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尾辻かな子さん、愛知県で女性同士の「結婚式」

――民主党は性的少数者への差別的諸規定撤廃に主導的役割を――

■民主党小沢代表らからも祝電
大阪府議として在職中に
同性愛者であることをカミングアウトした尾辻かな子さんが、
パートナーの木村真紀さんと、
愛知県名古屋市中区の池田公園で
女性同士の「結婚式」を行なった。
夏の参院選比例区で
民主党からの立候補が決定している尾辻さんのもとには
小沢一郎民主党代表や鳩山由紀夫幹事長、
さらには大阪府の太田房江知事からも祝電が到着。
仮説ステージ最前列の双方の家族にも見守られ、
参加者からライスシャワーや拍手を浴びる中、
二人は満面の笑みで応えていたという(朝日新聞6月4日)。

僕もこの式典にはぜひとも出席したいと思っていたが、
労働組合の合宿関係団体の総会が重なり、
残念ながら出席できなかった。
お二人の「結婚」を心からお祝いし、
改めて同性愛者をはじめとする性的少数者の人権が尊重される社会の構築に向け、
力を尽くしてゆくことを表明したい。

■僕と尾辻かな子さん
実は僕は、
2003年に尾辻さんが大阪府議会議員選挙への立候補宣言をしたときに、
その場に居合わせていた人間の一人である。

それは川田龍平さんの講演会と尾辻さんの出馬宣言が
セットになったような集会で、
僕は尾辻さんというよりは、
むしろ川田さんの講演を聴きに行ったのだ。
(じつは、尾辻さんのことは全く何も知らなかった)。

まず集会前半が川田さんの講演で、
集会後半に前職府議の山中きよ子さんが、
「私のバトンを、尾辻かな子さんに託そうと思います」と後継者指名。
その後 尾辻さんが決意表明をするという流れだったと記憶している。

その際、尾辻さんの公約が配られ、
その中に「セクシャルマイノリティの人権尊重」というコーナーが、
他の項目とは別に、
それ自体で1つの項目として設けられていたのである。
(「私たちの社会には、
  同性愛者や性同一性障害者・半陰陽者などの性的少数者が
  一定の割合で生活しています」というような「基礎知識」からはじまり、
 「違いを認め合い、共に生きてゆく社会を築いてゆくために、
  尾辻かな子は力を尽くします」というような内容だったように思う)。

で、これを読んで僕は、
「こういうことをちゃんと主張する政治家さんがついに現れたんやなと、
 いま、僕、ホンマちょっと感動してます。
 応援してます。ぜひ、頑張ってください」と発言した。

だから、尾辻さんが正式に立候補表明をした後、
尾辻さんのセクシャルマイノリティ政策を応援・激励した
(事情を何も知らない)市民第1号は僕である、と、
自分で勝手に満足したりしてきたのである。
(今でも、「事情を知らない市民第1号の声」が、
 「なんやこれは。
  こんなこと書いてたら通るもんも通らんようになるぞ」といったものでなくて、
 本当によかったと思っている)。

さて、今にして思えば奇妙な話なのであるが、
僕はこのとき、
(というかその後ずっと)
「尾辻さん自身がセクシャルマイノリティである」という可能性は
まったく考えていなかった。
「いやあ、『理解のある』議員さんが出てきてよかったよかった」と、
そんな感じに捉えていたのだ。
(後援会の名称が「尾辻かな子とレインボーネットワーク」で、
 「六色の虹」がそのシンボルマークであったにもかかわらず、
 その2年後、2005年の「カミングアウト」まで、
 僕は尾辻さん自身がセクシャルマイノリティであるという発想には
 まったく思い至らなかった)。

その後 尾辻さんとは、
反戦集会やメーデー、
「性同一性障害者」の性別変更の法制化を求める集会などでも
お会いすることがあった。
いつも はつらつとしていて、パワフルで、
「凄い人やなぁ」と驚かされてばかりであった。
(僕はその後 愛知県に引っ越した関係で、
 基本的に、
 「カミングアウト前の尾辻かな子」しか知らないので、
 その後どうされたかはあまり知らなかったりするのであるが……)。

■民主党は憲法第24条の「論憲」を!
さて、尾辻さんと木村さんの「結婚」であるが、
現在の法体系のもとでは法律上、
実は有効性をもたない。
わが国の最高法規・日本国憲法第24条には、
「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し」と規定されており、
民法も同性同士の婚姻を現段階では想定したものとはなっていない。

なお、日本国憲法制定時に日本共産党が発表した
「日本人民共和国憲法(草案)」でも、
「婚姻は、両性の合意によってのみ成立し、
 かつ男女が平等の権利をもつ完全な一夫一婦を基本とし、
 純潔な家族生活の建設を目的とする」とされていた。
憲法第24条は、
革新政党ですらこうしたことを平然と書いて恥じない時代に書かれた条文であり、
同性同士の「結婚式」が執り行われるようになった今では
明らかに「時代遅れ」の遺物である。

民主党は「論憲」を唱えている。
僕は、「論憲」にあたってはこの憲法第24条を議論の対象に加えることを
強く希望するものである。

公営住宅において、
事実婚の関係にある男女が「家族」として同居できるにもかかわらず、
結婚したくてもすることのできない同性同士のカップルが
同居することを拒否されるといった差別的な規定(およびその運用)の撤廃も
急務である。
民間の住宅においても、
こうした差別はやはり禁止されなくてはならない。

尾辻さんを公認候補とした以上、
民主党が尾辻さんを単なる「広告塔」として扱うことは許されない。
多用な性のあり方を認め合う国家・社会の建設に向けて、
積極的な政策提案を党として行なってゆくことこそが
今後の民主党の責務となるだろう。

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by imadegawatuusin | 2007-06-04 16:01 | 暮らし家庭
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