンスの徹底を改めて求めてもらいたい。


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by imadegawatuusin | 2007-05-10 21:12 | 労働運動