――「幸せになる権利」とは違う!?―― ■私とあなたは『違う』から 日本国憲法の「幸福追求権」というのは 考えてみれば おもしろい権利だ。 「幸福権=幸せになる権利」ではなく、 「幸福追求権=幸せを追い求める権利」なのだ。 言い換えれば 「自らが幸せになれると思う事柄を 追い求める権利」であり、 客観的・結果的には 「不幸になる権利」であることも有りうるわけだ。 だが この、 「人から押し付けられる幸せでなく、 自らの判断で幸せを追い求める権利 =不幸になる権利」は、 人を個人として尊重する考えの基本だと思う。 自らの思いによって道を選び、 その報いを自ら引き受けられる権利は、 無いがしろにされていることが まだまだ有る。 『あなたと私は違うから、 はたからは愚かしく見えたとしても、 あなたには あなたなりに幸せを追求する権利が有る』。 これを全ての基本にしたい。 元より、 他の人の権利と かち合った場合には 折り合いをつけるための取りまとめが要る。 けれども、 全ての基本として、 人は それぞれに幸福追求権を持つと受けとめておくことは やはり大切だと思うのである。 ..... Ads by Excite 広告 ..... #
by imadegawatuusin
| 2022-10-31 22:16
| 政治
――むしろ「相手は他人」の自覚を―― 渋谷区での、 公園からのホームレス締め出しを支持する人たちについて、 「自分もホームレスになりうるという想像力が欠けている」 との声が出ている。 ただ、 これが本当に「想像力の欠如」の問題なのか、 私には疑問だ。 「公園からのホームレス締め出しを支持する人」が ただ 「自分が若しもホームレスになったら」と真剣に考えても、 恐らく、 「自分なら出ていけと言われれば素直に出ていく」 という話にしかならないのではないか。 下手をすると、 「こういう入所施設が有るらしい。 自分ならそこに入る」などと 『親身なアドバイス』を始めかねない。 ただ単に 「相手の立場に立ってみて考える」とか 「自分も相手の立場にいつでもなりうることを 自覚する」だけでは 乗り越えられない溝は有る (「『自分と相手は別の人』という一線を飛び越えて 『自分なら こう するのに なぜ そう しないのだ』と 外から『余計なアドバイス』をしてくる害」が 近頃むしろ目立つ)。 【参考記事】 ..... Ads by Excite 広告 ..... #
by imadegawatuusin
| 2022-10-28 12:28
| 倫理
――しかも、それが割と当たり前―― ■入信届も信仰告白も無いまま… これは一般論として聞いてほしいのだが、 「○○さんは✕✕教の信者である」ということが 日本では、 ○○さんの思想・信条や世界観を 『全く』反映していないことが よく有る。 多くの人が、 入信届を書いたことも無ければ 信仰告白をしたこともない宗教の檀信徒であり、 また氏子でもある。 例えば私の場合、 世界観としては弁証法的唯物論を、 人生観としては世俗的ヒューマニズムを、 社会思想としては社会主義を奉じてやまない。 が、そんな私も、 大阪の旧平野郷出身者として 神社本庁・杭全神社の氏子となり、 酒井家の長男として 浄土宗・地久山天長院櫻井寺の 檀信徒となっている(らしい)。 入信した覚えなど全く無いにもかかわらずである。 旧統一教会=家庭連合でも事情は同じで、 「家庭連合の信者である」ということが 単に、 「家庭連合を信仰する家族の子である」 以上の意味を持たない人が かなり居るのではないかという気がする (言わゆる二世信者問題)。 「信者である」ことが必ずしも、 その人の信仰を意味しない ややこしさが そこには有る。 【参考記事】 ..... Ads by Excite 広告 ..... #
by imadegawatuusin
| 2022-10-21 00:24
| 宗教
――法律の「いじめ」の定義を考える―― ■"互いが互いをいじめ合っていた"? 佐賀県伊万里市の女子中学生が自殺した件で、 伊万里市教育委員会が報告書を公にした。 報告書は、 自殺した女子生徒がLINEで 「私が嫌いなの?」と問いかけたのに同級生が 「いまのXは嫌い」などと答えたことを いじめと認定した(NHK佐賀 NEWS WEB)。 そして、 自殺した女子生徒の側が この同級生に 「嫌い」と発信したこともまた、 いじめとして認定した(『読売新聞』電子版)。 他方、 このやりとりは自殺の約20日前で、 「内容自体も 積極的な害意や悪意を告げるものではない」ため 「自殺の決定的な原因となったと認定することはできない」 ともした(『佐賀新聞』電子版)。 いじめ防止対策推進法は いじめを、 「児童等(酒井注:=児童生徒)が 心身の苦痛を感じているもの」と定義する。 「私が嫌い?」と聞かれて 「今のあなたは嫌い」と答えるのも、 そう言われて「嫌い」と返すのも定義上、 共に「いじめ」となる。 「互いが互いをいじめ合っていた」。 法律の定義上、そうなる。 いじめ防止対策推進法上、確かに そう なるのだが、 こういった定義が適切か どうかは 考えるべきではないだろうか。 こうした定義では、 社会通念上相当な範囲を 特段 超えているとは言えない行為も 恣意的に「いじめ」とされかねない。 思想・信条・表現の自由や幸福追求権を保障する憲法上も 問題が有る。 いじめか否かを全て「いじめられた側の主観」に委ねる 今の「いじめ防止対策推進法」の問題点は他にも有る。 客観的に「いじめであろう」と思われてしかるべき行為も、 それを されている本人が 「心身の苦痛を感じて」いないと主張すれば、 定義上、それはいじめでなくなってしまう。 それでいいのか。 「いじめ防止対策推進法」において いじめは、 第四条で「児童等は、いじめを行ってはならない」と 明確に その禁止を うたうものである。 そうである以上、 いじめの定義は、 「児童等が心身の苦痛を感じうるもので、 社会通念上相当でないもの」などと すべからく改めるべきではないだろうか。 また、 今の「いじめ防止対策推進法」は、 いじめをする主体を 「児童等(学校に在籍する児童又は生徒)」に限っている。 最低でも教職員は ここに含むべきではないか。 もっとも、 いじめを 「対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と するままでは、 授業も宿題も全てそうなりかねないが。 【関連記事】 ..... Ads by Excite 広告 ..... #
by imadegawatuusin
| 2022-10-18 21:46
| 政治
――「人(ひと)事」か「我が事」か―― 政治運動については、 右派であれ左派であれ、 より穏やかなものを好ましいと思う癖が私には有る。 だが宗教については、 仏教であれキリスト教であれ、 原理原則に より忠実な言説に親しみを覚える癖が 私には有る。 私という同じ人間の中で、 相手が政治運動か宗教かで こうした違いが生まれてしまうのは なぜだろうか。 詰まるところ私にとって、 政治運動は「我が事」で 宗教は「人事(ひとごと)」だから こう なるのかもしれない。 「我が事」である政治問題においては、 現実を見ずに理想論を振りかざす「無責任」な過激派を 私は嫌う。 しかしながら「人事(ひとごと)」である宗教においては、 原理主義的な方が「筋が通っている」ように見える (原理主義的な方が『筋は』通りやすいに 決まっているのだが)。 考えてみれば無責任な話ではあるけれども……。 ..... Ads by Excite 広告 ..... #
by imadegawatuusin
| 2022-10-17 16:07
| 宗教
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自己紹介と連絡先
名前:酒井徹
生まれた日:昭和58(西暦1983)年8月22日 世わい:40歳 住みか:〒454-0013 日本国愛知県名古屋市中川区八熊一丁目12番6号 明治第4ビルディング205号 電話番号:070-4531-5528 電子郵件宛先:sakaitooru19830822@gmail.com ミニブログ(微網誌):https://twitter.com/SAKAI_Tooru カテゴリ
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