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トヨタ系ベトナム人「実習生」裁判報告会

――「トヨタ2兆円」を支えた「時給300円の労働者」――

■ここ愛知で、「足元からの国際連帯」を!
5月19日、
「TMCのベトナム人実習生6人の裁判闘争を支える会」が主催する
報告会が開かれた。
「支える会」は今年2月に、
名古屋労職研を中心に、
ふれあいユニオンの浅野委員長や僕を含む5団体10個人で結成され、
現在は組合としての名古屋ふれあいユニオンも会員になっている団体だ。

報告会ではまず、
「実習生」6人が加盟している全統一労働組合全労協加盟)が、
「研修生・実習生制度」の実態を解説。
一部屋5万円の民間アパートの一室に6人の「研修生・実習生」を詰め込み、
なぜか一人当たり2万6千円の「家賃」を徴収するといった
搾取の事例が報告された。

次に、
「実習生」6人の弁護人を務める大脇雅子弁護士が
訴えの概要を説明。
彼女らが今回 声を上げたのは、
単に賃金の問題だけでなく、
職場においてパスポート・健康保険証の取り上げ・強制管理から、
セクハラ・パワハラ・差別的言動に至るさまざまな人権侵害を
受け続けてきた背景があることが報告された。
特にセクハラに関しては、
悪質なところでは、
「実習生」の部屋に無断で侵入して
布団の中にまで潜り込んでくるといったものから、
彼女らの一人に「乳首ちゃん」なる あだ名をつけたり、
まだ日本語の理解が充分でない「研修生」に
性器や肛門の卑俗語を言わせて面白がるといった低劣極まるものまで、
その内容は多岐にわたる。

「実習生」6人は、
トヨタ車のヘッドレスト・アームレストの製造に従事していた。
「トヨタ2兆円」を底辺で支えてきたのが、彼女たちであったのだ。

僕もまた、
トヨタグループの車体メーカー・トヨタ車体で非正規雇用労働者として働きつつ、
非正規雇用労働者の権利・権益の確立・拡大を目指している。
だが、前途は多難だ。
考えてみれば、
僕たちのすぐ隣にこうした時給300円や400円で車を作る労働者がいる限り、
僕たちの労働条件が簡単に良くなるはずがないのである。

現在、
彼女らの裁判費用は決定的に不足しており、
裁判の維持そのものが危ぶまれている。
「TMCのベトナム人実習生6人の裁判闘争を支える会」の年会費は1000円。
このお金が、
彼女らの裁判闘争を支えることになる。
郵便口座番号は00870-5-205553。
連絡先は、
電話・FAX:052-837-7420。
電子メール:roushokuken@be.to


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