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派遣切り:テクノプレーンに労組、抗議行動

――ふざけた社長に責任を取らせよう!――

■本社前抗議行動を敢行!
11月10日の第3回団体交渉の冒頭、
航空機組立特化型人材派遣会社である
テクノプレーン(本社:名古屋市熱田区)が
突如として名古屋ふれあいユニオン組合員の
TさんおよびYさんに対し
解雇通告を行なった件などについて、
愛知県の個人加盟制労働組合である
名古屋ふれあいユニオンは
11月26日、
本社前で抗議・申し入れ行動を行なった。

■理由も述べず次回団体交渉拒否!
そもそもテクノプレーンと名古屋ふれあいユニオンは、
Tさん・Yさんが入社以来、
当初約束された配属先が反古にされた上、
長期にわたり「立ちっぱなし見学」を強いられたり、
会社の都合で一方的に休業を命じられ、
大幅な賃金カットが行なわれてきた問題について
団体交渉を行なっている最中だった。
名古屋ふれあいユニオンとの間で
以上の問題に何らの解決がついていないにも関わらず、
いきなりふれあいユニオン組合員2名のクビを切り、
挙げ句の果てには一切の理由を述べることなく
「弊社にて慎重に協議しました結果、
 第4回団体交渉の開催は
 見送らせて頂くことになりました」
とのFAXをユニオンに送りつけてくるとは
一体いかなる了見なのか。

■ひたすら「だんまり」の不誠実団交
団体交渉においてテクノプレーンは、
労働者がひたすら立ちっぱなしで
何もさせられない状態が続いていたことについて
「知らなかった」と発言するなど
ひたすら無責任な態度に終始してきた。
11月10日の最後の団体交渉においては、
冒頭でTさん・Yさんに対する解雇を言い渡した後は、
ユニオン側の問いかけに対し
ほとんど「だんまり」を決め込むという
ふざけ果てた対応を行なっている。

■航空機の未来にかけた労働者
Tさん・Yさんはテクノプレーンの正社員である
(テクノプレーンは常用型派遣労働者を扱う
 特定労働者派遣業者)。
郵便局員や保育士などの前職を投げ打ち、
航空機業界の輝かしい未来を説く
テクノプレーンを信じて会社に入社したのである。
その両名に対するテクノプレーンのこれまでの仕打ちは
一体何ごとであるのだろうか。

■「骨肉の争い!?」に労働者を巻き込むな!
兄弟げんかや親子げんかは
労組のあずかり知るところではないが、
ササキグループからの離脱という
明かな経営上の誤りを犯し、
その結果
何百人もの労働者を路頭に迷わせた責任者が
一切姿を現さず、
頭一つ下げることなく
労働者が解雇を受け入れると思っているのなら、
大間違いであると指摘しなければならない。

■本社はやっぱり「自社ビル」だ!
第2回団体交渉で
「自社ビルでない。賃貸である」と回答した
テクノプレーン本社ビルも、
名古屋ふれあいユニオンの調査で、
テクノプレーン代表取締役社長・佐々木公治氏の
会社の持ちビルであることが判明している。
名義さえ「自社ビル」でなければ
労働者の目を欺けるとでも
本気で思っていたのだろうか。
働く者を徹頭徹尾愚弄するやり方に
労働者の怒りは頂点に達している。

■労組に対してまともな説明一切なし
Tさん・Yさんは
今回の解雇に全く納得していない。
これまでの扱いに関して
団体交渉中であった労働者に対する
突然の「整理解雇」、
それも、
整理解雇でありながら
労組に対して
会社の決算報告書などの経理資料を開示するなどして
どうしても整理解雇しなければならない
経営状態にあることを証明するでもなく、
今日の事態に至った根本的な原因であろう
ササキグループからの離脱についても
一切説明することなくして
ただただ
「事業の縮小その他やむを得ない業務の都合による」
などと言われても、
どうして「事業の縮小」に至ったのか、
どう「やむを得ない」のか、
私たちにはさっぱり理解することができない。

■経営ミスによる解雇を撤回せよ!
団体交渉の冒頭に、
いきなり10日後の「解雇」を告げておき、
その後はひたすら「だんまり」を決め込んだあの団交で、
労働者・労働組合に対する充分な説明がなされたとは
到底言えない。
労働契約法はその16条で、
「解雇は、
 客観的に合理的な理由を欠き、
 社会通念上相当であると認められない場合は、
 その権利を濫用したものとして、無効とする」と定めている。

■佐々木公治社長は団体交渉に出てこい!
名古屋ふれあいユニオンは、
テクノプレーンに対して団体交渉を求めている。
前回団体交渉でのやり取りから、
これまでの出席者であるK氏・M氏には
ユニオン側の問いかけに対して
責任ある説明・回答ができないことは明らかである。
次回団体交渉においては、
テクノプレーン代表取締役社長で、
今日の事態に対する一切の責任を負う
佐々木公治氏の出席を強く求めるものだ。

以下は11月26日抗議行動にて
本社前で配布されたビラの内容である。


テクノプレーン(株)は
経営ミスによる解雇を撤回せよ!


■組合との交渉をうち切り、解雇を強行!
航空機組立への
人材派遣・業務請負を行っている
テクノプレーン株式会社(名古屋市熱田区)は、
派手な求人で大量の社員を採用しながら、
「作業見学」と称して、
ただ作業を立って見ているだけの状態を
何ヶ月もの間40~50人の労働者に強いることを
行ってきました。

さらに今年9月以降、
会社は仕事の減少を理由に
数十人の労働者に対し退職勧奨を発動、
大半の労働者が失意のまま
会社を去っていきました。
二名の労働者が退職勧奨を拒否し、
労働組合「名古屋ふれあいユニオン」に参加し、
会社の人権侵害に対する謝罪と
労働者の雇用保障を求める交渉を行ってきました。

ところが会社は、
交渉の場でも、
組合が求める会社の経理状況の資料提出や、
「作業見学」や「自宅待機」を発する労務管理の
是非に関する調査報告を行うことなく、
次回団体交渉の開催を拒み、
11月20日付で
二名の労働者を解雇する通告を行いました。

今回の解雇通告は
整理解雇が認められる条件を全く満たしておらず、
解雇権の濫用であり、
絶対に認められません。

■会社の経営ミスがすべて
そもそも会社が多くの得意先を失い、
多くの労働者に退職勧奨せざるを得なくなったのは、
従来所属していたササキグループから
離脱したことによるものであり、
明らかに経営判断のミスによるものです。
にもかかわらず経営陣は
何の責任をとることなく
労働者に犠牲の転嫁を図っている、と
いわざるを得ません。

会社の無計画な人事政策、
経営陣の内部対立に翻弄された多くの労働者が、
テクノプレーンを糾弾する声を上げています。

私たち名古屋ふれあいユニオンは、
テクノプレーン経営者が
この間の誤った対応に対する深い反省にたって、
再び当労組との団体交渉の場に臨み、
問題の解決を図ることを申し入れるものです。


抗議先
テクノプレーン株式会社 
航空機事業への人材派遣・業務請負業
従業員数 約100名(2008年9月現在)
代表取締役社長 佐々木 公治
本社:名古屋市熱田区神宮3-8-20
    神宮東熱田ビル
TEL:052-678-1300 FAX:052-678-1333


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by imadegawatuusin | 2008-11-26 15:18 | 労働運動
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