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――元患者を元暴力団員に例える――

■『熊本日日新聞』:一面で報道
2月6日の熊本県地方紙・『熊本日日新聞』に、
「宿泊拒否理由 
 アイスター秘書室長が元暴力団員に例え説明」と題する
以下の記事が掲載された。
ちなみに、
この記事に登場する
「大阪市在住の大学生の男性(20)」とは
僕のことだ。

  >宿泊拒否理由:
  >アイスター秘書室長が元暴力団員に例え説明
  >ーー抗議者にメールで「お客様が被害意識」ーー
  >
  >阿蘇郡南小国町の
  >「アイレディース宮殿黒川温泉ホテル」が
  >国立ハンセン病療養所・
  >菊池恵楓園(菊池郡合志町)入所者の宿泊を
  >拒否した問題で、
  >ホテルを経営する「アイスター」(東京)の秘書室長が
  >昨年十二月、
  >同社に抗議した支援者に対し、
  >入所者を元暴力団員に例えて
  >「他の宿泊客に被害者意識を持たせる」などと
  >宿泊拒否の理由を説明するメールを送っていたことが
  >五日、分かった。
  >
  >メールを受け取ったのは
  >大阪市在住の大学生の男性(20)。
  >同社の平田哲哉秘書室長が昨年十二月五日に送付した。
  >メールで、宿泊拒否について
  >「元暴力団の方たちであってもお断りしている。
  > 社会通念上、
  > 一般の方たちとの
  > 何らかのトラブルが起こる可能性がある場合、
  > 旅館業としてとるべき責任」と説明した。
  >この男性が
  >「例えが不適切」と返信すると、
  >平田室長が翌日メールを送り、
  >「そうは思わない」とした上で、
  >「元暴力団員となると、
  > 他の宿泊客には無言の威圧感と、
  > 危害を加えられるのではという恐怖心を感じさせる。
  > つまり被害者意識だ。
  > ハンセン施設の方々の宿泊に
  > その他のお客が感じるのは、
  > やはり、
  > 感染するのではないかという被害者意識だ」と
  >重ねて主張した。
  >
  >また、
  >県と熊本地検が処分を検討している
  >旅館業法違反容疑についても
  >「旅館業法は
  > 県側がアイスターを告発する際に持ち出した
  > 単なる武器。
  > 実際、
  > 法を確実に守って運営している旅館が
  > どれだけあるか疑問」としている。
  >
  >平田室長は、
  >今月五日の取材に対し、
  >「私がそう思ったから書いた。
  > 法務局の社内研修は受けたが、
  > (入所者から)病気がうつるかどうかは、
  > 今も分からない。
  > (元暴力団の例えが)常識外れと言うのならば、
  > 私に常識がないのだろう」と答えた。
  >
  >これに対し、
  >恵楓園入所者自治会の太田明会長は
  >「入所者が
  > 暴力団のような反社会的存在というのだろうか。
  > 人権意識が欠落した企業としか思えない」と話した。

■なぜ今これを明らかにしたか
僕の携帯電話に
株式会社アイスターの江口忠雄社長から
昨年12月5日に電話がかかってきたことは
既にこのホームページで取り上げた
(『裏主張』No.71
 「アイスター新社長から電話がかかってきた」を
 参照のこと)。
アイスターの平田哲哉秘書室長から
1通目の電子メールが届いたのは、
その日の午後7時22分のことだった。
僕は同日返信を送った。
すると翌12月6日午前9時22分、
平田秘書室長は2通目の電子メールを送信してきた。

こうして、
僕の手元には2通のメールが残された。
今回報道されたのは、
平田秘書室長から送られてきた
この2通のメールについてである。

これらのメールは、
平田秘書室長個人の「私見」であると断った上で
書かれている。
そして実際そのメールには、
平田秘書室長の家族に関することなど
プライバシーの領域に属することも含まれていた。

そして何より、
株式会社アイスターは12月19日に、
ようやく自らの誤りを認めて「謝罪」した
(『裏主張』No.73
 「アイスターがついに全面謝罪」を参照のこと)。
僕はこれを見て、
株式会社アイスターは心を入れ替え反省したのだと
信じたのである。
実際、
僕は『裏主張』No.71の中で次のように書いていた。

  >この文章(酒井注:=アイスターの「謝罪文」)を見て、
  >正直僕はジーンときてしまった。
  >「宿泊拒否はホテル業として
  > 当然の判断であった」などと
  >1ヶ月にわたって言い張ってきた企業が、
  >「ホテル業を営むものとしては、
  > 当然の事として、
  > ハンセン病の現状を正しく認識し、
  > 正しい判断が行えるように
  > 日ごろから従業員等の教育も
  > 徹底すべきで有ったと心から反省し」たと言っている。
  >そして、
  >「宿泊拒否に至った判断は間違いであったことを」認め、
  >「宿泊拒否は当然の判断であったと言う見解を……
  > 訂正し謝罪」した。
  >その上でアイスターは、
  >「二度とこのような非人道的な行為を繰り返さないよう、
  > 今後全社を挙げて努力して行く」こと・
  >「ハンセン病回復者の方々の人権擁護を行う啓蒙活動に
  > 微力ながら尽力」することを誓ったのだ。
  >……僕は、
  >アイスターの発表した今回の見解が
  >裏も表もない本心からのものであることを信じたい。
  >そして、
  >「今回の出来事を真摯に反省し、
  > 二度とこのような非人道的な行為を繰り返さないよう、
  > 今後全社を挙げて努力して行く」という言葉が
  >誠実に履行されることを願うばかりだ。
「彼らは心を入れ替え、
 反省したのだ。
 だから、
 平田秘書室長のあの暴言メールのことは
 水に流して忘れよう」。
僕はそう思っていた。
甘かった。
僕はやがて、
彼らの本質が「謝罪」後も
実は何も変わってはいなかったのだということを
思い知らされることになる。
今年1月29日、
株式会社アイスターの江口忠雄社長が県の事情聴取に対し、
「宿泊拒否は間違った判断だったが、
 自らに責任があるとは思わない。
 責任は県にある」と、
責任転嫁の発言を今なお繰り返していることが
明らかにされたのだ(共同通信)。

少なくとも僕がメールを受け取った12月5日の時点では、
彼らは「自らの責任」については認めていた(『裏主張』No.71)。
しかしついに株式会社アイスターは、
この件についての「自らの責任」そのものを
否定するまでに至ったのである。
「嵐」が過ぎ去り、
見方によっては、
彼らの開き直りはますます悪質化しているとさえ
言えるだろう。
そのような状況のもとで、
やはり僕は、
彼らの主張・行動の背景に
どういった思想があるのかを
明らかにしなければならない。
このメールは確かに「私見」を装ってはいるが、
平田秘書室長がこのメールを通して
会社の考えを事実上代弁しようとしていたことは
明らかである〔注1〕。
これを社会的に批判・検討してゆくことは
やはり必要なことだろう。
こうして僕は、
アイスターの平田哲哉秘書室長から
暴言メールを受け取った事実を明らかにすることに
決めたのだ。

それでは以下、
平田秘書室長から送られてきたメールの内容について
検討したい。

■ハンセン病回復者拒絶の論理
平田氏は1通目のメールで、
「ハンセン病元患者」を元暴力団員にたとえ、
宿泊拒否を正当化するという
信じがたい論理を展開した。
平田氏は次のように言う。

  >私どもはハンセン病元患者の方々の人権を護ると共に、
  >その他の方々の人権を護る義務をも負っています。
  >
  >つまり、
  >ハンセン病元患者の方々だから
  >お断りしたということではございません。
  >明らかにそれと分かる、
  >たとえば元暴力団の方たちであっても
  >お断りしている訳です。
  >それは、
  >社会通念上
  >一般のかたたちとの
  >何らかのトラブルがおこる可能性が有る場合、
  >旅館業としてとるべき責任でも有ると
  >言えるのではないでしょうか。
  >
  >もちろん元暴力団の方々であっても、
  >他のお客様の全員が十分に納得していただければ、
  >当ホテルとしては拒否する理由は何もない訳ですから、
  >お泊り頂きます。
  >ハンセン病元患者の方々でも、
  >その他のお客様が
  >みなさん納得していただけるのであれば、
  >我々は喜んで受け入れさせていただきます。

つまりこういうことである。
自分たちは決して、
「ハンセン病元患者の方々だから
 お断りした」というわけではない。
「社会通念上
 一般のかたたちとの何らかのトラブルが
 おこる可能性が有る場合」は、
「ハンセン病元患者」であろうと、
「元暴力団の方たち」であろうと、
等しく宿泊を「お断りし」ている。
そして、
そうすることこそが
「旅館業としてとるべき責任でも有る」。
もちろん、
「元暴力団の方々であ」ろうと
「ハンセン病元患者の方々」であろうと、
「他のお客様の全員が
 十分に納得していただけ」るのであれば、
「我々は喜んで受け入れさせていただきます」よ……と。

過去にたまたま
ハンセン病という病気を患った経験を持つ人々と、
暴力をふるって市民社会に害を与える反社会的集団に
自らの意思で加入した経歴を持つ人々とを
同列に論じ、
両者を等しく
「社会通念上
 一般のかたたちとの何らかのトラブルが
 おこる可能性が有る」存在ととして切り捨てるとは、
全くひどい話である。

僕はこの平田哲哉秘書室長の見解に対し、
返信の中で次のように忠告した。

  >平田さんは、
  >ハンセン病回復者の宿泊と同様に
  >「社会通念上
  > 一般のかたたちとの何らかのトラブルが
  > おこる可能性が有る場合」の例として
  >元暴力団員の宿泊を例えに使っていらっしゃいます。
  >しかし、
  >これは明らかに例え方が不適切です。

ところが平田氏はこれに対し、
2通目のメールの中で次のように開き直ってしまうのである。
  >私はそうは思いません。
  >……元暴力団員
  >(もちろん
  > 見るからにそうだと思われるような
  > 団体のことです)の方となると
  >他の宿泊客の方々には、
  >無言の威圧感と、
  >何らかの危害を加えられるのではないかと言う
  >恐怖心のようなものを
  >感じさせてしまうと思います。
  >
  >ハンセン施設の方々の宿泊に
  >その他のお客様方が感じるのは、
  >やはり感染するのではないか・・と言った
  >被害者意識です。
  >それは暴力を振るわれるのではないか、というのか
  >感染させられるのではないか、と言うかの違いで、
  >まさに私は
  >酒井さんがおっしゃるよりも
  >適切な例ではないかと思います。

ハンセン病は、
食事や入浴といった日常生活を通じて
感染するような病気ではない。
ましてや、
今回宿泊を予定していた人々は、
ハンセン病の『元患者』である。
そのような人々からハンセン病を
「感染させられるのではないか」などという考えは、
「被害者意識」というよりは、
むしろ「被害妄想」とでも
呼ぶべき類のものでしかないのである。

このような「被害妄想」を、
暴力をふるって市民社会に害を与える反社会的集団に
自らの意思で加入した経歴を持つ人々から
市民が感じる「威圧感」・「恐怖心」と同列に論じ、
ハンセン病回復者への宿泊拒否を正当化するとは
まったく許し難い言い分である。

■被害者への中傷も拒絶の論拠に
今回の事件では、
被害者である菊池恵楓園の側に
多くの誹謗・中傷が寄せられた。
平田氏はこれについて、
1通目のメールの中で、
まずは批判的な意見を口にする。

  >菊池恵楓園さまには心無い方たちから
  >100件もの非難や中傷が寄せられたと伺っています。
  >それらの内容も伺いましたが、
  >本当に人権を侵害と言うよりも
  >無視するような内容が多々ございました。

ところが、
宿泊拒否の正当性を主張する平田氏は、
この菊池恵楓園に寄せられた誹謗・中傷すら
自らの主張の「論拠」として利用するのだ。

  >これが日本の現実です。
  >私どもは決して
  >ハンセン病元患者の方々の人権を侵害する気など
  >毛頭ございません。
  >
  >……理想は理想として
  >私たちは現実にも
  >目をやらなければ成らないのではないでしょうか。
僕は何もアイスターに対して、
非現実的な理想論を
くどくどと説いているわけではない。
熊本県がハンセン病回復者を対象に行なっている
「ふるさと訪問事業」(旧称:里帰り事業)は
何も今年になって
突如として始められたというわけではないのだ。

去年11月19日の『熊本日日新聞』には、
次のような記事がある。

  >昨年、
  >宿泊を引き受けた天草郡天草町のホテルは
  >「拒否したホテルは
  > 『他の客の迷惑になる』と言っているようだが、
  > こちらでは宿泊客からの苦情は
  > 一切なかった。
  > 過剰反応ではないか」と話す

宿泊予定者が
明らかに伝染性疾病にかかっていると
認められる場合や
暴力団関係者である場合・
施設が満室である場合など、
旅館業法で認められた場合を除いて
ホテルは宿泊を拒否しない……。
他のホテルでは可能であった
そんな当たり前の事柄が
アイスターでは出来ない(=旅館業法が守れない)のだと
言うのであれば、
もはや熊本県知事から与えられた
旅館の営業許可を
返上するしかないのではないか。

国の定めた旅館業法に基づいて
熊本県知事から旅館営業を許可された、
言い換えれば
国民・県民の付託を受けて
ホテル業を営んでいる者が
その当然の義務を果たせないというのであれば、
プロの旅館営業者として
失格と見なされても仕方がない。

■宿泊に病歴告げる必要は無い
アイスターは盛んに、
宿泊予定者らがハンセン病の「元患者」であることを
熊本県が予約の時点で
ホテルに告げるべきであったと主張する。
では、
予約の時点で告げていれば、
彼らは一体どのような対応をとるつもりであったのだろうか。

平田秘書室長の1通目のメールには、
その答えがハッキリと記されている。

  >ハンセン病元患者の方々でも、
  >その他のお客様が
  >みなさん納得していただけるのであれば、
  >我々は喜んで受け入れさせていただきます。
  >
  >……今の日本の社会が
  >まだまだそのように
  >ハンセン病に対して理解されない現状を見れば、
  >当然県はそのことを一番良く知っているわけですから、
  >予約のときに私たちホテル側が、
  >他のお客様に連絡を取って
  >納得いただけるように
  >お話させていただく時間を
  >なぜとっていただけなかったのでしょうか。

何と平田秘書室長は、
宿泊予定者らがハンセン病の「元患者」だと
予約の時点で告げていれば、
「他のお客様に連絡を取って
 納得いただけるように
 お話させていただく」つもりだったというのである。
では、
万一「納得いただけ」なかった場合はどうなるのか。
「ハンセン病元患者の方々でも、
 その他のお客様が
 みなさん納得していただけるのであれば、
 我々は喜んで受け入れさせていただきます」とある以上、
やはり「受け入れ」ていただけないのだと
考えるのが妥当であろう。

彼らにとってハンセン病回復者は、
「他のお客様に
 ……納得いただけ」たときに、
はじめてホテルに泊まることが許される存在でしかない。

「今の日本の社会が
 まだまだそのように
 ハンセン病に対して理解されない現状を見れば、
 当然県はそのことを一番良く知っているわけですから、
 予約のときに」ホテル側に、
宿泊予定者らが
ハンセン病の「元患者」であるなどということを
告げられるはずがないのである。

■業法は『県側の単なる武器』か
1通目のメールを受けて僕は、
今回の宿泊拒否は旅館業法に違反しているのではないかと、
追及した。
すると平田秘書室長は、
2通目のメールの中で次のように書き、
「旅館業法」に違反していることを
公然と開き直ったのである。

  >旅館業法というのは
  >県側がアイスターを刑事告訴する際に持ち出した
  >いうなれば単なる武器のひとつです。
  >実際
  >旅館業法を確実に守って運営している旅館が
  >日本にどれだけあるのか・・疑問です。

「宿泊させる義務」を定めた旅館業法第5条は、
旅館事業が単なる営利事業ではなく、
公益性を伴った仕事であることを規定する、
いわば旅館業法の根幹とも言うべき条文である。
その条文を平田哲哉秘書室長は、
「県側がアイスターを刑事告訴する際に持ち出した
 いうなれば単なる武器のひとつ」であるとしか
見なすことが出来ない。
アイスターの旅館業者としての適格性そのものに
疑問を抱かせる回答といえよう。

■理解しないのは「一般人」か
平田氏は1通目のメールの中で
次のように述べていた。

  >残念ながら今の日本社会が
  >現実問題として
  >そのような認識の方が非常に少ないと言う事が、
  >今回の問題を引き起こしている訳です。
  >
  >……私どもは決してハンセン病元患者の方々の人権を
  >侵害する気など毛頭ございません。

自分たちは
「ハンセン病元患者の方々の人権を
 侵害する気など毛頭」無い。
しかし「残念ながら今の日本社会が
現実問題として
そのような認識の方
(酒井注:=
 「十分にハンセン病に関してご理解頂い」た方)が
非常に少ない」ので、
自分たちはこのような事件を
引き起こさざるをえなかったのだ……と、
平田氏は主張したのだ。

『自分たちは理解している。
 しかし、
 一般人はそうではない』。
平田氏のこの主張は、
2通目のメールにおいても一貫していた。
平田氏は2通目のメールの中で
次のように述べている。

  >何十年経っても人種差別が無くならない様に、
  >このわずか2年間で
  >ハンセン病に対する一般人の認識が
  >変わらないのを責めてみても
  >仕方のない事だと思います。
  >ですから、我々は
  >今回の件をきっかけに
  >もっとハンセン病元患者の方々が
  >広く一般に受け入れられるように
  >尽力していきたいと考えています。

「ハンセン病元患者の方々の人権を侵害する気など
 毛頭」無く、
しかも
「もっとハンセン病元患者の方々が
 広く一般に受け入れられるように
 尽力していきたいと考えてい」る
善良な「我々」。
そしてその周囲には、
「十分にハンセン病に関してご理解頂い」ておらず、
「ハンセン病に対する……認識が変わらない」
無知な「一般人」が居る。
「我々」はそうした「一般人」とは違うのだと主張し、
なおかつ
そうした『理解の十分でない一般人』の存在を根拠に
宿泊拒否を正当化する……。
これが、
平田氏からのメールに示された
基本的な「世界観」であるように僕には思えた。

ところが、である。
『熊本日日新聞』(2月6日)によると、
平田氏は2月5日、
取材に対して次のように答えたというのだ。

  >法務局の社内研修は受けたが、
  >(入所者から)病気がうつるかどうかは、
  >今も分からない

これを見るだけで明らかだ。
「十分にハンセン病に関してご理解頂い」ていないのは、
「一般人」でもなければ「日本社会」でもない。
まず誰よりも
「十分にハンセン病に関してご理解頂い」ていなかったのは、
当のアイスター秘書室長・平田哲哉氏その人だったのである。

〔注1〕株式会社アイスターの平田秘書室長と僕とは、
決して全くの私的な立場で
メールのやり取りをしたのではない
(そもそも僕と平田秘書室長とは
 全く何の面識も無い)。
その証拠に平田氏は、
僕の「忠告」に基づいて、
会社のホームページに
新しい文章を掲載するようなことまでやっている。

僕が平田氏の1通目のメールに返信を出した12月5日ごろ、
一部のマスコミは
「アイスターの江口社長が、
 『宿泊拒否は当然』とする見解は
 『言い過ぎだった』と認めた」という報道を行なっていた。
僕はこれに基づき、
1通目のメールへの返信の中で次のように書いたのだ。

  >さて、
  >アイスターのホームページには現在もなお、
  >12月1日の記者会見における江口社長の
  >(宿泊拒否は)『ホテル業として
  >当然の判断』という発言が
  >何の注釈もなしに載っております。
  >報道によりますと江口社長は、
  >この発言を
  >「言い過ぎだった」と認めておられるということです。
  >いつまでも「言いすぎだった」発言を撤回も訂正もせず、
  >注釈も入れずにホームページに載せ続けておりますと、
  >誤解の基ではないかと思います。
  >
  >なにとぞこの点につきまして善処していただきたく、
  >よろしくお願い申し上げます。

すると平田秘書室長は、
これに対して次のように回答してきた。

  >ご忠告ありがとうございます。
  >ただ、江口は
  >「言いすぎだった」とは一言も申しておりません。
  >
  >……ご忠告に従い、
  >弊社ホームページに
  >『一部報道で弊社社長 江口忠雄 が
  > (宿泊拒否は)「ホテル業として
  > 当然の判断」という発言を
  > 「言いすぎだった」と認めていると報じられましたが、
  > 江口はそのような事は一切申しておりません』と
  >掲載しようと思います。

そして実際、12月6日、
平田秘書室長が書いてよこしたこの文章と
全く同じ文章が、
株式会社アイスターのホームページに掲載されたのである。
(「酒井徹の今週の裏主張」No.80から
 加筆修正のうえで転載)

by imadegawatuusin | 2004-02-09 18:16 | 差別問題