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「派遣で勤続9年」労働者の直接・正規雇用を!

トヨタ関連企業・イナテックに勤続9年
ブラジル人派遣労働者・高江洲ヨウジさんの
直接・正規雇用を勝ち取ろう!


――権利知り、労組加盟の矢先に解雇通告――

■「有休なんて知らなかった」
高江洲ヨウジさんは、
僕が「労働相談」というものに初めて立ち会ったとき
相談に来た日系ブラジル人である。
トヨタ関連企業のイナテック(旧稲垣鉄工、正社員組合は全トヨタ労連加盟)に
派遣社員として勤続9年。
長時間労働で体がキツい。
生産設備が故障しているのに、
言っても会社は直してくれないなどと訴えていた。

名古屋ふれあいユニオン平良マルコス副委員長(当時は運営委員)は、
「有休は取れているのか」とたずねた。
すると高江洲さんは、
「有休?」と首をかしげるのである。
どうやら彼は、
「有給休暇」という制度自体を知らなかったようなのだ。
マルコスさんが説明すると高江洲さんは大喜びし、
「知らなかったよ。
 リーダーもボスも
 今まで誰も教えてくれなかったよ」と感激していた。

ユニオンと出会い、
労働者の権利を知った高江州さんは、
熱心に労働組合の活動を始めた。

ところがである。
七月七日の七夕の日、
僕がふれあいユニオンの事務所に行くと、
そこに高江洲さんがいた。
僕は高江洲さんに言った。
「調子はどうですか」。
すると、
高江洲さんはこう言ったのである。
「解雇されたヨ……」。

解雇の表向きの理由は、
「(通勤の際、)車を止める位置が違反している」
などということらしい。

僕の印象で言えば、
高江洲さんは「気のいいオッチャン」である。
陽気で、
それでいて暇さえあれば日本語の単語帳をめくったり、
漢字の書き取りに挑戦するなど勉強家でもある。
少なくとも、
何度注意しても駐車ルールを守らないような人には見えない。
日本語のやや不自由な高江洲さんに、
会社はきちんと分かるように説明したのか。
どうしても解雇しなければならないほどの事情が
あるというのか。
高江洲さんが「有給休暇」の存在を知り、
労働組合活動を始めた矢先に解雇されたのは
果たして偶然といえるのだろうか。

■労組が申し入れに行くと警察に通報
高江洲さんが解雇されたことを聞き、
マルコス副委員長は
イナテックに交渉の申し入れに出向いた。
するとイナテックは
何と警察に通報し、
二人を排除しようとしたのである。
(ただし、
 呼ばれてやってきた警察官は、
 話を聞いた後、
 「これは警察が介入する問題ではない。
  よく話し合って解決しなさい」と
 逆に会社側に説教をして帰っていったとのこと。
 「警察の方がよほど物がわかってるよ」と、
 マルコス副委員長はあきれていた)。

名古屋ふれあいユニオンは、
「道理に基づく労働運動」を掲げている。
「話せばわかる組合」であると自負している。
高江洲さんをどうしても解雇しなければならないような
正当な理由があるのなら、
それをきちんと話せばいい。
それを、
平和的に話し合いを求めている労働組合に対し、
いきなり警察を呼ぶというのは
あまりに乱暴なのではないか。

派遣法上の規制を超える9年間も
イナテックで働き続けた高江洲さんに対し、
イナテックは法律上、
直接雇用の義務を負う。
それも、
労組に対する企業側のこのような敵対的な姿勢を見る限り、
高江洲さんは
一定期間の雇用の後に
「期間満了」を名目として解雇することの可能な期間工としてではなく、
厚生労働省の指導の通り、
常用労働者としての雇用を
勝ち取る必要があるだろう。

■solidariedade=みんなで力合わせれば、力強くなる
名古屋ふれあいユニオンの機関紙・『NFU ふれあい通信』には、
マルコス副委員長執筆のポルトガル語ページがある。
あるときここに、
"solidariedade"という単語があった。
英語の"solidarity"(=「連帯・団結」)という単語と
字面がよく似ていると思い、
僕は隣にいた高江洲さんに尋ねてみた。
「これ、『ソリダリダーデ』って読むんですか?」

すると高江洲さんはこう答えた。
「そう。
 "solidariedade"。
 一人の力じゃ何もできん。
 みんなで力合わせれば、力強くなる。
 そういう意味だ」

僕は"solidariedade"という言葉を見たときに、
英語の"solidarity"からの類推で、
すぐに「連帯」とか「団結」という「むつかしい」日本語を
思い浮かべてしまっていた。
けれど、
そうした日本語を知らなくても、
高江洲さんは"solidariedade"というポルトガル語を
非常に簡単な日本語単語の組み合わせによって、
充分に説明することに成功している。

「一人の力じゃ何もできん。
 みんなで力合わせれば、力強くなる」

労働運動の原点である
「団結・連帯」="solidariedade"の精神が
ここにある。

トヨタ関連企業・イナテックに勤続9年、
日系ブラジル人派遣社員・高江洲ヨージさんの首切りを許すな!
労働運動の力で、
直接・正規雇用を勝ち取ろう!

10月28日(日)13時
「貧困なくせ!!!街頭大行進」(三越前・栄広場)に結集を!
反貧困名古屋ネットワーク主催



労働組合名古屋ふれあいユニオン
雇用形態や国籍に関わりなく、
愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる
地域労働組合(コミュニティユニオン)。
コミュニティユニオン全国ネットワーク
コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。
今年3月に開かれた第9回定期大会では、
連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。
日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを
積極的に企画しながら活動している。
現在、組合員数約200名。
組合員は組合費月額1500円。
賛助会員(サポーター)は年会費5000円。
住所:〒460‐0024
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by imadegawatuusin | 2007-10-19 01:30 | 労働運動