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松下、社名「パナソニック」に

――企業、「一家一族の所有物」から「社会の公器」への転機――

■「ナショナル」も廃止し、ブランド統一へ
松下グループの中核企業・松下電器産業が10日、
グループ各社の社名を今年10月1日付で
「パナソニック」に統一すると発表した。
1925年から長らく使用されてきたブランド名・「ナショナル」も、
2009年度を目途に廃止するとされている(毎日新聞1月11日)。
松下グループは創業90周年を期に、
ついに創業家の家名を社名から外す決断に踏み切った。

確かに日本的経営方式の典型とされる
「松下イズム」に愛着を持つ人にとっては、
創業者の名を社名から消す今回の決定に
とまどいを覚える向きもあるだろう。
しかし私は、
社会の公器であるべき企業に個人の、
しかも家名が付けられているということ自体が
望ましいものではないと考える。

創業者・松下幸之助氏から遺族が相続した松下電器産業の株は、
現在の発行済み株式の1パーセント程度。
公表されている大株主上位10者の中に
松下家の名前はない(朝日新聞1月11日)。
もはや松下グループは、
一家一族の所有物ではありえないのだ。

「国家」を意味する「ナショナル」は、
戦前 日本の侵略を受けた諸国の人々にとっては、
どうしても「日本国家主義」の再来を
想起させかねない名称だ。
それに対して
「Pan(あらゆる)」と「Sonic(音声)」とからきた「パナソニック」は、
一国一地域に偏らず、
多様な価値観を受け入れる懐の深さを感じさせる(日本経済新聞1月11日)。
すでに海外での売り上げが国内での売り上げを上回り、
外国人従業員比率も高まっている同グループの
今後 進むべき方向を照らし出す名称だと言えるだろう。

松下グループの
社名・ブランド名の「パナソニック」への統一を歓迎する。
by imadegawatuusin | 2008-01-11 23:27 | 経済