――1・26グローバルアクション――
■「非正規雇用労働者と労働組合」部会で報告 1月26日、 全世界で展開される世界社会フォーラムが、 東京・あらかわで幕を開けた。 (ここから、地球の自転に沿って、 全世界を一周するように この日、世界各地で開催されてゆく)。 ダボスで開かれている世界経済フォーラムに対抗し、 ここから、地球の自転に沿って、 全世界を一周するように この日、全世界各地でイベントが開催されてゆく。 全世界各地域でイベントが催されていく。 その先陣を切るのが、 日本・東京のあらかわなのだ。 山谷の労働者福祉会館には、 ATTAC JAPANのCTT部会が集まり、 通過取引税について議論を交わした。 午後は会場を移し、 アクト21で 「格差をなくせ!貧困なくせ!非正規労働者の未来と労働組合の役割」 に出席して報告。 その後 更に会場を町屋文化センターに移し、 全体集会が行なわれた。 (ただし私は、 笹島寮の門限・10時に間に合うよう、 早めに退出せねばならず、 最後までいることは出来なかったのだが……)。 以下は、 「非正規雇用労働者と労働組合」部会で僕が報告した内容を、 管理職ユニオン関西の仲村実さんがまとめてくださったものに、 筆者が一部修正したものである。 酒井徹さん(名古屋ふれあいユニオン)の報告 ■トヨタ車体に派遣され、突如の「辞めてくれ」 去年まで、派遣会社からトヨタ車体に派遣されて、 半年間、仕事をしておりました。 トヨタで働いているから トヨタの労働問題に取り組んでいこうと、 外国人労働者の問題、 トヨタ・グループでの偽装請負の問題、 研修生・実習生問題を。 それから トヨタがフィリピンで組合潰しをやっている話を聞きまして、 じゃあみんなでトヨタの社長さんに 「そういうことはやめてくれ」という お手紙を書こうという話になって、 僕も手紙を書いたところ、 その4日後、 9月18日に突如として、 「10月9日をもって辞めてくれ」と、派遣会社から言われました。 それで、 「何で辞めろと言うんですか」と言ったところ、 「トヨタ車体がウチの会社に突然、 『180人を減らしてくれ』と言ってきた」と言うのです。 10月で期限が切れているのが たまたま酒井さんだったと。 それで、本当かなと思っていると、 何とその担当者の「削減」発言の1ヶ月あとになっても、 派遣会社は広告をばんばん出している。 「トヨタ車体にニュースタッフ100名大募集! 安定性と将来性も抜群! 10月中に入社された方には10万円プレゼント!」と、 大募集していたわけです。 「これはどういうことだ!」と迫りましたところ、 「それは手違いで出してしまった広告であります」と。 「では、実際にはこの間、 一人も職場には新しい人は入っていないんですよね」と聞くと、 「いや、 求人広告を見て来て下さった方には、 申しわけないので入れております」と。 こういうわけのわからない言い訳を繰り返しまして、 さすがに僕もあきれて、 「それは出る所に出てもちゃんと言えるんだろうな」と言い、 労働委員会に行きました。 すると、さすがにこんな言い分は言わず、 労働委員さんには、 「この間の経緯の中で、 酒井さんと当社との間で信頼関係が崩れたので、 もはや雇いたくない」と言った。 結局会社が相当額の解決金を出すという形で、 円満解決いたしました。 ■組合がなければ、泣き寝入りしてた 多分、僕が労働組合に入っていなかったら、 そのまま泣き寝入りとういうような状態だったのではないかと 思うんです。 派遣会社から「辞めてくれ」と言われて、 寮からたたき出され、 ホームレス一時保護所に収容され、 その後、 ホームレスの自立支援施設というところに移送された。 しかし、 解決金も入りましたし、 2月1日にはアパートを借りて 引っ越すことができるようになりました。 派遣労働者と野宿労働者は 本当に紙一重だなっていうのをしみじみと実感させられました。 ■「研修生」という恐ろしい労働問題 うちの組合は公称250人。 ちゃんと組合費を払っている人だったら 大体200人ぐらいになるんですけど、 そのうち外国人が130人、 ほとんどがトヨタとかの下請けで働いている 日系ブラジル人です。 いま、この人たちに 新しい労働問題が起こっています。 何かと言うと、 「研修生」という名目で 中国人あるいはベトナム人が職場に入ってくる。 この研修生というのは、 クルマ作りのお勉強のために 日本に来るということです。 勉強しに来るわけだから、 筋から言えば自分で授業料払ってでも来るべきところだけど、 まぁ貧しい国の人だから 生活費程度は出してあげようという制度です。 だから労働法制が適用されない。 最低賃金以下の賃金で働かせても、 それは合法だということがまかり通ってしまう 恐ろしい制度なんですね。 その研修生の人たちが来て、 話を聞いた。 タイムカードを隠し撮りしてきてもらった。 そうしたら上から下までびっしり数字が並んでいる。 つまり1ヶ月間の内、 1日も休んでいない。 それで、 朝の8時から夜中の12時まで毎日働いている。 「1日もあなた方の休みがないじゃないですか。 どうやって今日ここに来たんですか」と聞くと、 「今日も本当は働くはずだった。 ただ、社長が突然、 仕事が一つ減ったから 今度の日曜日は来なくていいと言われたので、 今日はやっと来ることができた」と、言うんです。 この人たちは、 時給300円で働いているんですね。 ■日系ブラジル人の人件費が「高い」 今までは、日系ブラジル人が職場に大量に導入され、 この人たちも実は、 最低賃金すれすれで、 しかも社会保険、雇用保険、健康保険にも 入っていない労働条件で働かされてきた。 でも、この人たちですら もはや「高い」という状況。 「300円でやってくれる人間を連れてきたから、 お前らはいらん」と、 契約期間の途中であるにも関わらず いきなり切ってくる。 こういう構図がある。 それで、研修生の人たちに聞いてみると、 「私と一緒に来た隣の工場の研修生は、 時給600円もらっている。 私は300円だけだ。 隣の工場の子がうらやましい」と言うんですね。 もちろん時給600円で働かせても、 これは最低賃金法違反ですよ。 ただ、普通の労働者なら、 それなら隣の工場に行く、ということができるが、 研修生はそれが絶対にできない。 最初に決められたところで、 時給300円だろうが時給600円だろうが、 とにかくそこで働かなければいけないというシステムなんですね。 ■経営者が「お前いらん」といった時点で強制送還 これはトヨタの中でも4次下請けくらいの末端の工場での話ですけど、 トヨタの1次下請けくらいになると、 名目上、最低賃金を払っていたりする。 ところが給料明細をよく見ると、 「家賃」という項目で一人4万2千円引かれている。 それでこのベトナム人は、 狭い部屋に4人押し込まれ、 一人ずつが4万2千円の家賃を月々取られているんですね。 そして、 その隣の部屋には日系フィリピン人が4人で住んでいるんですが、 この人たちは『4人で』4万2千円払っている。 つまり、研修生からは 4倍の家賃を取っているわけですよね。 あくどいことをやるなと思うんですけれども、 こういった人たちが立ち上がって、 労働組合に組織して、団体交渉をしたら 上手くいくのかと言うと、これが難しい。 この制度は、 本当に生殺与奪の権利を全部経営者が握っている。 「お前、いらん」と言われた時点で、 強制送還っていう制度です。 表から立ち向かっていったらけっこうやばいと、 最近、頭を悩ませている。 最低賃金が底だと思っていたけれども、 実は今、 愛知県の職場では それ以下というのが合法的にまかり通る、 もう一つの底がある。 これを何とか上げていかないと、 僕らの賃金もどんどん下がっていくと思うんです。 しかし、 これがなかなか難しい。 研修生・実習生の問題に取り組んでいる方もいらっしゃると思うんですが、 もし、体験があるところがあったら お知恵を貸していただきたいと思います。
by imadegawatuusin
| 2008-01-26 22:50
| 雑記帳
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自己紹介と連絡先
名前:酒井徹(さかいとおる)
生まれた日:昭和58(西暦1983)年8月22日 世わい:42歳 住みか:〒460-0021 日本国愛知県名古屋市中区平和一丁目3番24号 スフジビル406号 電話番号:070-4531-5528 電子郵便宛先:sakaitooru19830822@gmail.com カテゴリ
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