――共に闘い20年――
■おみやげはユニオン運動への確信 名古屋ふれあいユニオンの機関紙編集長・Aさんは、 「美味しいものにも出会えますように」との書き込みを インターネットの掲示板に残して 「第20回コミュニティ・ユニオン全国交流集会in千葉」へと 旅立った。 ところが! 受け入れ団体である千葉県・なのはなユニオンの 鴨桃代委員長(全国ユニオン会長)は、 あろうことか開会の挨拶の冒頭から、 「ごらんになっておわかりの通り、 千葉県・幕張にはすてきな景色もなければ おいしい名産もない」とキッパリ。 去年の奈良集会の際は、 受け入れ団体も来賓も、 ひたすら奈良の観光名所や名産を 賛美・羅列する挨拶に終始したのと 好対照の幕開けだ。 名物・名産ではなく、 「みんなで ディーセントワーク(まともな働き方)を実現する! という決意と ユニオン運動への確信を 全国各地におみやげとして持ち帰っていただきたい」と 決意を表明されて交流集会は開会した。 ■労組を一番必要とする人の拠り所に 日本最大の労働組合全国中央組織・連合の 「非正規労働センター」総合局長・龍井葉二さんも、 「20年前、 当時の労組全国中央組織・総評から 第1回のコミュニティユニオン全国交流集会に 参加して、 そのあふれる熱気に感動した。 そして今、 連合『非正規労働センター』総合局長の立場で、 記念すべき第20回の集会に 参加できて感慨深い」と挨拶。 「みなさんの20年、 いや、それ以前からの活動は、 それまでの正社員中心・企業別の労働運動に対する オルタナティブを提起し、 新しい闘いのスタイルをつくった。 働く者に『労働組合の価値』を再認識させ、 今や、労働組合を一番必要としている人たちの 拠り所となりつつある。 みなさんが20年間培ってきたものに 大きな自信を持ってほしい」とエールを送り、 「連合は今、 『全ての労働者のための社会運動』へと 自己改革ができるかどうかの分かれ道に立っている。 私は、 それは連合が、 みなさん方の運動にいかに学ぶことができるかどうかに かかっていると思っている」と 挨拶を締めくくった。 ■2009年問題通達、皆さんの闘い あったから つづいて社会民主党の福島みずほ党首も挨拶。 「小泉さんが首相のころは、 非正規雇用労働者の問題を国会で質問したら、 『がんばって正社員になれっ!』というヤジが 飛んできた。 しかし、 みなさんが現場から提起してきた、 非正規・使い捨ての雇用・雇用劣化が、 今や社会全体の問題になりつつある」とした上で、 「私も、 現場で歯を食いしばり、 あるいは果敢に闘っているみなさんに励まされて 国会で活動してきた。 行政交渉も何十回もやってきた。 それが今、 少しずつ、じりじりと改善を生んでいる。 先日、厚生労働省が 2009年問題の通達を出した。 みなさんの闘いがあったからだ。 1人の決起と働く仲間の運動が、 みんなの働き方を変えていく。 現場での闘いが政治を変えている」と述べた。 この「2009年問題通達」は、 我が名古屋ふれあいユニオンの 日系ブラジル人組合員・平田実男さんが勝ち取った 「ラポール・サービス事件」名古屋高裁判決をもとに 出された通達だ。 平田さんの決起と、 平良マルコス副委員長を中心とする 名古屋ふれあいユニオンラポール・サービス分会、 そして全国のユニオンの運動が、 政治を変えたと福島党首は言ったのだ。 福島党首は最後に、 「いよいよ政治決戦だ。 政治の転換がなければ 社会は変わらない。 人は使い捨て、高齢者はうば捨て、 地方は切り捨て、国民は投げ捨て……、 こんな社会をもうちょっとましな社会にしていきたい。 社民党も崖っぷちだが、 おかしいことは変えようという、 『攻めの選挙』を展開する。 与野党逆転を実現させ、 自民党政治を終わらせる。 働く者の側に立って労働法制を変える立場の人を 各地で応援してほしい。 そして、 来年の十勝集会では、 『みなさんのおかげで 派遣法、変わりましたよ!』と、 胸を張って挨拶したい」と決意を述べた。 ■最大の規制は団結力 基調講演は日本労働弁護団会長の 宮里邦雄弁護士。 宮里弁護士は、 「個人請負」や「委託」などの形で、 「今や労働者の『非正規化』どころか、 『非雇用化』まで進んでいる」と指摘。 労基法の適用もなく、 最低賃金法の適用もなく、 労働組合からも遠ざけられる労働者が 作り出されている実態を報告し、 「私たちは ややもすると『法規制・法規制』と 言う傾向がある。 だが、 たとえ法規制を実現しても、 それが経営者が喜んで受け入れた規制でない以上、 そこに労働者側の『法を守れ』という運動がなければ、 現場では必ず違法・脱法が横行する。 法を支え、法を守らせるのは、 労働者自身の権利意識であり、 労働運動。 資本に対する最大の規制は 労働者の団結に他ならない」と言い切った。 そして最後に、 「なぜ働く者は労働組合をつくるのか。 一人ではできないことをやるためだ。 自立した労働者の連帯組織としての役割が、 今、労働組合に 求められている」と講演を締めくくった。 ■若者分科会「生存のハブをつくろう」 その後、各参加者は分科会に分散。 筆者はフリーター全般労働組合主催の 「若者」分科会・「生存のハブをつくろう」に 参加した。 いわゆる独立系メーデーの企画や、 「住み込み派遣」における問題の顕在化などを受けての 「住宅供給事業」構想などについて 話し合った。 独立系メーデーの活性化については、 既存のメーデー企画との連携の強化や 労働組合中央組織の活用などを 筆者は主張した。 住宅問題については、 筆者は派遣会社に会社寮を追い出され ホームレス一時保護所に収容されたという経験をもとに、 派遣会社をクビになれば 「職」と「住まい」という生活の二大基盤を 同時に失うことになる 「住み込み派遣」の問題点を指摘。 総選挙後の国会で期待される 派遣法の抜本改正においては、 特に「住み込み派遣」に特化した労働者保護規定を 設けること、 具体的には 「住み込み派遣」においては「雇い止め」の場合であっても、 それまでの雇用期間に関わりなく 1ヶ月前には雇用終了の意思表示を会社に義務づけること (「明日でもう雇い止め」と 一日前にいきなり言われて寮を追い出されたら たまらない!)。 それゆえ必然的に「住み込み派遣」の場合の雇用契約は 2ヶ月以上とすること (それ以下の場合、 そもそも「1ヶ月前に雇い止めを通知する」こと自体が 難しい)。 寮費が近隣の同等程度のアパートの相場の 7割以上あるような場合は、 会社寮は借家の場合と同じく、 契約打ち切りの意思表示がなされても家賃さえ払えば 6ヶ月は住み続けられるようにすることなどを 提案した。 また、 自力でアパートを借りることが難しい外国人労働者に対し、 寮を用意した派遣会社などがその弱みにつけ込んで 法外な家賃を徴収したり、 「寮を追い出す」と脅して 正当な労働運動の切り崩しを 行なったりしている実態も報告した。 ■「乾杯」時にはもう食事なし 夜のレセプションは立食形式のパーティーだった。 鴨桃代委員長が 「幕張においしい名産はない」と言っただけあり、 すし・からあげ・フルーツ・ビール……といった、 特に地域色のないごくありきたりの献立だ。 が、 意地汚い貧乏人が多いせいか、 それとも主催者・来賓の挨拶が長かったせいか、 参加者はパーティー開始前の挨拶中から すでに食事に食らいつき始めてしまい、 派遣労働ネットワーク代表の中野麻美弁護士が 「乾杯」の音頭を取って いよいよパーティーが始まったときには、 すでに机の上に用意された料理は あらかたなくなってしまっていた。 おいおい……。 各ユニオンの壇上挨拶も一巡し、 レセプションは解散。 その後名古屋ふれあいユニオン有志は、 東北・東京・神奈川・広島・兵庫などの仲間たちと 会場前の公園の芝生の中に円陣を組んで、 星など1つも見えない幕張の夜空の下で 施設の門限ギリギリまで語り合ったのであった。 →「コミュニティ・ユニオン全国交流集会in千葉(2日目)」に続く 【参考記事】 第19回コミュニティ・ユニオン全国交流集会(奈良) 第21回コミュニティ・ユニオン全国交流集会 「コミュニティユニオン全国交流集会 霧島」に365人 コミュニティ・ユニオン全国交流集会in阿蘇に320人 職場の理不尽を許さない、強く優しい地域労組の建設を! 愛知県下の未組織労働者は名古屋ふれあいユニオンに結集し、 愛知県に人権労働運動の灯をともそう! 労働組合:名古屋ふれあいユニオン 雇用形態や国籍に関わりなく、 愛知県下で働くすべての労働者が一人から加盟できる 地域労働組合(コミュニティユニオン)。 コミュニティユニオン全国ネットワークや コミュニティユニオン東海ネットワークにも参加。 今年3月に開かれた第10回定期大会では、 連合産別・全国ユニオンへの加盟について討議するとする活動方針を採択。 日ごろから組合員の学習会や交流会・相談会などを 積極的に企画しながら活動している。 現在、組合員数約200名。 組合員は組合費月額1500円。 賛助会員(サポーター)は年会費5000円。 住所:〒460‐0024 愛知県名古屋市中区正木4-8-8 メゾン金山711号室 (JR・地下鉄・名鉄金山駅下車 名古屋ボストン美術館の向かい) 電話番号:052‐679‐3079(午前10時~午後6時)月~金 ファックス:052‐679‐3080 電子メール:fureai@abox.so-net.ne.jp 郵便振替 00800‐8‐126554 ホームページ http://homepage3.nifty.com/fureai-union/
by imadegawatuusin
| 2008-09-29 22:47
| 労働運動
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自己紹介と連絡先
名前:酒井徹(さかいとおる)
生まれた日:昭和58(西暦1983)年8月22日 世わい:42歳 住みか:〒460-0021 日本国愛知県名古屋市中区平和一丁目3番24号 スフジビル406号 電話番号:070-4531-5528 電子郵便宛先:sakaitooru19830822@gmail.com カテゴリ
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